オヤジ・走る!! | クラブ・ミッドナイト:正伝!! =Sの称号= 第2章

クラブ・ミッドナイト:正伝!! =Sの称号= 第2章

TYPE Rの称号を与えられなかったもう一つの悲運の車

 あの衝撃のインプレッサーを見てから、10日間近く経っていた。


 未だにあの神々しいまでの走りの化身と化したインプレッサーの姿が忘れないでいるオヤジがいた。


(オヤジ!!大変だ!!)

(どうした??)


それは友人Kからのメールであった。


不思議なことに,3ケ月近くもで売れないでいた、インプレッサーであるが、オヤジがブログにUPした途端に、ネットから消されていた。という事であった。


 もちろん、ブログの掲載は許可をもらったのあるが、(もしかして、オヤジのブログを読んだ人がすぐに買いに行ったのかな??)と、最初、おバカな考えをしていたが、どう考えてもタイミングが良すぎるので、多分、あのインプレッサーはもう売約済みで、オヤジ達のような人が見に来て、別な車を紹介するための目玉商品ではないかと思う??


 友人Kにはあの車は競技用車に登録するために、300台しか作らない車で、ほとんど街乗りが出来ないほどシビアな運転を行わなければいけない車だよ。と、伝えておいた。


 さてさて、今日の休みはまたまたオヤジが一人でいられる時間。

ただ娘2号が2時ごろ帰宅するので、2時には家にいなければいけないのだ。


外を見回すと先日からの大雪で、駐車場、ガス、電気計測器周りは雪に覆われていた。

「除雪、しないとなーー。」


 一瞬、オヤジは考えこんだ。


 今日は朝から北見にランエボと、スイフト・スポーツ、インテグラ・タイプRを見ようと思っていたからだ。


 どうも娘の事にかこつけて、自分でも車探しをし出している姿に苦笑した。


(車を見にいってから昼間、暖かくなってから除雪をしょうかなーーー。)


 外は曇りで朝、8時ぐらいではまだ寒い。丁度、冷凍庫の中で働いているようなものなのだ。

 鼻から息を吸うと寒くて痛い。


そして、車屋に行く準備をしていると、外がどんどん晴れだしてきたのだ。

北海道の冬は厳しい。

 しかし、日が照り始めると、その暖かさが感じられる。


(これは除雪が先だと言っているようだな。)


オヤジは外に出る準備を行い、早速、除雪を開始した。


 この行為が後々、これから大正解だという事になるのは、今のオヤジには知る由もない。


 自分の家の周りの除雪。向かいのおばあちゃんの家の除雪。そして町内会のゴミ場の除雪、更には隣の人がママサン・ダンブで汗を流しながら除雪をしていたので、ついでに車が出れるところまで除雪を行ってあげる。


  善行はのちのち、自分に返ってくる。と、信じて疑わないオヤジである。


 除雪が終わったのは10時過ぎで、あわてて片道1時間ばかしの車屋さんに向かう。


 ということで、11時過ぎに目的地の車屋さんにたどり着く。












 お値段は車険なしで約100万円。

車検はいらないからこのままで売れるか聞いてみたら、オヤジを別な業者だと勘違いされてしまった。


 ちなみに車検を取ったら。なんと150万円近くになるみたいである。


(うーーん????どう考えても車検代が50万円とは・・・・た・高すぎるぞ!!)


 ますます、あの300台限定のインプレッサーは超お買い得だったんだなぁーー。


続いて2件目の車屋さん。


ここはスイフト・スポーツとインテグラのタイプRがある。







スイフト・スポーツもすぐに売れてしまったようだ。


「何をお探しになっていますか??」

「インプ(インプレッサー)みたいな4駆のスポーツカー。」

「あっ。速い系の車ですね。」

「残念ながら、いまはこのタイプRしかないんです。」

「そうですか。それではまた今度。」


 オヤジは早々と引き上げる事とした。


 普段のオヤジならせっかく久々の一人での北見の為、色々と歩き回るのであるが、今日は何故か気が進まない。


「さっさと帰るか。」


たった2件の車屋を見ただけで、再び片道1時間かけてアイスバーンの道を帰るオヤジであった。


(しかし、たった2台の車を見るために、往復2時間の冬道を走るオヤジも車バカといえばバカだなぁーー。)


1時前に自宅に戻ってきたオヤジである。そうして、昼食を作っている最中の事であった。


 ヒーター用のボイラーが異常な音を立てて燃えていた。

(まずい!!これは故障だ!!。今、故障したら死活問題になる!!)


 震える手で、このボイラーを設置してくれた業者に連絡した。

「分かりました。15分ぐらい待っていて下さい。」


すぐに業者はやってきたが、異常な音に「困ったな。何が原因が分からないな。」と、少し暗い顔になった。

(このままヒーター用のボイラーが壊れたら40万円コースだなぁーー。まずいなぁーー。)と、その業者の厳しい顔を見てオヤジも焦りだしてきた。


 そして外に出た業者は、いきなりガシガシ!!と大きな音を立てて排気管をたたきだした。


 慌ててオヤジも外に出る!!


 ヒーターの異常な燃焼音は、吹雪で排気管に雪が詰まった埋まったらしかった。


 排気管は2メートルぐらいの高い所にある。だから当然、オヤジも業者もまさか排気管が雪に埋まっているとは思わなかったのだ。

 

原因が分かりホットする二人。


 業者の話しによると、このまま燃焼させていたら、不完全燃焼で中で人が死ぬこともあるらしかった。


 先ほど除雪を先にして大正解。という答えはここにあった。


除雪をしていなかったら、排気管までの道が深さが腰まである雪に覆われて、なかなかたどり着けれないとこであったのだ。

 また、業者もたまたま地元で仕事をしていたので、すぐにこれたらしい。


修理代は取ることも出来ないしなぁーー。と、つぶやく業者に、

「これからも遠慮なく修理を頼みたいので、いくらかでも良いので修理代金を請求してください。」というオヤジに、業者は「それでは申し訳ないですが、2千円程。」という修理代であった。




  以前書いた「ありがとうの奇跡」に書かれていた事であるが、「ありがとう。」を言い続けていると、どんどん自分に良い事が起きてくる。という事があるが、今回、オヤジの身に起きたことは、まさにその通りだと感じている。


朝一番に除雪した。⇒ ボイラーの修理の業者がその道を使って故障原因の排気管まで行けた。


他の人の場所も除雪した。⇒その為に車屋に行くのが遅くなり、結果、早めに帰ってきた。


早めに帰ってきて、昼を食べていたらボイラーの異常音に気が付いた

⇒たまたま、業者が地元で仕事をしていたので、早く修理にこれた。


 これがどれ一つ抜けていても、大変な事になっていたと思う。特に、給湯関係のボイラーは壊れていても、お風呂を入りに行くなどで我慢は出来るが、冬場の暖房関係のボイラーの故障は死活問題となる。


本当にラッキーな出来事だったと思う。


 さて、今回は北見の車屋さんに見に行ったので、今度は片道4時間もかかる旭川まで、友人Kと日帰りで車の探索です!!


 まだまだ車探しを続けるオヤジであった!!


 チャンチャン♪






オヤジさん。オヤジさん。お疲れ様でした。今日はヒーター用のボイラーが大したことが無くて、本当に良かったね。

 ココも安心したよ。


PS。


昼から娘2号と網走に買い物です。




車からはるかかなたの沖合を見たら・・・・・・・・・・・・・・・・・・・白い線が・・・・・・



今年もようやく流氷がやってきました。


いよいよここ、北海道は本格的な冬の到来です。

日中でも-20℃近くの温度になり、そとは常時、冷凍庫の中にいる状態となります。


 そして、あと、3ヶ月もしたら・・・・・・

再び春が訪れて、キリン達は走り始めます。


いまだはるかかなたの春を見つめる。老キリンがここに一人佇んでいます。











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