ここ数日、ここ北海道も暖かい日差しが射すようになり、今までジャンバーを着ないと、寒いというよりも痛いという感覚から、最近はシャツ1枚でも、外は雪景色ですが、ほのかな暖かさを感じられます。
春は少しずつやってきているのですね。
さて、娘2号とは性格は正反対の娘1号。
性格は生真面目と書けばいいほうだが、悪く言うと融通が利かない性格である。
まったくオヤジの悪い所を全部引き継いだせいか、幼少のころは、要領の悪い娘1号を、決して手は出さなかったが、かなりきつい言葉で叱っていたことが度々あった。
そのせいか、何でも思ったことはオヤジにどんどん話す娘2号とは正反対で、思ったことをなかなか言えずにいて、それがまたオヤジがいらつき、きつい言葉で対応してしまうという、悪循環を重ねていた。
その為、かみさんが亡くなってからは、決して子供達には叱らないように気を付けていたのだが、仮免の試験が近づいてきた先日の事であった。
土曜日が仮免の試験なのだが、その前日の金曜日の事であった。
娘1号が思いつめたように、オヤジに話しかけた。
その表情は、以前、かみさんが生きていた時に見せていた、オドオドしてオヤジに怒られたくない。という表情をしていた。
「どうした?明日は仮免の試験日だろう?」
しかし、まだ話そうとはしなかった。
オヤジは穏やかに「仮免の事か?怒らないから、思っている事を話しなさい。」と、娘1号に話しかけた。
すると、娘1号はようやく話し出した。
「うん。明日は試験なんだけども●●(娘1号の事ね。)、まだ先生から、あそこの確認が出来ていないとか、きちんと曲がれないと、注意されているんだ。」
「うん。まあ、車の運転だから、きちんと運転できなければ注意はされるよな。」
すると、娘1号から大粒の涙があふれ出た。
「もし、試験、落ちたら、どうしよう。」
娘1号は試験が落ちたらオヤジに怒られると思っていたのだ。
その痛んでいた心を察したオヤジは、
「そうか、そんなこと心配していたのか?よし、明日は試験の雰囲気を慣れる事にして思いきり落ちてこい!!」と、オヤジは娘1号に笑って答えた。
「だけど・・・・」まだふさぎ込んでいる娘1号に、オヤジはふと思った。
「もしかして、お前、お金の事心配しているのか??」
かみさんが亡くなってから、娘1号には食事や洗濯など、家の事をいっさい合切任せていたから、娘1号は1号なりに、家の事を心配してくれていたのだ。
「うん。」娘1号はようやく小さく答えた。
「そうか、そんなことを心配していたのか?大丈夫だ!!贅沢はさせられないけど、そのぐらいのお金は充分にある!!」
「だからバイクだって買ったんだよ。」
そういうと、ようやく娘1号は少し明るい顔に戻った。
そして、オヤジはオヤジが自動車の免許を取った頃の事を話した。
いまでこそ、オヤジは湾岸最速の男(ゲーセンだけども。)とか、大型バイクを乗っているとか、雪道は他の車を縫うように抜き去る。と豪語しているが、あのころは、自動学校でなくて教習所だったので、多分、学校一か、二を争う程、出来の悪い生徒であった。
そのせいか、自動車学校の説明会の時に、当時の教官で今の学校長であるひとから、「もしかして君はオヤジ君か?」と覚えられていたのであった。
オヤジの免許取得時代は、今でも思い出しくない黒歴史の連続であった。が、娘1号を励ますために、オヤジのダメぶりの話しをしたら、ようやく娘1号に笑顔が戻った。
試験は受かっても落ちても結果を連絡するように言って、娘1号と別れたオヤジであったが、試験当日、娘1号からは連絡は全然なかった。
きっと落ちたな。と思い、「まあ、次回があるから気にするな。」と、メールを送ったら、夕方遅く、娘1号からメールが返ってきた。
「実技は受かったが、学科が落ちた。」
娘1号よ!!実技は落ちるかもしれないけど、学科が落ちるのはお前の勉強不足だぞ!!
_| ̄|○ ガックシ!!
PS.今、娘1号は本免の試験の為の練習をしている。
あれほど、スポーツカーが乗りたい。と言っていたので、マニュアルを進めたのだが、3日もしないうちに、教官からオートマを進められて、オートマに変更した娘1号。
オヤジのGTR・R32を娘1号に買わせる作戦は、わずか3日間で夢と消えた。
_| ̄|○ ガックシ!!ガックシ!!
さて、そろそろ、雪に埋もれているかみさんの車のタントを発掘して、娘の為に車検を取ろうか!

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