コミックのキリンに出てくるカタナはバックミラーが両方あるが、映画のカタナは右側のみしかない。
多分、一度走り出したら、バックミラーなど使わないで常に追い越ししかしないので、右側1個で充分。という意味合いで、飛ばし屋の雰囲気を出すために、1個にしているのではないかと思う。
という事で、オヤジのカタナも、映画のキリン仕様とする為に、左側を外しました。
おおっ!!これはこれで、レーシーだっ!!
という訳なんかでは無いですよ。
左側のミラーは・・・・
この通り、見事にボッキリ!!
更にタンクは・・・・
ますます、キズが増えました。
えっ??どうしたかというと・・・・・・・
今日も朝早くから掃除を終えて、久しぶりに愛機、レディと共にお世話になっているバイク屋さんへ行き、タンクのキズを隠す為のパットを買おうと思っていた矢先の事です。
オヤジの家から走りだし、すぐに一時停止の車線で停まりました。
バイクに乗っている人達は良くわかると思いますが、ヘルメットをしていて、町の中の交差点では右からくる車がかなり見ずらいのですよね。
オヤジも見ずらいので、一時停止車線よりも少し前にはみ出して停まり、右側を確認してから左折をしようとしたら、左から右折のウインカーを付けた車がやってきました。
本来は左側からのクルマが優先道路なので、そのままオヤジを無視して右折(オヤジ側に)曲がってくれれば、それで問題なかったのですが、その車は何を思ったのか、いきなりそこで停まってしまいました。
つまり、この赤い位置ですね。
カタナはハンドル角が異常に無いバイクなので、直角に曲がるという事は不可能に近いのです。
停止線から大幅に出ているカタナなので本来はそこの車の位置が、オヤジのラインなのですが、(まずいなーー。)と思いながらも、オヤジは仕方なしに、直角カーブを曲がりました。
で、気が付いたら、我が愛機レディはハンドルロックが起き、見事に横倒し。
オヤジも、ものの見事に1回転を行いました。
蘇る5年前の悪夢。あの時はZX-14Rが大きく左に傾き、バキッ!!という嫌な音がして、左尻の筋肉を断切し、その年のバイク生命とZX-14Rの運転生命が断たれました。
今回もまた!!同じ事が・・・・・
今日の装備は下はバトルスーツのパンツ。上はモンスターエナジーのジャケットでした。
ZX-14Rの総重量は265kg。対してカタナは232kg。たった33kgの重量の差が、オヤジを救いました。
今回は1回転をしただけで、足とお尻は何ともなし。
普段からバイクに乗るには、きちんとした装備をして乗る。というオヤジのポリシーが生きていたのか、オヤジは一応、立ち上がることが出来ました。
そこに停まっていた車の運転手はヘルメットを取ったオヤジが意外に年をとっていたのに驚き、
「大丈夫??おじさん。」と声をかけてくれましたが、カッコ悪いのと恥ずかしいのをダブルで攻撃されたオヤジは、片手をあげて大丈夫だと意思表示を行いました。
さて、横倒しになっている、レディ。どうしたものかと、一応、ハンドルを手に取って起こそうと思ったら意外と重い。これは一人では無理かな??と、一瞬弱気になったが、冷静に考えたら教習車と同じ重量。
そこで、おおきく深呼吸をして心を落ち着かせて一気に!!
愛機。レディは無事に起きあがってくれました。
ここで、気が付くと写真を撮りまくっているオヤジの姿がありました。
いゃーーー!!ネタのためなら、体を張るオヤジです!!
(まったくオバカな。)
普段のオヤジなら、ここで今日はメンタル的にもう無理なので、カタナをガレージにもどして、バイクを乗るのを止めるのですが、今、ここで乗るのを止めたら、また今度は乗ることが怖くなる。という事を考えて、このまま目的地のバイク屋に向かおうと決意します。
すると、先ほどの車が戻ってきて、
「おじさん。さっきカタナに足を挟んでいたけど何ともない??カタナ大きいからなぁーー。このカタナ。だいぶ高かったでしょう。」
と矢継ぎ早に質問してきました。
(そうか、この運転手はカタナが見たくて、あんなところで停まっていたんだ。)
ふと、オヤジは理解した。
これが、レディ・ナイン(ビューエル)なら何も気にもかけないで、そのまま素通りなのですが、やはりカタナがそこに停まっていたから、見てから曲がろうとおもったのでしょうね。
転倒してキズが付いたのに、何故かカタナに乗って嬉しいと思ったオヤジです。

残念ながらバイク屋さんは留守でした。
まだまだ走り足りないオヤジは、今日は午前中の時間の許す限り、レディとお散歩を。
そして今、右尻と両腕に違和感が・・・・
これはもう、年の為に仕方がない事でしょう。
バイクに乗る事は転倒は付き物です。
年齢と運動神経の衰えも仕方がない事です。
それでもオヤジは多分、体が許すかぎり、このレディと共に付き合うつもりです。