一足早い夏休みー最終話ー そして僕たちは走り続ける。 | クラブ・ミッドナイト:正伝!! =Sの称号= 第2章

クラブ・ミッドナイト:正伝!! =Sの称号= 第2章

TYPE Rの称号を与えられなかったもう一つの悲運の車

おはようございます。


オヤジの優雅な1日は朝ぶろから始まった。


昔、ビジネスホテルというのは、シャワー付きの狭いお風呂しかついていないイメージであったが、最近のビジネスホテルは広い大きなお風呂が付いている。

その為、別に温泉に入らなくても、手軽に温泉気分が味わえられるのが嬉しい事である。






部屋から外を覗くと、目の前にはしっかりと旭川駅が。

何だかリッチな気分に浸るオヤジであった。


 さてさて、ホテルを後にしたオヤジ家の今日の行動は、やはり娘2号の希望の雑貨屋さんめぐりである。


 その前に旭川市内にある美術館に足を向ける。

これから絵の勉強をする娘1号に少しでも名画と見せてやろうと思うのだ。


 有名な絵を(贋作ではあるが。)嬉々と、見てる娘1号をしり目に、娘2号は「●●ちゃんね。(娘2号の事)、絵ってさっぱり判らない。」と、そっとオヤジに耳にしたうちした。


 こうして、娘達はそれぞれ行きたいところに行けて、大満足の旅となった。



さてさて、


そして僕たちは走り続ける。


の意味であるが・・・・・あれは半分眠りながら書いたので記憶にございません。と書いたら、みんなからブーイングが出そうなものなので、改めて自分が何故あのような文章を書いたのか思い起こしてみると・・・・・


 北海道の夏は異常に短い。例年なら後、2週間もすれば急に寒くなり、キリン達(バイク乗り)達はそれぞれ冬眠の時期を迎える。

 5月の半ばから8月の半ばまでの正味3か月間が、本当に美味しく走れる時期なのだ。


 だからこの3か月間を逃すと、バイクに乗っても寒くて、楽しく乗る機会がないのだ。


 その貴重な時期の2日間を割いて、オヤジは子供達と毎回旅を行う。


 オヤジ家は特別に裕福な家ではない。今までだって、旅の宿泊費を浮かすためにモーテルに泊まりながらの旅を行ってきた。

 また今回も生活費の貯金をくずしてでの旅であった。



 かみさんが亡くなる1週間ほど前、オヤジはかみさんに呼ばれて、最後の別れをした。

 その時に言われたのが、北海道中いろいろ行けて、楽しかったなぁーー。という言葉であった。


 そして、あなたはこれからも一人で色々といろんな所へいくでしょうね。だけど、できれば子供達も一緒に連れて行ってやって欲しいな。という言葉であった。


 他人(ひと)は時が悲しみを癒してくれるという。


 しかし、それはウソである。今まで精一杯頑張ってきて、悲しむ暇が無かっただけである。


 いま、子供達だけとの生活にひと段落が付き、より深い悲しみが自分の中に入り込んでくるようになった。



そして僕たちは走り続ける。


 それはかみさんから、オヤジ達親子が、常に前を向いて走り続けて欲しい。と言うメッセージなのかもしれない。





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