プロジェクト215マイル!!越えろ340km/h!! | クラブ・ミッドナイト:正伝!! =Sの称号= 第2章

クラブ・ミッドナイト:正伝!! =Sの称号= 第2章

TYPE Rの称号を与えられなかったもう一つの悲運の車




 それは一人の友人からのメールで始まった。
「あのアヴェンタドールはいったいどうなったんだい?340km/hを超えるという話はウソだったんだ。」

 実はあれからオヤジも忙しくて、アヴェンタドールのチューニングはそのまま、600馬力までしか行っていなかったのだ。
 しかも一部の読者から、湾岸シリーズは読んでて面白くないから、最近はオヤジのブログは見ていないんだよね。という始末である。

ここからはプロジェクトXのように読んで下さい。

オヤジの心に忘れていた火がともった。「そうだ。おれはまだ大切なことを成し遂げていない。」

BGM:地上の星

その日からオヤジは帰りに2時間。翌日の休みにも2時間。合計50回のバトルを繰り広げ、アヴェンタードールをようやく最高馬力に上げることが出来た。

ランボルギーニ アヴェンタドール 最高馬力:830馬力(本物は700馬力らしいね。)

そして、最高速を今日出す事に決めたのだ。
オヤジのメインカーのGTR R35。トップスピード340km/h。そして、それをぶち破るためにチューンドされたアヴェンタドール。
馬力が同じ830馬力しか出ない事にすこし不満でもあったが、7速のギャー比に期待をしつつ、バトル中の最高速をだしたのだが、残念な事にどんなに頑張っても330km/h越えが精一杯だったのだ。
 
そこでオヤジは新たなる作戦を考えた。

「そうだ!!R35を使おう。あの車を前に走らせてスリップストリームを利用して、340km/hを超えるんだ!!」

そう考えて、オヤジはバトル相手をGTR R35に替えてみた。
しかし・・・・機械とのバトルはオヤジのほうが速すぎたのだ。

どんなに後ろについて走っても、途中で抜かしてしまい、最高速は335km/hぐらいでGTR R35に勝ってしまうのだ。

「だめだ。この車では340km/h越えは出来ない。諦めよう。」と、オヤジは最後の勝負をした時であった。
 その時、何を間違えたか、バトルモードではなく、タイムアタックモードとなっていた。

「無理だ!!一人で走ったらスリップストリームは使えないから、340km/hも出ない!!」
誰もいない孤独な湾岸。
アヴェンタドールの速度はみるみるうちに300km/h越えを行っていく。
ただエンジン音がトンネル内に木霊する。
そのときであった!!
速度を見ると340km/hに達した!!
「いけ!!アヴェンタドール!!超えるんだ!!340km/hの壁を!!」
オヤジは叫んだ!!

その時!!周りの空気は震え、全てが止って見えた。ただ、スピードメーターの針が、重たく1キロ、1キロと進み始めたいた。
 オヤジが343km/hのメーターを確認した途端、前方に巨大な壁が現われた。いつの間にかハンドルが曲がっていたらしい。
すんでのところで、オヤジは衝突をさけ、再び最高速アタックを開始した。

BGM:ヘッドライト・テールライト

オヤジは340km/hの壁を越えて燃え尽きた。
もう充分に満足したのだ。
自分のなかではやるだけの事はやったのだ。
340km/hオーバーの世界は、オヤジだけのものである。
あの周りの空気が震える世界。

オヤジもまたスピードに魅せられた一人なのであろう。

その夜、帰ってから確認した動画には時速345km/h 215マイルの速度を記録していた。

プロジェクト215マイルはここで終了した。


 ちなみに全国で最高タイムは3分53秒。オヤジの最高タイムは3分57秒!!
この差4秒!!世間は速いなぁーー。



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