北へ。2019 | クラブ・ミッドナイト:正伝!! =Sの称号= 第2章

クラブ・ミッドナイト:正伝!! =Sの称号= 第2章

TYPE Rの称号を与えられなかったもう一つの悲運の車



 

今日はお留守番のココです。

と、いってもいつもお留守番であるが・・・・


 朝一番で娘2号は自分の部屋から降りてきて、「今日はどこに行くの??」と、たずねてきた。


 チッ!!最近はオヤジの行動パターンをすっかり読んでいる娘2号である。


「まずは掃除が先だ。」と、言い放つオヤジの言葉に、2号は今日は遠乗りだと気配を察し、すかさず呼ばれるまで2階で待機をするのであった。


 昨日は充分に家の掃除を行ったので、今日は簡単に済ませ、掃除が終わると、娘2号に外出をすることを伝えるために呼んだ。


 今日の愛機はオヤジの愛機。パジェロ・ミニ。

軽自動車ながらも、本格派4WDの北海道の冬には頼もしい相棒だ。


 今日の同行者は娘2号のみ。


 行先は120kmぐらい先、車の運転時間にして、2時間30分ぐらいの海の底が見える紋別のオホーツク ガリンコタワーと決まった。


 この地は昨年は、S2000でオヤジが1人で行き、妻の思い出を思い出し、悲しみに去った場所であるが、果たして今年はどうであろうか??





 

 前途多難、行く先からホワイトアウトに見舞われた。


※画像では大したことが無いように見えますが、実際は雪でほとんど前が見えない状態です。


 一瞬、紋別行きを諦めかけたオヤジであるが、娘2号が久しぶりのドライブと言うことで喜んでいたので、簡単に紋別行きを諦めきれなかったのである。





 幸いなことに、強風が吹いていないので30分ぐらい走っていると、少し雪の勢いが納まったので、そのまま走っていると、また、雪の勢いが強まったり、弱まったりしながら、紋別には時速50km/hぐらいで、いつもよりも遅いペースで到着。

 あれだけの吹雪にもかかわらず、12時頃到着した紋別であるが、なんと紋別の天候は晴れていた。


 前に見えるのは今回の行先の、海の底が見えるオホーツクガリンコタワーである。



 

 紋別に到着後、すぐに食事が出来る場所を探す。


 まずは紋別と言えば、温泉や海産物が売られている氷紋の駅が有名。という事で、ここで昼食を行おうと直行。



が、食事場所はラーメン屋以外は潰れていた。


 ガックシ!!


仕方が無いので、紋別の最大のスーパーのイオンに向かう。




 昼食後、今日の本命のオホーツク ガリンコタワーへ直行。




  駐車場からここまで500m程離れていて、徒歩ではとっても寒いので、今回は無料の連絡バスを利用。

(ふふふふ。娘2号なんか真冬の外に出るのに、タイツという恰好なので、とっても軟弱な北海道人なのだよ。)





 夏場でもここまで徒歩では結構辛いので、今回はとても楽ちん♪楽ちん♪


 しかし、毎回思うのだが、何で駐車場をこの建物の前に作らなかったのかが不思議だ??


たぶん、関係者は駐車場からここまで徒歩できてもらい、周りの様子も楽しんでもらおうと思ったのではないだろうか??


 

しかーーし。


 北海道人はたった数百メートルの町内のゴミ集積場所にも車で移動する超面倒くさがりな民族なのである。


 徒歩で行く観光客はほとんど皆無の為、たった一人や二人の来客の為、無料連絡バスは忙しく巡回するのであった。

(定期的にバスが巡回したら、待つのが面倒な客は入館を諦める為、無料連絡バスは観光客が来る都度、動くのである。)


 入り口の防波堤から館内には連絡通路を通る。何だか特別な場所に行くような感じでワクワクするオヤジである。









 早速受付でチケットを購入。

今回はこの場所以外、紋別の道の駅にある科学博物館も訪れるので、一緒に見れることが出来るチケットを購入した。


 一人1,300円で二人で2,600円である。


※通常は一人1,750円らしいが、今回は冬期間割引という事で、安くなっているみたいである。更に同館内で上映される3D映画が1人300円で見られるのであるが、今回は更に無料との事で、とっても割安感があって満足なオヤジである。


館内にあるオホーツクガリンコタワーの模型。

 




更にこの場所のジオラマの展示されている。


 まずは娘2号と3D映画を見る。

 

 3Dという事で、それようのメガネを装着。

映画の画像が目の前にあるように見える為、娘もオヤジも何回も手を伸ばしてその画像をつかむそぶりを見せた。


 映画は15分ぐらいで終ったので、次はいよいよ今回のドライブの目的の紋別の海の底を見に行く。


 エレベーターでたったの数秒で到着。



「うゎーーっ!!きれい!!」


 娘2号は館内の最深部に到着したら、歓声をあげ、早速、iPonedeで館内の画像を撮る。













この先は稚内に向かっています。








 このグロい模型は・・・・なんと、海の妖精、クリオネの模型です。


 見た目はかわいいのですが、食べ物を捕食する姿が、とってもグロいので海の妖精というよりも、海の悪魔と呼ばれたほうがピッタリきます。







 通常はマドをそのままにしておくと、このように汚く汚れてしまうのですが、月に1回か2回、ダイバーによって外から窓を拭いているので、きれいになっているみたいです。

 (まあ、綺麗になっても、海の底は薄暗い緑色しか見れないので、大抵のお客さんはがっかりして帰るそうです。笑♪)


 しかし・・・・・これから流氷が来る時期。この極寒の世界で、流氷に穴を開けて、海に潜って、窓を磨くなんて・・・・・考えた途端に寒気がしました。


((((;゚Д゚)))))))ガクブル








帰りはエレベーターを使わないで、階段で地上に直行。娘2号とお互いに顔を見合わせて、階段を登ることを決意!!


「私は大丈夫だけど、お父さんは大丈夫??」と、2号の心配そうな声がした。


 行く前に途中からエレベーターに乗れないので、本当に登りますか?という、確認の警告文が書かれていた。


 ヒイヒイ。ハァハァ。と、階段を登る事数分。ようやく地上の明るい光が見えてきた。





館内には小さな子供達が遊べるような場所もある。


 年間パスポートが1,000円なので、結構、割安感がある。





このタワーを見終わった後には・・・・・




再び無料の連絡バスを利用して駐車場に戻る。




 娘2号は初めての紋別の海の底を見る事が出来て、大感激していた。


 ありがとう!!


オホーック ガリンコタワー館!!



次に向かうのは、車で数分の紋別の道の駅にある、流氷科学館である。





 館内にはマイナス20℃の体験コーナーや、初代ガリンコ号の模型や色々な展示物がある。



 もちろん、食べ物を捕獲時に、頭をパッカーンと割って、食べる海の悪魔・・・もとい!!海の妖精のクリオネもいる。





 今回はアンモナイトの化石も置かれていた。


この科学館を後にして次に向かうのは、紋別と言えばお約束のカニのツメのモニュメント。



 時刻は午後3時。


 昨年はここで妻の思い出を思い出し、不意に哀しみに襲われたのだが、今回はオヤジの新しい未来がそばにいたので、純粋に娘2号の感激している姿を見て喜ぶ。



 そう、人は哀しみと同じだけ前に進める事が出来る。


 そう、オヤジは不意に思った。


 帰りは真っ直ぐに網走に帰宅では無く、湧別から遠軽、そして北見へと大きく遠回りして帰宅。




 5月にはチューリップが咲き乱れる、チューリップ公園も今は静かに春の訪れを待っている。





帰宅時にはまたまた雪が激しくなってきたが、無事に6時ごろに到着した。


距離にして約300kmのドライブとなりました。