パジェロ・ミニ復活!! | クラブ・ミッドナイト:正伝!! =Sの称号= 第2章

クラブ・ミッドナイト:正伝!! =Sの称号= 第2章

TYPE Rの称号を与えられなかったもう一つの悲運の車

 オヤジが住んでいる北海道もようやく春の兆しが見え、一般の公道はもうすべて雪がとけていた。

 

 そんな矢先、普段の足となるパジェロミニとタントカスタムが一気に2台とも壊れたオヤジ。


 そして、その間、借りていた代車が、高級(?)SUV車の日産X-TRAIL と軽自動車のダイハツミラ。



X-TRAIL



ダイハツ・ミラ


 普通に代車で借りれれば、10人中、10人が一番上の車のX-TRAIL がの方が良いと答えるだろう。


 が、オヤジはダイハツ・ミラの方が運転が楽しいと感じたのだ。


 その理由は・・・・・X-TRAIL がオートマ+あまりの車重の重さで、あの原付よりも遅いとされるイニシャルはDの武内樹操るAE85よりも遅いカメ車なのだ。

 

 その加速のあまりの遅さに、オヤジは不機嫌になり、タントが直り次第、返したほどであった。

 ついでにとなり町と、職場に通勤に1回行っただけで、ガソリンが3千円もかかる大飯ぐらいというのも、気に入らない車であった。(たぶん、オヤジの中ではこの車は、今後買う事は無いだろうなぁーー。)


 その点、軽自動車のダイハツミラは軽快に走った。マニュアルというのもあって、実にキビキビと走ったのであった。

 ただし、足回りがプァーの為、オーバースビードでブラインド・コーナーに入った途端、恐怖と根性のみがオヤジを支配して、コーナリングをくり抜けたのである。

 そう、こうして、タイハツ・ミラと蜜月を過ごす1週間。ついにパジェロが直ったという電話が入った。

 そして、その晩・・・・・






 景色は一気に冬景色に戻ったのだ。早速、FF車のミラで通勤を行うオヤジ。


ところが・・・・発進の時はアクセルを踏むと、ズリズリとホイルスピンを行い、全然加速をしないわ、雪道のコーナリングは狙ったラインが思うようにとれないで、ミラはいきなり内側に向いたり、外側に逃げ出したりするのである。


 うーーん??FF車って、こんなに乗りづらかったっけ??


イニシャルはDの高橋啓介から言わせれば、「それはオヤジのドラテクが甘いため。機械(4WD)に頼ってばかりいるから、FF車のシビアな挙動を感じられないんだ!!」とでも言われそうだ。


 4WDはアクセルを踏み続けさせすれば、自然と曲がってくれるが、FF車はアクセルの挙動によっては、鼻先がコーナーの内側に向いたり外側に逃げたりするのだ。

 ということで、こちらも、その晩の会社の帰りに、すぐにパジェロ・ミニを引き取りにいったのである。


 そして、今日はその修理代の支払いを行いに、修理先のS車輌に行った。


タントの故障はマフラーの穴あき。パジェロはデフのシール破損でデフのオイルが無くなって、シフトチェンジごとに、軽いショツクがくるのである。


 前回、パジェロのマフラー交換時は、純正品より社外品が安いため、社外品のマフラ-に交換してもらって、5万円かかったのだが・・・・


 今回はタントのマフラーは溶接で直して、2台の修理代は6万円を切る安さであった。

 おかげで少し、ホッとしたオヤジである。


 実は修理に出す時にパジェロ・ミニの修理代が10万円を超えた場合は、新しい車の買い替えを考えていた。

 オヤジが以前から見ていて、目を付けていた中古屋の車を話したら、S車輌の社長は「あんな車やめとけ。」と、吐き捨てるように言われたのだ。


 
そして、今回、オヤジが良いと思った車種が何でダメなのか、その真相を聞こうと思い立ったのだ。


 するとS車輌の社長は実は先にオヤジの話しを聞いて、オヤジが目を付けていた中古車屋の車が、業販(業者間で商品を融通し合うこと)出来ないか聞いたらしいのである。


 すると、そこの中古車屋はオヤジが目を付けていた車は、素人のお客には売るけど、業者には売れないという答えであった。


 要するに前のオーナーが手に余して手放した車だったのだ。


 だから、そのような問題にある車を業者に売ると、今度はその業者のお客さんに迷惑がかかるから、この車の業販は行わない。と言う答えであったのだ。

 直接販売するときは、問題のある個所を指摘して、納得してもらったら販売するという事らしいのだ。


 その話をS車輌の社長から聞いて、オヤジはビックリした。オヤジの選んだ車種がダメではなく、その車がダメと言うことらしかったのだ。


 パッと見はすごく綺麗で、そんなに高くもなく、オヤジは不人気車の為に、値段が安いからすごくお買い得と思っていた。

 素人判断は危ないという事である。


 やはり安い車は安いなりに問題があるという事らしい。

 

 S車輌の社長の持論は車は高い買い物である。


 その為、安かろう。悪かろうは絶対にダメだし、悪い車を無理やり売って一度悪い評判が立てば、自分の会社の首を絞める事になってしまう。

 だから多少高くても、今後の維持が掛からない車を、進めるという事だ。

もし、どうしてもお客さんが、その車を絶対に欲しいと言うなら、とことんまで問題のある個所を話して、納得の上で購入してもらうという事であった。



 もうすぐ60歳に手が届くオヤジが、おかげで3台もの車のカーライフを楽しく行えるのは、そんなS車輌の社長のおかげであると確信している。




春はあけぼの。ココは窓際の寝床で、今日もヌクヌクと寝ています。



ネコは寝子と言う人がいますが、ココを見ていたら、正しく寝子と感じます。





 ゴールデンカムイのコンプリーとももうすぐ間近。


 コンプリーとしたらS2000でオヤジも北海道に隠されている、巨億の富を探しに・・・・