疲れた。 | クラブ・ミッドナイト:正伝!! =Sの称号= 第2章

クラブ・ミッドナイト:正伝!! =Sの称号= 第2章

TYPE Rの称号を与えられなかったもう一つの悲運の車

 

 まずはクラブ・ミッドナイトの業務連絡です。


 前回、新メンバーに立候補したNO,8のFXDC1450さん。NO,9のくまさんへ。


 先日、クラブ・ミッドナイトのステッカーが出来あがり、本日(9日)、そちらに送りましたので、数日後には到着すると思いますので、もうしばらくお待ちください。


※この記事は昨日UPしようと思って、寝落ちしたので、もしかして明日つくかもしれません。

 そして、NO,10のダメオさんへ。ステッカーが出来あがっているので、今の状態が落ち着いた時にでも、ご連絡下さい。


 しかも・・・・流石はステッカー屋さん。

 あれだけ、湾岸リベンジャーのロゴは入りません。と、言われたのに関わらず、前回のシートを残していたので、何とか無事に、ロゴ入りとなりました。(アハハハハ。ナンバー7までがプレミムが着くと言っていたのが、おしゃかになりましたね。)


今度こそ、次回作るステッカーからはシートが無くなった為に、ロゴはつかないと言われたけど・・・・(ほんとうかなぁーーーー??)


最後に各メンバーさん達へ。


 僕たちは実生活ではなんら関わらない関係であるが、例え実生活で、誰も味方がいないと感じた時でも、自分と同じ志を持つ仲間が他に10人もいるという事を思い出して欲しいのだ。


 これが、オヤジがクラブ・ミッドに入会したメンバーさんに伝えたい切なる想いである。



さてさて、今日の本題である。


 オヤジとS2000の生活は相変わらず蜜月を過ごしている。



 今では休日は用事済ましだろうと、買い物だろうと、雨、風に関わらずに、家を出るときは、必ずS2000を使うようになった。

 

 

 

 ただ、たった一つの計算違いを覗いては。

 

 今月6月、娘1号は晴れて21歳となる。21歳となれば、車の保険が安くなるので保険に入らせて、S2000を購入後始めて、公に車を乗りまわすことが出来るのだ。


今迄、誰もいない駐車場や車の来ない農道を練習の為に走らせたのが、今後、全然問題なく一人でS2000を走らせることが出来るのだ。


 その為、今日の休日は(9日)、娘1号をS2000に乗せるための練習を行う事とした。


 前回は近間の峠まで行って帰ってこれたので、今日は地元とはいえ、町の中を運転させて慣れさせようとした。


まずはS2000のカギを渡す。クラッチをとブレー気を踏んだ途端に、S2000は加速をつけてバックし始めた。


※家の前の駐車場は少し下り坂になっているのだ。


「ブレ-キー!!」とオヤジはとっさに叫んだ!!


  思えばこの時から、娘1号の異変に気が付けばよかったと思う。


 娘1号は慌てふためいている姿をしりめに、オヤジは運転を替わって、一旦道路に寄せて、改めて娘に運転をさせた。


 やや大きめのアクセル音の後、車はノロノロと動き始め、最初の一時停止の交差点に停まって、そのままとなった。


「何やっているんだ??早く出なさい。」このころからオヤジはイライラという意識が始まりだした。

 その声に更に娘は委縮して、アクセルをあおって発進。エンスト。更にエンジンをかけてアクセルをあおって、エンストと言う状態で、ついにS2000は交差点のど真ん中で動かなくなってしまった。

 しかも無理やりクラッチをつなげたので、S2000はしゃくるような発進をし続けていた。


 娘1号はメンタルが非常弱く、仕事でミスをして怒鳴られると、完全に委縮して、何も出来なくなってしまう性格である。


 この事がわかったオヤジは彼女にはなるべく怒らないように、今まで仕事を教えていたのであるが、やはり車の運転である。


 一歩間違えば死につながる事なので、彼女には何とかその事を判ってもらおうと思い、オヤジも必死であった。


 もうこの段階で彼女は半分ベソをかきだしていた。オヤジはまた運転を替わり、最初の目的地に着いて陽を足してまた彼女に運転を替わるように言った。


 多分、今日はもうここで運転をさせないほうが良かったのだと思う。


 彼女は恐る恐るS2000を運転したが、やはりアクセルを異常にあおり、急なクラッチをつなげて、S2000は再びしゃくりながらガクガクといいながらエンストを数回起こし、またもや交差点で動かなくなってしまった。


 オヤジの住んでいる場所は田舎である。その為、回りには車1台通らないので、交差点でエンストを起こしたぐらいでは、交通障害など何も問題ないのだが、大切にしているS2000を完全にエンストを起こされ、その時はオヤジも完全に切れていた。

 心の中では怒ってはいけない。と、思いつつも、言葉の暴力を彼女に浴びせかけた。


 そして、その日、泣きだしながら彼女は2度とS2000のステアリングを握ろうとしなかった。

 家に戻った彼女は昼食も取らずに自分の部屋に引きこもってしまった。


 オヤジもまた、自分の教え方の悪さに非常に脱力感を覚え、昼食を取らずにソファーに寝たきりとなった。


 いま、改めて思えば、オヤジが怒ったのは、交差点でエンストを起こしたことよりも、S2000を壊されそうになった事に腹を立てていたのではないかと。


 実に考えの小さな男である。


 彼女はスポーツカーが乗りたくて、必死になってマニュアルの運転免許証を取り直したのだ。

 

 そんな彼女にたかが数回のエンストや荒いクラッチミートをされて怒るような人間は親として最低な親である。


 こんな時にはかみさんがいてくれたらなーー。と、とても切なくなってしまう。


 彼女なら母親特有の優しさで、傷ついた娘を慰めてあげることが出来るのではないかと思う。


 こんな悩みを誰にも相談できない事が、改めて悔しいと、思った1日であった。


 PS。そして今夜の事である。


  S2000を壊されるから、頭にくるのであって、最悪、パジェロ・ミニなら壊されても、修理代は安いので、とりあえず、クラッチ・ミートの練習は、パジェロ・ミニでさせようと思った。そして仕事から帰った夜に毎日やらせようとオヤジは考えた。


 毎日、数十分だけでも練習させることで、マニュアル車の感覚がよみがえるのではないかと。


 そして今日。早速それを実行させた。そして、更にアドバイスを一つ付け加えた。


 今迄、「半クラを使え」というだけであったが、「クラッチをつなげるときは、アクセルが2000回転ぐらいになったら、ゆっくりと離していきなさい。」

「少し動き出して来たら、いきなり離すのではなく、そうだ、クラッチを離し忘れたかな??という気持ちでゆっくりと離しなさい。」という言葉を添えた。


 このセリフ。知っている人はいるであろうか??


 舘ひろしの出演する「免許が無い。」という映画で、舘ひろし扮する主人公が坂道発進がなかなか出来なくて、ADにアドバイスをしてもらいう時に、ADが「クラッチを離しながらアクイセルを踏んでください。」という言葉に、「それが出来ないから教えてもらっているじゃないか。」と反論した舘に、ADが言った言葉なのである。

「坂道を発進するときにアクセルを踏みながらクラッチを離してください。」

「その時にそうだ。サイドブレーキを戻し忘れたかな??という気持ちで、サイド・ブレーキを戻してください。」と言って、無事に坂道発進が出来るようになった、魔法の言葉なのだ。


 オヤジはその言葉を真似して、「クラッチを離し忘れたかな??という気持ちで、クラッチを離しなさい。」と言ってみた。


 そして、その結果・・・娘は今迄で一番上手にパジェロ・ミニを動かすことが出来た。


 娘のS2000デビューはまだまだ先は長いかもしれない。しかし、彼女の熱意の答えて、オヤジは彼女に本当のS2000の運転の楽しさを教えないと感じた今日であった。


 娘よ。お互い足りないところは二人で補っていけば良い。一歩、一歩、ゆっくりとね。