ひょんなことから格安S2000を手に入れたオヤジ。
最初はこの車が、単なるスポーッカー風オープンカーだと思っていた。(ユーノスロードスターの2000cc版だと本当に思っていた。)だから、今回、友人Kが手にいれたシビック・タイプR・EP3と同じエンジンが付いているものだと、信じて疑わなった。
だって同じHONDA社だし、VTECエンジンだし・・・普通の人は同じ時代のスポーツカーならエンジンも同じだろうと思いますよね。
前回、銀行の駐車場の案内係りの人に言われた、「初期型のAP1は9000回転回る、マニア延髄の車ですよね。」と言う言葉に気になったオヤジは早速、自分の買ったS2000はどんな車か、調べる事にした。
オヤジのS2000に搭載されているエンジンはF20C。友人Kのシビック・タイプR搭載されているエンジンはK20A。
どちらもHONDAが世界に誇る2.0リッターNA(自然吸気)最強のエンジンと呼ばれている。
そこで、どちらが速いのか??
いろいろと調べると、タイプRに搭載されているエンジン。
K20Aは次世代i-VTECを搭載することにより、中低速のあるエンジンを高速まで回せるようにしたエンジンという事で、HONDAの主要の車に多く搭載されている名機である。
その為、シビック・タイプRがレースで活躍していて、チューニング・パーツも数多いと聞く。
対するS2000に搭載されているF20Cと呼ばれるエンジン。旧世代VTECを搭載していて、エンジン回転は9000回転にも達するという。
このF20Cと呼ばれるエンジンはS2000専用に設計を行われ開発されたエンジンである。その為、オープンカーという事もあり、チューニング・パーツもなかなか無いのが現状である。
が、その開発コンセプトが実に興味深いのである。
JTCCで活躍したアコードのレース用エンジン、H22Aベースの2リッターエンジンのデチューン版ともいえるF20C。
※デチューンとは、ここではパワーダウンの意味です。
量産車にもかかわらず、レッドゾーンが9000回転からはじまる比類なきエンジンだった。オイルパンもアルミ製で、バルブやバルブスプリングの素材は、F1やCART用のエンジンと同等のものを使用。
しかし、、リヤのサスペンションメンバーが、メンバーブッシュを介さない直付けタイプだったこともあり、乗り手を選ぶ、(特に初期型は)かなりピーキーな車だった。という事である。
この説明文を読んで、何か思い出さないだろうか??
一時期、大人気だった公道無敗伝説の「イニシャルはD」の主人公、藤原拓海が操るAE86。
彼の車もまたGrAと呼ばれるツーリングカーレース用にチューニングされたAE101と呼ばれる型式エンジンがデチューンされ搭載されていたのだ。
うーーん。本物の竜(スポーツカー)が欲しいと思っていたオヤジはいつの間にか、本物のレーシングカーの公道バージョンに乗っていたのだ。
これは正にネコに小判。豚に真珠。オヤジにS2000である。知らぬが仏とは良く言ったものである。
これからオヤジはこのS2000とどのような物語を作っていくかは誰も判らない。
ただ一つ言えるのは、間違いなくこのS2000が今、オヤジの手元にあるという事実である。
カーテンを開けてガレージを見ると、そこには鈍く光り輝いているS2000が佇んでいる。仕事でどんなに疲れていても、そこにS2000があるという事だけで、オヤジには1日が満足できてしまう。
さて、次の休日は・・・・・今から休日が待ちどうしいオヤジである。
今回も画像が無く、長文なのでかなり読みづらい人は多いかと思う。が、オヤジ的には、こんなブログが一番楽しいひと時なのである。