入試当日!! | クラブ・ミッドナイト:正伝!! =Sの称号= 第2章

クラブ・ミッドナイト:正伝!! =Sの称号= 第2章

TYPE Rの称号を与えられなかったもう一つの悲運の車

 7日は高校入試、8日は面接と、娘2号の為に休みを取った、過保護なオヤジでした。


 昔は1次希望が落ちても2次募集があったのだが、最近の入試は1回のみで、もし、当日試験を受けられなければ、どこにも行けないという大ごとになるので、オヤジは過保護と言われても、娘の送り向かいの為に、休暇をとったのだ。

本州方面は3月と言えば春を連想するのだが、ここ、北海道は3月は正に猛吹雪がいつやってきてもおかしくない月なのだ。


 娘1号の時は高校入試3日前にオヤジ家は猛吹雪に襲われ、オヤジ達が住んでいる町の手前数百メートルで、国道で閉じ込められたうえにガス欠をおこし、なんと助かったのは16時間後というありさまであった。

その時の猛吹雪は北海道で数名の犠牲者が出たのはまだ記憶に新しい。


 そういうこともあり、一旦吹雪になれば公共の交通機関は直ぐに立ち往生するので、最後の信じられるのは自分の車。という事で、娘2号の送り向かいを決めたのである。






7日、試験当日。

「おい。そろそろいくよ。」

「いくらなんでも早くない??集合時間30分前に着くよ。」娘2号のぶうぶう言う声が聞える。

「お父さんは古い人間だから、集合時間にどんなに遅くても10分前には着いていないと落ち着かないんだ。」このセリフがのちに大変な事を引き起こす事となるのだ。

 

 国道に出ると、早速、ラッセル車と出会う。しかも、対向車はライトを付けていた。


(まずいなぁーー。ラッセル車と対向車がライトと言えば、やはり試験場は吹雪いているのかなーーー??)と、心配しながらも、国道は大したことが無くと、予定どうり集合30分前には到着した。まあ、遅れて焦るよりは良いだろう。




 そして家事を行い、昼に仕事から戻ってきた娘1号と合流して、再び娘2号のお向かいに行く。

 

 試験終了後、足取り軽くやってきた娘2号の姿を見て、試験は上手くいったと感じたオヤジはホッと胸をなでおろすのであった。


 そして次の日の8日。今度は面接である。昨日と同じ時間に試験場に向かう。



きょうは昨日と打って変わって快晴である。その天気を見て何故だか、今日の面接は上手くいく!!と妙に確信したオヤジであった。



朝8時、試験場に到着!試験場にはまだ誰もいなかった。


娘2号に面接時間を聞いたら、10時15分という事である。「ずいぶん面接時間まで長いなぁーー。10時まで先生は何をやっているんだろうなぁーー??」

と、娘にボソッと聞いたら


「今日の集合時間は10時だよ。」

「えっ??10時???なんでそれを行く前に言わなかったんだ??」

「だってお父さん。昨日も早く着くほうが安心する。と、言ったじゃない。」

うーーん。失態!失態!!大失態!!


今は朝の8時。まだどこもお店はやっていない。

「帰ろうか?」

「うん。そのほうが良いと思う。」という事で、今日はオヤジが始まる時間を良く調べなかったので、集合時間よりも2時間も早く到着してしまったのだ。

その後、即行で自宅に戻るオヤジであった。


 1時間後、再び試験場に向かう。今日は面接で順番は2番であった。面接開始から1時間もかからないために、オヤジは車で帰ってくるのを待機するのであった。

  1時間後、軽くスキップを踏みながら娘2号はやってきた。

娘2号に面接の様子をきいてみたら、きちんと落ち着いて受け答えしたらしいので、娘の受ける高校の倍率は1.0倍。


 娘には余程何かなければ問題なく入れるんでないか??と、二人とも安心した瞬間である。


人生最初の最大のイベントを終えた娘2号。

とりあえずは何事も無くて良かったな。

そう、娘につぶやいて帰路につくオヤジであった。





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