トモダチ。 | クラブ・ミッドナイト:正伝!! =Sの称号= 第2章

クラブ・ミッドナイト:正伝!! =Sの称号= 第2章

TYPE Rの称号を与えられなかったもう一つの悲運の車

 オヤジには実社会で付き合っている友人は2人しかいない。


ブログ上に出てくる、シングルファザーの先輩の友人Kと、S30ZやGTR33R

や32Rを持っている友人Iである。

 特に友人Iは1年に1回か2回ぐらいしか会わないので、実質の付き合いの友人はKぐらいなものだ。


 今、SNSあたりで何百人もの人と繋がっている。という人が、結構いたりする。が、オヤジは特別にうらやましいものだとも思ってはいない。

 昨年までは話し相手にはかみさんがいたから、寂しかったらかみさんと話せばいいだけだった。


 友人Kとは単なるパパ友の中で、子育てや家の掃除の事で話を聞いたり、グチを言うだけの仲であるので、完全に利害関係での付き合いではないのだ。



ただ、オヤジは思うのだが、利害関係が関わると、もうそこのには友人関係は存在しないのではないかと思う。



ただ、そいつと一緒に話をしたいから。というだけで、そこには本当の友達関係が存在すると思う。



 昨日の事であった。朝礼時にオヤジのスマホが鳴ったので、あわてて切った。

それは友人Kからの発進であった。

 再びまたスマホの呼び出し音が。


 通常、オヤジが出れない場合は、すぐに切るから、後はオヤジからの電話を待っという約束事があるから、すぐに再び連絡が来るという事は、何かあったな?と感じたオヤジは、朝礼が終わるとすぐにかけ直した。


 話の内容はオヤジの娘1号の就職の件であった。


 娘1号は高校を卒業後、今年から通信教育で絵の勉強をするという。

通信教育と言えば聞こえがいいが、普通に考えたらニートである。

 その為、オヤジは住むところと食べるところは提供するが、これからの自分にかかるお金は自分で稼ぎなさい。と言っていた。


  娘1号は早速、バイト先を見つけてきたが、そこは本当に自分の小遣い程度しかもらえないところであった。

 しかもスマホ代を払ったら、全然小遣いも残らないほどの金額であった。


 で、友人Kが斡旋してくれた就職先は、マンションを借りて1人暮らしをするにはお金は足りないが、親元から通って仕事をするには充分な金額の提示と、何よりも人間関係に悩まない場所であった。


 娘1号は今でいう社会不適応者である。一応、絵の才能は人並み以上にはあるらしいが、その反面、他人とはうまくやっていく能力が人並み以下の娘である。


 だから、いつか社会に出たときに、かなり苦労すると思い、親としては下の子以上に心配をしていた。 

 また、彼女は絵の仕事で生活をしたいという。

今の世の中では、まず100%生活できない世界である。


 いつか自分が亡くなった時に、この子の生活を誰が面倒を見ると考えたときに、最低でも自宅から通え、自分で生きていくだけの生活費を貰えるところで、仕事が出来たら。と思うと、かみさんが亡くなってからの毎日は、心配で眠れない事も度々あった。



 そして、昨日、その悩みの種もほぼ、この就職先が決まった事で無くなった。



 昨日、仏壇にいるかみさんに、娘の就職先に付いて報告した時に、不意に涙がこぼれた。

 かみさんは娘1号の事を最後まで心配していたので、これでやっと安心させることが出来る。



 実はかみさんとの出会いは友人Iからの紹介によってであった。



オヤジのたった二人しかいない友人。



 その二人しかいない友人によって、オヤジは人生の伴侶を得、自分の子供の人生を救ってくれた。



このブログを読まれている読者の方々。


あなたには本当の友人と言える人はいますか??


 その友人は、あなたが困っているときに、利害関係を度外視して、あなたの為に動いてくれますか??



  オヤジはこのたった二人しかいない友人ではあるが、この二人に出会えた事を今、感謝します。



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