翌日も休みのオヤジは朝一番で下の子を学校に送り届けてから、その足で釧路に向かう。
朝から天気で気分は上々!!
早速、オープンにして走り出す。
海岸線をオープンカーにして走る気持ちは、最高ーーですね!!
後ろからもの珍しそうに、オヤジの後を付いてきて、抜かそうとする車があれば、すかさずワープ。
オープンカーって何だかいつも普通の車に抜かされそうになるんですよね。もの珍しいせいか??
昨日はカイエン・ポルシェやクラウンにもバトルを挑まれましたが、所詮、オートマ。
S2000の敵ではありません。
唯一、夜中にWRXと網走の街の中で信号GPをやりましたが、途中でオヤジがバトル放棄をして敗退!!
(だって、本気になったら、オヤジも相手も免許取り消しところか、即逮捕状態になりますので・・・・)
しかし、網走まで追いかけたけど、速いのなんの。WRXは4WDですから、タイトなコーナリング中からも加速状態となります。
向こうはやはり4WDの前にはFRなんか目じゃねぇ!!と自慢していただろうなぁーー。
一度、正式なレース場で、勝負をしてみたいなぁーー。
というように、スポーッカーって、いつも運転はその気にさせる車なんですよね。
網走から藻琴山の峠に入ると・・・・霧が濃い状態で、スピードダウンをします。
何時もなら横に綺麗に見える、クシャラ湖が見えない!!
流石にオープンにしていたら寒かったのですが、我慢して走り続けてたら・・・・
弟子屈に入る前で、ライダー達が雨具の用意を・・・・
オヤジはわきに停まって、スイッチ一つで屋根を出します。
S2000は屋根の幌の開閉は、電動スイッチ一つで7秒。
これは多分、世界中のオープンカーの中では一番速い開閉スピードだったと記憶します。
幌をだして走り始めた途端に、雨が降り始め・・・・・
11時前に釧路の目的地の車屋さんに着いた時は、もう完全に雨降り状態。
ここで、初めて娘が欲しがっていた車と対面した。
車屋さんは娘がこのS2000を乗りまわしていると聞いて非常にビックリしていた。
さて、娘の気に行った車とは・・・・ダイハツ MAX RS という車である。
通常はオートマ操作であるが、横にシフトを倒すと、マニュアルの様に、ギァーの変更が出来る。
ここでも車屋さんの評価が高かった。
この車は発売時はコペンに搭載されていた4気筒のエンジンを搭載(今の軽はコスト等で、ほとんどが3気筒である。)、オートマ+マニュアル操作。前輪にLSDを搭載などを行い、走り屋には充分満足する車であった。
しかし、良い車が売れる車と言う事ではなく、このクラスならミラが女の子受けする車で、同じエンジンならムーブのほうが、大きくて居住性が良いので、残念ながら不人気車の為に、価格が低価格と言う事であった。
オヤジから見たらこのMAX RSよりもS2000の方が100万倍カッコ良いとは思うのだが、やはり個人、個人の考え方は違う。
娘1号にとってはこの車の方がクールに見えたのであろう。
今回、この車の購入に当たり、(まだ1年も先の話しであるが。)娘はS2000に乗るのはもういいと言い出した。
女の子にとっては、ジュース缶の一つも置けない、更に荷物も入らない、シートもリクライニングが出来なくてキツイ車よりも、MAX RSの方が100万倍もマシと言う事であろう。
来年でS2000と娘の物語は終わり。これからはオヤジだけの物語となるであろう。
S2000は万人には受け入れられない。
周りの評判やカッコだけで乗ると、必ず後悔する車である。
車が好きで好きで、走りが好きで、本当のジャンキー(中毒者)でなければ、この車を乗り続ける事は不可能なのだ。
この車屋から次にターボ無しでFFマニュアルのMAXがすぐ近くに置かれているので、ここも寄って行く。
これもやはりマニュアル車の為、女の子に人気が無く、単なる足代わりと言う人が買っていく車だと言われた。
(今は男の人でもみんなオートマの為、マニュアル車は完全に売れないらしい。)
釧路からの帰り道。いつもと違う道を走っていたら、街のはずれのいきあたりにぶつかったら・・・なんと、シカと遭遇。
うーーん。こんな都会の真昼からシカとは。流石は北海道!!
時刻は午後3時。そろそろ帰宅時間である。
途中の帰り道、非常に疲れて睡魔が襲いフラフラ運転が続いたので・・・・半分戻った弟子屈のコンビニで一休み。
通常ならシートを倒して30分も仮眠したら元気になるのだが、やはり2シーター。
シートは全然倒れないので、そのまま5分ぐらい目をつぶって全然眠むれないため、コンビニで睡魔が取れるブラック・キャンディを買って、食べながら発進!!
こんな時は、2シーターに乗って辛い時である。
帰りの峠道。またもや霧が濃くなり、視界が悪い中、3速4速を駆使して、多少本気モードのヒルクライム。
今日、初めてスポーツ走行を行った。
誰が何と言っても、マニュアル・スポーッカーが一番美味しい所は峠である。
これから時代はマニュアル車は淘汰され、あの新型スポーッカーのスープラでさえ、オートマである。
メーカーはもう車にマニュアルは必要無いと言い出してきている。
多分、車の正常進化的には正しいのだろう。
だけどオヤジは知っている。正しいからそれが良いとは限らないのだ。
若者の車離れがどんどん広まっていく。
そんな中、メーカーは速くはあるが、どんどん高級で快適な車を作るのだが、気軽に庶民が乗っていて楽しい車がどんどん失われていくような気がしている。
ハイテクで速さだけを競う車が走る中、もはや時代遅れの恐竜が走るようなこのS2000に乗って、オヤジはノスタルジックを感じている。
唯一無二の存在。後編。 -完ー。