「湾岸キング!!」 | クラブ・ミッドナイト:正伝!! =Sの称号= 第2章

クラブ・ミッドナイト:正伝!! =Sの称号= 第2章

TYPE Rの称号を与えられなかったもう一つの悲運の車

 湾岸キング!!


こう書くとまたゲーセンネタか。と思われるでしょうね。

まあ、半分は当たりなんですが・・・・


 カタナで転倒(コケ)てから昨日で1ヶ月経ちました。

ここ、北海道は夏が短い。後、1ヶ月もすれば急に寒くなり、秋となる予定の中、オヤジはいまだカタナに乗れないでいた。

そして、昨日。ようやく数少ない快晴がやってきた。






早速、オヤジはこのクソ暑い中、バトルスーツを取り出してきた。





 だって、夏用のメッシュ生地の涼しいエナジーモンスタージャケットは、昨年はビューエル。今年はカタナと立て続けに転倒をしてしまい、ちよっと縁起が悪いジャケットとなってしまったからだ。


 今日は復帰戦ということで、オヤジの中では絶対な安心感を持っ、バトルスーツと決めたのだ。


 些細なゲンかつぎではあるが、バイクで死なないということは、こんな些細な事のゲンがつぎが重要な意味を占めているのではないだろうか?

 そうオヤジは思っている。


 まあ、その反動で、このクソ重いバトルスーツを装着すると、カタナでの活動は1時間が限界となる、非常に体力の消耗するスーツなのだ。


 行先はもちろん近間のB峠。

ここは今時期はバイクが集まる場所なのだ。


ということで、いきなり場所はB峠に移動する。





  バイク達も何人かいたのだが・・・・

基本、皆さんシャィなのか、会っても挨拶もしないで通り過ぎる。

(というか、オヤジの恰好が異常すぎて、みんな「オイラの仲間でないけん。」という、感じなのでしょうか??)


_| ̄|○ ガックシ!!




と、思っていたら、手前のBMWのオーナーが我がレディイレブンをしげしげと眺めていた。




(おおっ。やはりオヤジと同年代の人達には、やはりカタナは憧れなんだ!!)と、うれしく思っていたら・・・・・・


 よーーく考えたら、その人はレディのタンクを見ていたような・・・・

 そう、オヤジのレディのタンクには、キズ隠しの為に、カッティング・シートが貼られていて、しかも素人細工の為、汚い貼り方なのであった。

多分、そのBMWのオーナーは「お金も無いのに無理してカタナを買ったな。」と、思っていたのに違いないだろう。


_| ̄|○ ガックシ!!ガックシ!!


 今日はこのバトルスーツの為に、あまり長い間カタナの乗っていたら、本当に動けなくなるので、これから真っ直ぐに帰って、往復70km、1時間弱のお散歩でした。


えっ?「湾岸キング」ってタイトルに関係ないじゃない?ですって??


これからですよ。湾岸ネタは。



 午前中にレディとお散歩を終えたオヤジは昼から、買い物に近間の網走に行く事にした。


 理由はもちろん、最近、すっかり遠ざかったゲーセンの湾岸ミッドナイトを行うためである。


 オヤジは基本、熱しゃすく冷めやすい。


 だから興味が出する、とことんやりだすのだが、いったん興味を失ったら、もう全然やらなくなってしまうのだ。

(バイクに興味が無くなったら・・・・そう考えただけで恐ろしい。それはもう完全に盆栽バイクどころか、倉庫でホコリをかぶっている単なるバイク。となりかねないからだ。)


 いつものように1,000円程使う。そして、最後の100円となった時に、オヤジは興味本位に、店内キングへのチャレンジを行う事としたのだ。



店内キング。


それはもちろん字のごとく、網走のゲーセンで最速の漢(おとこ)の称号である。



 湾岸ミッドナイトのゲーマ達には誰でも譲れないコースがある。


 オヤジの場合は、一番スピードの乗る湾岸コースである。


 トップスピートは時として、時速340km/hにも達する。


 オヤジのここでのコースレコードは全国区のコースレコードからわずか遅れる事3秒差であるので、結構、このコースでは上位ランクのB級、A級を破っていたりする。


 北見の店内の湾岸キングには何回もチャレンジしても、最高で車の差半分までしか届かなかった。


 さて、ここの湾岸キングは・・・・


クラスA。クラスCのオヤジにとっては相手に不足は無いクラスである。

 相手のパワーは22.ハンドリングは10。これもオヤジと同じ仕様であるので、あとは腕だけの勝負となる。


 正直、同じパワーなら、圧倒的にオヤジのほうが不利である。


なにせ、経験値が絶対的にクラスAのほうが上なのだ。通常ならクラスAにクラスCが挑めば秒殺されるぐらい力の差があるのだ。


 まあ、秒殺されると思い、特別、相手の画像は取っていなかったのであるが・・・・


  前半の勝負でオヤジは一般車にオカマを掘る痛恨のミスを犯してしまった。

通常はそれで大きく引き離され、もう勝負は決まったようなものなのだが、なんちと岸キングもあまりスピードが出ていない。


しかも何ともないとこでも異常に蛇行しているのだ。


(甘いなこいつ。)


オヤジのGTR R35は後ろから獲物を狙う体制をとった。

 トンネル内の視界が悪くなった時に、湾岸キングが5速で走行をし始めた時であった。


  オヤジは一つの確信をもって、R35のギァーをトップ6速に入れた。


 瞬間、R35のマフラーは火を吹き、330km/hの世界に重い車体を加速していき始めた。どんどん遅れだす湾岸キング。


 先頭に出れば、オヤジの天下である。この速さは、北見の湾岸キングにも負けはしない速さである。


 ゴール手前の最後の左のタイトなターン。

オヤジは左足ブレーキでR35の車速を殺し、5速にシフトをたたきつけて、R35をドリフト状態に持って行った。


 そして、結果はなんとオヤジの圧勝であった。

あっけない勝負となってしまった。


 映画では老練な湾岸の帝王に、若きチャレンジャーが闘いを挑み、新しいキングになるのがほとんどであるが、このゲーセンでは若きキングに、年寄が挑み、慢心創痍の上で湾岸キングの称号を勝ち取ってしまったのだ。


あわてて、最後のとこだけデジカメに撮ったので、今日からオヤジの事を「湾岸キング」とでも呼んでくれっ。

 ただし網走だけね。(笑♪)









 いゃーーー。久しぶりに興奮したなぁーー。

ゲーセンのおかげで、バイクに乗るときは、安全運転だし・・・・


(おかげで、B峠の帰りに、オフローダーの250ccに抜かされたことは秘密です。)


_| ̄|○ 


ガックシ!!


ガックシ!!


ガックシ!!





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