9月22日の数日前。
オヤジとGTR乗りの友人Iは、22日に名寄自動車学校内で行われる、第13回道北クラシックカー2&4ミーティングに行く計画を立てていた。
オヤジの家から旭川まで4時間から3時間30分なので、片道5時間ぐらいかかる計算になる。
オヤジはふと、地図を見ていたら、あることが浮かんできた。
北海道は上に行くほど先が細くなっているので、前回、痛車で見に行った、紋別経由で名寄に向ったら、旭川経由とどれだけ違うんだろうか??と考えていた。
そこで悩んだ時のグーグル先生。網走から名寄と検索すると、大体、2つのルートが出てきた。
一番早いのが網走⇒紋別⇒西興部⇒名寄:約204km、3時間30分。
そして、網走⇒北見⇒遠軽⇒旭川⇒名寄:約240km、3時間38分。
旭川ルートが40kmも遠くても時間が8分ぐらいしか違わないのは、多分高速に乗るからだろうと考えられたが、それにしても、紋別経由が、200kmとはオヤジの家から旭川まで行く距離なので、かなり近いと言える。
また、紋別経由は、オヤジの長い人生で1回しか走った事が無いので、これもまた興味深いルートであった。
そこで、友人Iに、行きは紋別経由、帰りは旭川経由で行こうと連絡した。
※実は更に近い道で、網走⇒北見⇒遠軽⇒滝上⇒西興部⇒名寄というルートで200kmという道があるのだ。
しかしそこはオヤジが昔、札幌から帰る時に大雨で丸瀬布で土砂崩れになり、滝上から遠軽に抜けた山道を走るのだが、延々とまがりくねった山道があり、ここを抜けるのが1時間近くかかるので、名寄までの距離は一番短いのだが、到達時間は3時間40分以上と、一番遅い道であった。
22日当日、台風の影響で雨になると予想されていたが、曇りであったが無事に天気は前日の雨が止んでいた。
出発は朝7時。オヤジはS2000を出す予定で、友人Iがオヤジの家に来るのを待っていた。
すると、朝からデロデロデロと怪しげな雰囲気を醸し出す音が聞こえてきた。
まさか!!と外に飛び出したオヤジの目に止ったのは、真っ白なGTR R32であった。
「I。おまえ、GTRは燃費が悪いだろう。」
前日までてっきりS2000で行くつもりであったオヤジは面食らった。
「ハハハハ。いくらGTRは燃費が悪いといっても、普通に飛ばさないで高速を走ったら10km/h/lぐらいは走るぞ。」
基本、S2000はシートはリクライニング出来ないため、長距離はGTRの方が、はるかに楽だ。
オヤジは納得してすんなりGTRのナビシート(助手席)に座った。
「ほら、オヤジ!!」
恒例の缶コーヒーの譲渡式も終わり、これから片道約3時間30分以上の長旅に出た。
友人Iは運転の職業的プロである。しかもマシンは国産車最強のGTR R32である。
ナビシートに座ったオヤジは、長旅をすごく楽しむことが出来た。
時折Iはオヤジの知らない裏道を走り、職業的プロの運転の片鱗をオヤジに見せた。
常呂のコンビニで最初のトイレタイム。
そこで、止っていた180SXの若者が、友人IのGTRを見てうらやましそうに語りかけてきた。
前回の帯広のガソリンスタンドの店員と言い、やはりGTRは車好きの中では別格の存在である。
横に乗っているオヤジも何だか自分が褒められている気がして、悪い気がしない。(いや、GTRは友人Iの車であって、別にオヤジの車では無いのだよ。笑♪)
友人IはGTRだからと言って、無茶な追い越しや急加速はしない。オヤジはGTRに乗って飛ばしたいと思ったりしないの??と聞くと、
「別に80km/hぐらいで走れれば、予定した時間に普通に着くから飛ばそうという気にはらないよ。」と、大人の答えが返ってきた。
走行時間2時間30分。紋別、興部、西興部に着いた。
ここからは目的地の名寄までは約40km。多分、警察はいないのであろう。
地元組の旭川ナンバーや、オヤジの地元の北見ナンバーのミニバンが、友人IのGTRを抜かして、鬼のように飛ばしていく。
こっちも80km/hぐらいで走っているのだが、それを軽く抜かして遠ざかるので、多分、スピードは高速道路の走行時並みに出している感じである。
「I。地元組は飛ばしているから、後を追って飛ばしても大丈夫でない??」と、全然警察のいない山道を、友人Iはひたすら淡々と走っているので、オヤジは不思議に思って聞いてみた。
「いゃ。飛ばすと、虫がぶつかって汚れるから嫌なんだ。」
「そっちかい♪」と、思わずオヤジはIに突っ込みを入れた。
あまりにも友人Iがジェントルマン的にGTRに乗っていると思ったら、単に車が汚れるのが嫌いなだけであった。笑い♪
そうこうしているうちに、目的地の名寄に到着!!
時間は出発から3時間15分。午前10時15分頃の到着であった。
-2-に続く。