ゴールデンカムイ!! | クラブ・ミッドナイト:正伝!! =Sの称号= 第2章

クラブ・ミッドナイト:正伝!! =Sの称号= 第2章

TYPE Rの称号を与えられなかったもう一つの悲運の車

 


 昨年はS2000で日帰りできる範囲で、北海道中を色々と走ったオヤジ。

 

30年ぶりに根室まで走った事もあった。

 そして今年。走るところが無くなったオヤジ。


「さて、どうしたものか??」

 


「気の向くまま走るのも良いが、意味を持って走るほうが達成感があるよなぁーー。」と、オヤジらしくない、ハイブローな考え方をしていた。


そして、たどり着いた考えが!!


「そうだ!!ゴールデンカムイだっ!!」と、一人声をあげて、「ポン!!」と手を叩いた。


 今、マンガの世界では「ゴールデンカムイ」が熱いらしい!!


「ゴールデンカムイ」とは何ぞや??と言う人に乱暴だけど単純明快に答えたら・・・・・・


 それは、北海道版「ワン・ピース」の事である。


 戊辰戦争で戦死したと言われている土方歳三が、北海道のどこかに隠したと言われる、およそ8億円の埋蔵金を隠したありかを、網走の刑務所内で何人かの囚人の入れ墨に彫り、脱獄させたことから始まる物語である。


  日露戦争で不死身の杉本。と呼ばれた主人公、杉本がその宝を探して、北海道中を動く物語である。


「おおっ!!これなら舞台は北海道!!さすがに函館は日帰りでは行けないが、舞台となる場所に、ほとんどが日帰りで帰ってこれるのではないか??」と言う、甘い考えをもったオヤジである。


 ふと、考えたらオヤジはその「ゴールデンカムイ」の話しは何もわからない。

 という事で、今回は「ゴールデンカムイ」のマンガの本を探す旅となった。


 現在、「ゴールデンカムイ」は16巻が発売されている。


 1冊、税込み555円だから、全巻、新冊でそろえたら、8,881円。約9千円もかかる。

 そこで、ド・ケチなオヤジは中古本を探しに出た。北見,網走の中古本屋さんは全滅。


 最後の期待を込めて、釧路のブックオフへ走る。


片道約150km、時間にして約2時間30分。移動時間だけで往復、5時間もかかる、ほとんど1日かがりの行動である。



 朝、7時30分に釧路に向かって走る。

途中のコンビニで朝食用のサンドイッチとコーヒーを購入。

天気は曇りだか、時々晴れ間が見える。路面は乾いていて非常に走りやすい。






いつものB峠の湖に、時たま日差しが入っていた。


途中、何事もなく、オープン時の10時に釧路のブックオフに到着!!





 早速中に入って探すと・・・・・


「おおっ!!あった!!3冊もあったぞ!!!」ここで、他に2冊の中古本、合計5冊購入して約2千円を使用。


 こうしてオヤジは釧路市内を走り回り、昼食はまたまたお金を掛けないように500円ほどのウドンを食す。

 あらかた釧路で用事をたしたオヤジは、3時ごろに釧路を出発!!

とんぼかえりに自宅に戻る。


  走り始めて1時間過ぎたあたりで、弟子屈に着いた時だった。


 あたりが急に雪が降り始め、ホワイトアウト状態に。



 急な積雪に心なしかパジェロの後輪が微妙に滑り出してきた。


 オヤジは少し焦りだした。早く峠に入らなければ、積雪の量によっては、峠の道路が封鎖される事があるからだ。

 

 そうなったら、後は天候次第。下手したら弟子屈町で1泊をしないと帰れない事もある。


 周りがホワイトアウト化するなか、少し速いピッチでオヤジは峠に向かう。


 30分後に無事、オヤジは峠に着いた。

後は30分も走れば峠を越えて、いつものオヤジが住むテリトリーに戻れる。


 雪はどんどん積もりだしてきた。冬道には4WDのスタッイドレスは最強だという人はいる。が、それは低いレベルでの話である。

 


 ある程度の積雪になると4WDのスタッドレスでさえ、横滑りを起こし始める。



そしてそれはいきなり起きた。

 


 そこは峠の中間あたりの登りのブラインドの左コーナーであった。

 


 

 

 オヤジのパジェロ・ミニの速度は時速40km/h。そして対向車線には車が来てる事を表すライトが光った。


オヤジは気持ちハンドルを左に切った。


その瞬間!!


 パジェロ・ミニは対向車線に斜めにスライドした。

「!」

 


瞬間、オヤジは正面衝突!!という言葉が浮かんだ!!

 


 無意識にブレーキをベタフミに踏んだ!!


 駆動力を 急に失ったパジェロ・ミニは、そのショートボディの為、簡単にスピンモードに入る。

 


 体が自然とカウンターをあてる。


 が、リァが自分よりも前に出れば、どこに飛ばされるか分からない。


 覚悟を決めたオヤジは、ハンドルをおもいっきり左に切った。

 


 パジェロ・ミニを自爆モードにしたのだ。


 次の瞬間、軽い衝撃がオヤジを襲った。

 

 

  そしてパジェロ・ミニは浅い角度で左の雪壁に突き刺さって停まった。

 


次にやることは一つ。

 

 ブラインド・コーナー中に停止した為、すぐに脱出しないと、後続車がぶつかってくるからだ。

 


 とっさにパジェロ・ミニをバックギァーに入れる。ハジェロ・ミニは何事もなかったように復帰した。


「凄いぞ!!パジェロ・ミニ!!」


オヤジは歓声をあげた!!

 



こうして30分後、オヤジは峠を越えて無事に自分のテリトリーに戻ってきた。



 峠を越えたオヤジの元には、ようやくラッセル車が出動してきた。




 こうして、命がけで手に入れた「ゴールデンカムイ」の中古本三冊。ふと、裏を見ると・・・・・・


新本は555円。そして、中古本は460円・・・・・・

 


 

 

な・何と95円しか安くなっていなかった。

 


 

 

 しかも、今回かかった経費。

 

朝食:500円、昼食:500円。本3冊+別な本2冊を購入した金額が2,000円。

 

そしてとどめのガソリン代が4,000円。

 


 合計すると・・・・約、7,000円。



あれっ??


 後、2000円も出したら素直に新しい本が全巻そろうんでないの!!


_| ̄|○ 


ガックシ!!


でたーーーー!!久しぶりのガックシマーク!!



PS




北海道の霜柱が凄い証拠。


現在、この車が停まっている駐車場の髙さが、道路よりも30cmほど高くなっています。だから車高の低い車は停まれません。







そして春になると、この地面は元に戻ります。

 





いよいよ、陽気な春がやってきて、日差しの暖かい時は、暖房をけしても茶の間の室温は25℃もあります。


正に家の中は、南国パラダイス!!





春の陽気さにつられた、ココも思わずコタツの上で、大の字になって寝ています。


(というか、ココ!!何だかヘビのような目で怖いぞ!!)