昨日の疲れもたまり、10時頃に深い眠りに落ちたオヤジは、朝4時にバキッ!!と目が覚めた。まったく、最近は下手したら3時、4時起きが多くなり、ますます年寄りは早起きだ論に納得するオヤジである。
だけど、子供達はまだ爆睡中の為、起こさないように、トイレに座りながら持ってきた本を読む。
(なかなかトイレで座って一人寂しく本を読むのは、何か物悲しいものがありますね。)
1時間ほどたって午前5時。早速、オヤジはお風呂に入りに行った。中には予想よりも多くの人が、朝フロに入りに来ていた。
やはり温泉は美味しい料理とお風呂に限る。
オヤジは普段の自宅のお風呂はカラスの行水派である。5分も入っていないほうだが、毎日入らないと気がすまない。
特に温泉の時は、食事後、真夜中、朝一番と最低3回は入りたい方だが、今回は旅の疲れも出て、久しぶりに真夜中は熟睡していた。
朝のうすら寒い気温の中、暖かい露天風呂に入っていると、みるみるうちに体が覚醒していく。
30分ほど入り、このまま部屋に帰っても寝るだけなので、ロビーの休憩所で、ホテルに残されていた本を手に取った。
誰もいない静かな場所で久しぶりに小説を読む。最近は小さな字が読みづらくなり、小説を読むのが遠ざかっていたがやはり本は面白い。たった数百円で、別な世界に何時間も自分を導いてくれる。
1冊ほど読み終えると、時間は午前6時40分過き。
「おっと、もうこんな時間だ!!子供達が待っている!!」と、オヤジはあわてて部屋に戻ると、子供達はお腹を空かせて、朝食に行くのを待っていた。
(くそっ!!こいつらはオヤジを待っていたのではなく、朝飯を待っていたな。)
「遅い!!遅い!!何していたの??もうすぐ、朝食の時間が始まるよ!!」と言う事で、昨日と同じ場所に行くと、再び夢のようなバイキングがオヤジ達を待っていた。
ホテルの朝食は最低、和食、洋食の2種類を食べないと気がすまないオヤジである。
ここでも数日分の食べれるものをありったけ食べまくるオヤジである。
いゃーーあ。恥ずかし話し、糖尿病の検査から2日間で3キロも体重が増えました。いったい、どれだけ食べたのやら。(汗っ♪)
食事後、時刻は午前7時30分。部屋でやる事もないため、このまま片付けを行い、直ちにチェックアウトして、今日の最後の目的地。
「白い恋人パーク」に行く事とする。
荷物を持ってホテルの精算を行い車に行こうとしたら、ここで今回最大のハプニングが起きた。
車のカギが無いのだ。車に付け忘れたかと思って、駐車場に行っても、しっかりカギがかかっていたので、昨日はまちがいなく、カギを持って部屋に入ったらしい。
部屋に戻って再び、カギを忘れていないか探す。が、どこにもない。
「無い!!無い!!車のカギが無い!!」オヤジはあわてて旅行バックの中身を出し始めた。頭が完全に真っ白になる。
それでも、娘1号に車のカギの予備を持ってこさせたのをようやく思い出した。
仕方が無いので、娘1号に車のカギと家のカギを出してもらった。
オヤジは毎回旅行の時は、他の車のカギを外し、家のカギと車のカギだけを持っていくようにして、娘にもスペアとして、車と家の鍵を持たせていたのだ。
残念ながら今回は、この用心が見事的中した訳だ。
フロントにカギを無くした事と、見つかったら送り先を伝えるために行こうとしたが、再度、もう一度、旅行バックの中を全部出して調べる事とした。
お客さんの多いフロントの前で、着かえを全部出していると、怪しいオヤジと思われるので、奥まった休憩所で、一旦、全部荷物をバックから出した。
そして、一つ、一つ、調べると・・・・なんと車のカギはスマホなどの配線を入れている小さな箱に入っていた。
そーいえば、昨日は確かにカギを無くさないように、小物を入れる箱に入れていた事を思い出した。あまり慣れない事をすると、かえってややっこしくなる事の見本である。
こうして、オヤジ!!カギ紛失事件はたった30分で終了した。
無事、ホテルから出発したオヤジ達一家。またまた渋滞の中、札幌の街を彷徨いながら9時ごろに目的地の白い恋人パークに到着。
オープンは9時30分のはずだが、何故かもう9時ごろから店はやっていた。
ここは昨年、娘2号と札幌旅行の時に、偶然発見して、娘1号はまだ見ていないので、旅の最後の思い出作りに来ようとしたのだ。
多分、親子3人の旅は今回で最後になる可能性が高い。それだからこそ、一つでも良い思い出を子供達に味あわせてあげたかった。
店内をゆっくり見て、更に外を見て回る。まるでおとぎの国に来たような作りである。
白い恋人パークの中では今回はキャンディの製作の実演を行っていた。
簡単に作っているように見えるが、実はキャンディの元を練るにはかなりの重労働。更にとても熱い。
隣の新人さんが、キャンディの元を練るときにかなり苦労していたし、時々,熱くて手を振って冷やしていた。こうやって苦労して人は一人前になるんだなぁ-。厳しい職人の世界の一端を見たような気がした。
白い恋人パーク館の外
すると娘2号が反対車線に建てられている場所に行きたいと言い出した。行ってみると、そこはガリバータウンという、小人がいそうな色々な小さなお店が並んでいる町であった。
入園料は大人一人700円。ちよっ髙めなので、娘2号は入るのを諦めたが、オヤジはここでも思い出作りとして、みんなで入る事を提案。
娘2号が喜んだことは言うまでもない。白い恋人パークの滞在時間は1時間弱。
あとはこのまま帰宅するだけだが、オヤジは帰る途中で1件寄る事にした。
場所は10キロほど離れた場所であるが、車のパーツの中古品が売っているお店だ。
そして、一気に高速に乗る。
途中、路肩で車が停まっていて、ずいぶん危ないなぁーー。と、思っていたら、故障して動かなくなった車を警察が押していた。
正に命がけの仕事である。思わず心の中で「ご苦労様。」と、言ってその横を通り過ごす。
途中、警察のレーダーが反応した。いつもよりも、長く成り続ける。変だなぁーー?と、思いながらゆっくり走ると、なんと2段かまえのネズミ取りをやっていた。
ご苦労様、タントカスタム!!帰りにガソリン満タンと、洗車をしてから帰る。
こうして、オヤジ家のオープンキャンパスの旅は無事に幕を閉じた。