盆栽ライダー! | クラブ・ミッドナイト:正伝!! =Sの称号= 第2章

クラブ・ミッドナイト:正伝!! =Sの称号= 第2章

TYPE Rの称号を与えられなかったもう一つの悲運の車

 オヤジは自他ともに認める盆栽ライダーだ。+さらに休日でも子供の世話に追われ、滅多に自分の事が出来ない。だからせっかくバイクを持っていても、なかなかバイクに乗れない事が多い。

 

 そんなオヤジに今日は降って沸いた自分の時間がやってきた。娘1号は大学のスクーリングの為に今日から東京行き。

 娘2号は学校祭の為に、7時まで高校にいるというのだ。だから今日は朝から自分の事だけ何をやっても良い。という日となった。


 しかも今日は絶好の快晴!!そこで、オヤジは久しぶりにカタナに・・・・・乗りません。



 実は冬からガレージの中に物を詰め過ぎて、さらに前回、カタナを出す時に、ガレージの中の物をかきまわして出したので、ガレージがゴミ屋敷と化していた。そこで、今日はまずはガレージの中の整理を行う事とした。











実に見たくない風景である。


 しかも、毎日、外に出るたびにガラス越にガレージが見えるので、ストレスの溜まりまくりの毎日であった。



 今日こそは綺麗に・・・・と、意気込んだオヤジではあったが、朝一番に向いのおばあさんと出会った。


「おはようございます。そういえば、前々から言っていた、車のサビ。今日取りますか??」

「おはようございます。良いんですか??今日やってもらって。」

 


 

 (やっちまったーーー!!唯でさえ忙しいのに、更に他人の車のサビ取を約束するなんて・・・・なんてこったい!!今日はガレージの片づけはもう無理だな。)

 


 約束は安請け合いはしないほうが良い。約束したほうは、次の機会、次の機会にやろうと思っていても、頼んだほうはいつやってもらうのか?毎日気が気でないのだ。

 


 だからオヤジは約束したことは、自分の事よりも先に優先してやるほうなのだ。


 昨年の冬、向かいのおばあさんの乗っている車のサビがひどく、なんとおばあさんは真冬の寒い中、自分でサビを落として、パテを付けて、車の塗装を行ったのだ。その為、充分に満足のいかなかった結果をオヤジに見てもらいアドバイスをもらおうとしたのだ。

 

 その時に春先になり、暖かくなったら、オヤジがその車のサビ落としと塗装を行う事を約束していたのだ。

 

 貴重な休日であるので今日は忙しいと突っぱねてもよいのだが、やはり、約束を先に行うほうがオヤジ的には気持ちが良いので、今日は何よりも向かいのおばあさんの車の塗装を優先的に行う事とした。





 やはり素人作業。サビの進行を抑える応急的な塗装であるが、残念ながらサビがにじんできている。しかし、この作業をおばあさんが真冬にひとりでやった事は驚きである。


 そこでオヤジは今日の秘密兵器を出した。



 コンプレッサーの力でベルト状の紙やすりが回転してサビをガシガシ落としてくれるのだ。で、期待を込めて車に当てると、クニュツ!!という悲しい音を立てて回転は止ってしまった。


 そこで、第2の秘密兵器。電動式のオービタルサンダーを取り出した。ガシガシガシ!!激しく動いている割には全然サビは落ちていなかった。


 そこで、オヤジは最後の手段!!近間のホームセンターから自分でディスクグラインダーを購入した。金額にして約3,000円。実は昔、2台ほど持っていたのだが、実家の処分の時に、どさくさに紛れてありとあらゆる工具を業者に持ってかれたのだ。さらに厚塗り用パテや仕上げ用パテ、プライマリーなどを買い込んだオヤジである。


 金額は総額にして約7,000円。他人の車をお金を取らずに直すのに自腹というのは??と、思う方も多いだろう。だけど、オヤジはこの修理は自分の練習と考えるので、たとえ綺麗に出来なくても、前よりは綺麗だったら良いと思われるから、自分からこんな修理は買ってでもやりたい方なのだ。




昼に向いのおばあさんから差し入れ。昼の時間がもったいないから、お昼はカップメンで過ごそうと思っていたオヤジは大助かり!!


 早速、玄関フードで食べた後、一気に車のサビ落としを行う。流石は電動工具。ひ弱なオービタルサンダーがちっともサビが落ちなかったのに対してたかが

3,000円のディスクグラインダーはものの10分で車のサビを落としたのだ。

 




 おかげで、このサビ落としで今日1日は終わったと思っていたのが、厚塗り用パテを塗るまでたった30分で終わったのだ。





後はこのパテが乾燥したら、また紙やすりをかけて、綺麗にした後、仕上げ用パテを埋めて塗装すれば良いだけである。


 車のパテを乾燥させている間、オヤジは今日の本当のやりたかった事。ガレージの片づけを行う。ガレージの片づけは4時ごろまでに終わった。これでようやく、毎日ゴミ屋敷化していたガレージとはオサラバである。



  頃合いを見てオヤジは先ほどの車に塗ったパテを見てみる。しかし、残念ながらまだ乾いてはいない。そこでオヤジは向いのおばーさんにパテが乾くまで塗装が出来ない事を理由に、一旦、車を返す事にした。


 買い物を行い娘を向かいに行くまであと1時間ばかしあった。そこでオヤジはカタナを・・・・・もちろん乗りません。(爆笑♪)


 カタナをガレージに仕舞っておもむろに洗車を始めた。

 


 フフフフ♪。盆栽ライダーの唯一の至福な行為は、ガレージの中でピカピカなバイクを眺める事なんですよ(笑♪)




 こうしてオヤジは充分に久々に自分の時間を堪能したのであった。




 さて、カタナが体力的にきつくなったので、オヤジは新しい小型排気量の悪路用の2輪を買いました。これならどんな悪路もガシガシと耕すことが出来ます。


 えっ??耕す??そうです。春先に畑を耕すことが簡単に出来るナイスな2輪です。そうです。とっても小さな排気量ですが、ガシガシと力強く畑を耕すナイスな奴です。



 どこのメーカーか判らないのですが、理由は単に安かったからですよ。買えばどんな安いやつでも3万円オーバーの中、たまたま行った中古屋で半額だったからです。


 年をとるとたとえ小さな畑を耕やす事も疲れるようになりました。そんな時は時間をお金で買うようになりました。


 あっ!!もしかしたら、固い雪もやわらかく出来るかな?そうなったら除雪機と一緒に使えそうだなぁーー。