まず最初にお詫びを申し上げます。
温泉に行こう♪の続編は急きょ打ち切りとなりました。
まあ、あの後どうなったかは、翌日、再びイオンに行き、その後、メガ・ドンキホーテへ行った後に、石北峠経由で帰宅。
あの雨の中、まさかのパトカーでの待ち伏せがありましたが、カーレーダーの
お蔭で事なきを得ました。以上で、簡単ながら温泉に以降の続編のお話でした。
なにせ自分の興味中心で書いているので、すぐに時間が経っと飽きて書かなくなってしまうので。(笑♪)要望があれば後日でも。
(えっ?だれも要望は無いって??_| ̄|○ ガックシ!!)
で、今回は何を書こうというと・・・・・
そうです。昨日はカタナの初乗りとなりました。
ようやくキリンに憧れてらしくなりました。(爆笑♪)
それでは始まり。始まり。
歳を取ると何をするにも新しい事を行う事はストレスとなる。
それが、たとえ自分の好きな事でもだ。
オヤジはこのカタナを手に入れてから、約半年もの冬の間、ほぼ毎日カタナを見続けてきた。
はたして自分にこのバイクが運転できるのかと??いつも自問自答してきた。
最初、バカなオヤジは何も考えずに大排気量のバイクを手に入れ、そしてすぐに手放してしまった。
そして身の丈に合ったバイクをようやく手に入れたのに、また手放そうとしている。
400ccカタナの唯一の利点は1100カタナに間違われること。だという。
そう思っているうちに、このカタナもいつの間にか400ccの大きさに見えてきた。
でかいバイクという気持ちが先に立つと、どうしても気おくれしてしまう。
それがいつの間にか自分の中でストレスと感じていた。
そして、一昨日に、ようやくその答えが出る日となった。
天気は晴れているが、時折天気雨が降っていた。しかも風が異常に強い。
どのぐらい強いかというと・・・・・・
昼から娘と買い物に行く途中ですが、このぐらい強い風が吹いていた。
前方に砂嵐が発生。(本当は土埃であるが・・・・)
くるぞ!!くるぞ!!くるぞ!!と、思っているうちに・・・・
いきなり前が見えなくなった。(こわっ♪)
目的地は日本一の芝桜があるという。東藻琴芝桜公園である。
早速、エンジンをかける。
カチッ!!クシュンクシュンクシュン!!
「あれっ?バッテリーを充電したのに、何故かからない??」
「あっ。チュークが引いていない。テヘペロ!!」
再び気を取り直して・・・セルボタンを押す!!
ドリュッ!!ドリュツ!!ウォーーーン!!
途端にカタナは図太い排気音を辺り一面に轟かした。
実は展示されていた時にエンジンをかけてもらったときに、何だか頼りない音で、これが1100ccかと、密かに首をかしげていたのである。そんなオヤジの疑問を打ち消すかのように、カタナの排気音は力強く鳴り響いた。
おそるおそる発進する。そしてすぐに一時停止になった。気がかりだった足つき性は非常に良い。
前機ビューエルXB9Sの車重は175kg、カタナは232kg。
単純計算でも人が1人分重いのである。
多分、足つき性が悪ければ、傾いた途端に転倒。という惨事が待ち受けているのだが、意外とこのスリムなシートが足つき性の向上をしているのではないだろうか??
とにかく、車重は重たいがZX-14Rの時のように、一時停止が苦にはならない。
「いける!!」オヤジは直感した。
こいつとなら一緒に走れる!!
そして、目的地にめがけて走り出した。
ものの10分も走った頃だろう。
途中、雨が降り始めた。
戻ろうか??一瞬、気の迷いが出始めた。
さらにそれに伴って強風となってきた。
流石の細いカタナであるが、真横からの風には弱い。
狙ったラインがすぐに、20cm、30cm外れてしまう。
(このまま、今日は引き返そう。もう試走会も終えたし、強風に雨が降り出したら、止めても誰も文句は言わないだろう。)
そう、1人納得して少し走ったところで、帰りの道に向かおうとした時であった。
天気は急速に晴れだして、あれほどひどかった強風もピタリと収まった。
「そうだよな。お前も半年間近くもこの瞬間を待ち望んだよな。」
「よし!!このまま一気に突っ走ろうぜ!!」
オヤジはカタナの前傾姿勢に、さらに深くタンクに胸をあてながら、アクセルを振り絞った。
(ダンダンダーーーン♪ダンダンダ・ダダダダ♪タラララ~~~♪タラララ~~~♪)口ずさむ曲は自然とあの西部警察のテーマソングになっていた。
いつしか気分は舘ひろし扮する鳩村刑事。完全にオヤジは犯人を追いかける妄想をしていた。
カタナに乗って気が付いたことが2点ばかし。
まず第一に、バックミラが非常にきれいに映ることだ。60km/hから一気に戦闘領域まで加速しても、後方がしっかり見えるのだ。
これはビューエルの時と大違いで、ビューエルの加速時はバックミラーは完全に使い物にならないので、しっかり後方を確認し、誰もいないのを確認後加速していたのであるが、後方が見えるという事は、はるかに安心感がある。
さらにもう一つ。
カタナは通常の60km/hで走っていても面白いバイクなのだ。
ビューエルは街の中を走るときに、片肺状態になり、バスッ!!バスッ!!とバック・ファイヤーをおこし、ギグシャクと安定しない走りの為、早めに町から出て郊外で、常時80km/hぐらいで走っていないとすぐにぐずりだす。
が、カタナは法定速度の60km/hで走っていても、楽しく走れるバイクなのだ。
これは大きな嬉しい誤算であった。
そう思いながら、目的地の日本一大きい芝桜公園。と呼ばれる、東藻琴芝桜公園に到着!!
誰かバイク乗りはいないか??と思いながら来たのであるが、残念ながらバイクはオヤジ一人であった
_| ̄|○ ガックシ!!
(実は密かにカタナを見せびらかしたいと思っていた、ゲスなオヤジである。)
このまま、誰にもカタのお披露目会が出来ないとしたら、あまりにもカタナがかわいそうなので、オヤジの馴染みのガソリンスタンドに行く事とした。
ここらへんで、次第に腕が痛くなる。
想像してみてください。50代半ばのメタボオヤジが腕立て伏せ状態で、バイクに乗っていたら、自然に腕がいたくなるでしょう。
しかし、なんですねぇーー。SS系に乗られているみなさん。
走っていて腕が痛くならないのでしょうか??
腕の痛みが耐え切れなくなってきたときに、ようやく、ガソリンスタンドに到着。
「あれっ?オヤジさん!!バイク、乗り換えたのですか??」
「いやっ。買い増し。前のは廃車にしているよ。」
「オヤジさんも好きですねぇーー。」
「しかし、カタナかぁーー。」
免許を持っていない従業員も、カタナを見る目が眩しそうにしていた。
そうなのだ、オヤジ達の世代は、カタナという存在は特別な存在であったのだ。
手に入れたくても絶対に手に届かない遠い存在。
そう。あの頃からカタナは神格化されていたのだ。
スタンドの従業員と軽く話を終えて、オヤジは無事に帰宅をしたのであった。
その日、オヤジは3年ぶりにソファーで動けなくなっていた。
3年前にビューエルを手に入れて、初めてバイクに乗って体力不足の為に、ソファーでダウンしていた時のように、今度もまた、体が全然動かなくなっていた。
「また3年前に逆戻りかよ。まあ、まだまだ時間はある。これから一歩、一歩、お前と一緒に走ろうな。なあ、レディ・イレブン!!」
レディ・イレブン
オヤジがかって20代の頃に自分の小説で登場させた呼び名。
まさかこの呼び名を再び、カタナに付けるとは思いもよらなかった。
レディ・イレブン
オヤジの中では30年間も思い続けた特別の名前である。
キリンに憧れ続けた漢(おとこ)の最終地点が、このカタナというのも、また何かの縁なのであろう。

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