LAST RUN -約束の地へ 1 | クラブ・ミッドナイト:正伝!! =Sの称号= 第2章

クラブ・ミッドナイト:正伝!! =Sの称号= 第2章

TYPE Rの称号を与えられなかったもう一つの悲運の車

 昨年の18日にオヤジは初めてこのS2000と出会った。

そうして、この1年間、S2000は本当に楽しい思い出を、オヤジに与えてくれた。


 ここ、北海道はそろそろ冬の用意をしなければいけない。そこで、オヤジは19日にS2000の走り納めを行おうと決めた。




 そこで行先は・・・・・・・・・5年前の8月22日に、ブログ上でお付き合いさせて頂いている、主(あるじ)さんと、一緒に走った、知床の最果ての地の羅臼町(ラウス)である。


 できれば、2013年の8月23日からの地平線の彼方へ~も合わせてお読み頂ければ幸いである。

(オヤジはそのブログへのタイトルへ飛ばす事出来ないんだよ。パソコン音痴だから。笑♪)


 なぜ、約束の地なのかは、ここで簡単に説明をしよう。


 実は主(あるじ)さんは再来年の2020年に再び、来道を行い、またオヤジに合いに来てくれるという。

 約束の地とは、そんな主(あるじ)さんが、次回の来道の際に付けるツーリングのタイトルの事である。(主(あるじ)さん。すまぬ。すまぬ。先にパクってしまった。)


 




 実は今回の行先の羅臼町(ラウス)は、世界遺産に認定されたウトロから知床横断道路を使い、30分ぐらいでたどり着ける街なのだが、2日後の23日以降には、夕方5時から翌日の9時までの間、路面凍結の為に夜間通行禁止規制が入りという事となった。

 

 通行禁止期間はウトロから羅臼(ラウス)まで行くには、ウトロ→斜里→標津→羅臼(ラウス)と、約140km程回り道を行わなければ、たどり着けない程離れている場所なのだ。

 冬の期間はもちろん道路は封鎖。(というか、積雪が5メートル以上も積もるために、とーぜん、道路なんか無くなる。)


 前置きはかなり長くなったが、そこで、オヤジは5年前に主(あるじ)さんと一緒に走り、再び、次回合う時は、お互いに良い漢(おとこ)となっているようにと、約束したあの地(羅臼町)が、S2000の走り納めに相応しいと思ったのだ。


 19日朝8時20分。天気は今までになくピーカンである。

娘2号を網走の学校に送ったオヤジは、S2000のトリップメーターをカウント・ゼロとした。




 いよいよこれから、S2000であの約束の地に向かうのだ。S2000との今年最後のドライブにオヤジの心は高揚していた。



 網走の道の駅をスルーして、最初の目的地、斜里(しゃり)町に向かう。



オホーツク海は多少荒れているが、天気は気持ちの良い快晴である。



ひたすら淡々と走る。


時折、急いでいるトラックがオヤジの横を凄い勢いで通り過ごしていく。


 このS2000を手に入れてから、オヤジが変った事が一つ。

この車に乗ったら、法定速度で走っても、運転が楽しいのである。


もともと、北海道人はスピード狂である。高速道路でもない一般道で、高速道路並みの速さで、車を走らせているのだ。

 お年寄りのおばーちゃんでさえ、隣町まで90km/hで走れば10分で着く、などと言う恐ろしい会話が、ここでは通用する。


 そんな交通事情のなか、その気になれば公道レーシングカーと化するS2000を淡々と法定速度で走らせて、充分に楽しいのだ。



時刻は午前9時。斜里町の街の5差路に到着。


 いよいよここから真っ直ぐに走っていくと、40km先に知床の世界遺産がある、ウトロに到着するのだ。


2に続く。