唯一無二の存在。第2段。 | クラブ・ミッドナイト:正伝!! =Sの称号= 第2章

クラブ・ミッドナイト:正伝!! =Sの称号= 第2章

TYPE Rの称号を与えられなかったもう一つの悲運の車

 先月の頭。


 娘1号が唯一無二の存在に選んだダイハツ MAX RS。



 この車ね。

 当然、来年のパジェロの車検時にはこの車と買い替えと考えていたオヤジである。


 そして、数日前の事であった。娘1号はニコニコしながらオヤジに話しかけてきた。


「お父さん。来年の車の買い替えの事なんだけども。」


「うん。ダイハツ MAX RSだろう??」


「いや、実はこっちの車に買い替えられないかなぁーーー。」と、1号は欲しい車の画像が出ている、iPhoneをオヤジに差し出してきた。


 すると、オヤジは娘1号に冷たくあたり、「こっちの車って、どういう事だ??MAX RSが良いって、1ヶ月前に言っていたじゃないか??」


 あまりのオヤジの冷たい態度に、言葉を無くした娘1号は、言い返す言葉もなく、すごすごと自分の部屋に戻って行った。


 そして、昨日。オヤジは娘1号を呼び出した。


「お父さんが何故昨日、怒ったのか分かるか??」


娘1号はオヤジの思惑などわかるわけもなかった。


「お前が1ヶ月前に、MAX RSが一番欲しいと言っていたのに、1ヶ月も経った途端、急にこっちの方が良いと言い出したからだよ。」


 オヤジは会社を経営する社長でもなんでもない。普通のリーマンである。娘が欲しいと言う車を次から次に買え与えるような事は出来ない。

 おそらく、今回が娘1号に車を買い与えれる、最後のチャンスと考えている。


 だから、おいそれと、気分によって、あれが欲しい、これが欲しいと。と、自分の車を手に入れて欲しくないのだ。


 オヤジが若い頃は2代目シルビアが欲しくて、買えなくて5万円の車を手に入れて、半年で廃車。

 そして、1年間近く車を持たないで、ようやく自分の欲しい車を手に入れた事があった。


 本来、自分が欲しい車とはそのような物だと思っている。


 車なら何でもいい。では無く、この車が欲しいか??

 乗れないなら買えるまで我慢するか?だと思っている。


 また娘には正直に、このS2000を買ったことは失敗だったと告白した。


  最初の予定どうり、スバルのWRXにしておけば、冬も乗れる。4WDである。5人乗りである。荷物も沢山入る。速さはS2000よりも遥かに速い。

 そして、最大の問題の2台にしておけば、今よりもはるかに維持は安い。と言う事を話した。


 が、またそれとは逆に、買ったのは失敗であったが、後悔はしていない。とも話した。


 それはオヤジがこのS2000を手に入れて、S2000の事を知れば知るほど、この車の事を好きになっていったからだ。


 娘1号には例え、すがたや性能で車を選び、失敗したと考えても、その手に入れた車のことを、もっともっと好きになってもらいたいと思うのだ。

 

それは、縁があって娘の元にくる車だからだ。


 娘1号には、またまたパジェロが廃車になるまで1年ぐらいあるため、もっともっと悩んで、本当に欲しい車を見つけなさい。と言っておいた。


 ただ、今回の欲しかった車がどのような車かを聞いて、今日はその車の写真をまたまた北見まで撮りに走った。


 GTRや86、RX-7のFD見たいな、ピュァースポーツなら一人で走るのはOKであるが、S2000のようにやはりオープン2シーターは絶対に横に女の子か女の人を乗せいていないとサマにはならない。


1人で運転・・・・トチ狂ったジーサマが、一人寂しく、オープンカーに乗っている姿が想像できる。


 野郎2人だと・・・・かなり画像的に悲しいものが見える。


やはりオープン2シーターの横には女の子や女の人の姿だ。


そこで、オヤジは娘2号に昼飯代+アイスクリム代+ジュース代の賄賂を出して、今回もS2000の横に同乗させることを約束させた。


 現に駐車場に現行型のロードスター(マッダのオープンカーね。)と、鉢合わせても、娘を横に乗せている分、相手は悔しそうにオヤジを眺めていた。

(ワハハハハハ。あくまでも自分の娘を使ってでも、オープンカー乗りの美学を追求する、見栄張男である。)


 そして今回もまた娘2号を連れてS2000で北見に昼食。

1号の欲しい車の写真撮り。


 そして、またまた時間が余ったので、無駄に北見⇒遠軽⇒網走。と、300km程走って楽しんだ1日でした。



 残念ながら今日は雨降り。

気温はまさかの15℃。ツーリングのバイカー達はかなり寒そうでした。






5月にチューリップが満開であった、中湧別のチューリップ公園も今や単なる芝生の公園となっている。


 娘2号の賄賂の為に立ち寄った佐呂間の道の駅。ここで賄賂のアイスクリームとジュースを2号に渡しました。



わざわざブサ(ハヤブサ)の横に、横付けにしました。








 
ちなみに、オープンカーは女性には評判は良くないです。


 何故かと言うと、オープンにしたら、髪の毛は乱れるし、紫外線が顔に直撃するから、絶対に2号を乗せた時は、オープンには出来ない。



これが今回、娘1号が選んだダイハツ ネイキッド







 これから娘1号にはどれだけの車が唯一無二の存在として、出てくるであろうか??


 沢山、沢山悩んで、娘1号にとっての本物の唯一無二の存在の車が現われる事を願っているオヤジである。