湾岸ミッドナイト!! その後! | クラブ・ミッドナイト:正伝!! =Sの称号= 第2章

クラブ・ミッドナイト:正伝!! =Sの称号= 第2章

TYPE Rの称号を与えられなかったもう一つの悲運の車

最近、ココの様子を出していないので、気になった読者が・・・

(誰もいなかった!_| ̄|○ ガックシ!!)



ひょい♪





ひょい♪


と、相変わらずひょうきんなココであった。


 全く顔は凄く可愛いのに、時折、隠れていきなりオヤジ家を襲い、手足に噛みつく凶暴なココと化しています。(子供達は、怖がっています。)


 すっかりオヤジ家では一番の主はココとなっています。

(くそっ!!今にここで一番偉いのはオヤジだと教えてやるゾ!!)


昨日の出社中の出来事です。

なにやら自衛隊の人達が道路わきに集まっています。一人は赤旗を振っています。







停まっている車も無いから、何かな???と思っていたら、見事、路肩、3メートル下に、自衛隊のジープが横転していました。


 確か数年前もこの先、数百メートルでトラックが自衛隊のトラックが落ちていたなーー。

 自衛隊の人は法定速度で走るのだと思っていたのですが・・・・・どうもそうでもないのかな??

 ちなみに、このぐらいのアイスバーンでは、オヤジクラスの人間は、時速80km/hぐらいで走っています。



さて、本編を書こう。

(しかし、最近のオヤジのブログは前置きが長々と書いているなぁーー。まったく年寄は・・・・・・)



 湾岸ミッドナイト5DXで、ストーリー・モード終了。ステップ32(推定馬力830。)を終了して、フル・コンプリトを果たしたオヤジ。


 ある奇妙な喪失感を覚えていた。


 追う相手やフル・チューニングを目指していた時は、燃えていたのだが、ターゲットがいなくなった途端、何を相手に闘くのかが無くなっていた。

 また、いくら、ゲーセンに行っても、常連がその場で毎日何時間もいるので、やる場所も無くなっていた。

「そろそろ、引退かな。」と、オヤジは一人寂しくつぶやいた。


 「燃えたよ。真っ白な灰になるまで。」と、矢吹ジョーのような、キザなセリフを吐きながらも、オヤジの体はもうすでにスピードに取りつかれた、完全なジャンキーと化していた。


 心では次第に湾岸に興味を失いつつも、体は常に時速300km/hで闘う相手を欲していた。


 そんな時であった。昨日、また久しぶりに足はゲーセンに向くオヤジ。

やはり湾岸ミッドナイト5DXは常連に占領されていた。


 「ダメだな。帰ろう。」と、引き返したオヤジであるが、どうしても闘争心が消えなかった。

 ふと、目に留まった別なゲーセン。


 以前はここで、3DXを良く行っていたのだが、撮影禁止。という張り紙に興味を失い、5DXに移行したままとなっていた。


「まあ、ここでも良いか?とりあえずは、スピードは遅くてもゲームは出来るから。しかも、座席は5席もあるから、出来ない事はないであろう。」

 と、オヤジは気晴らしに足を向ける。


 そして、始めの第一話から行ないようやく600馬力、スピードが時速300km/hに達した時であった。


 もちろん愛機はR35,マニュアルミッションである。


 そんな時である。二人連れの若者たちがやってきた。


 横で冴えないジジィが(つまりオヤジの事ね)、嬉々として湾岸を行っている姿を見て、オヤジ狩りをし始めたのである。


 やっている途中、いきなり対戦モードとなった。


現在のオヤジのレベルは

馬力:600馬力。 ハンドリング10である。


若者の車のレベルは

馬力:640馬力。 ハンドリングは20である


※ハンドリングが高いとスリップしないので、タイトなコーナーほど、速くコーナーリングが出来ます。)


 つまり、馬力が40馬力ほど高く、倍のグリップ力があるので、通常ではどう考えてもオヤジのほうが負けてしまいます。


 初めて自分の車の性能以上の相手に出会えてオヤジの心の闘争心に火が付いた。


 ストレートではいくらアクセルベタ踏みを行っても、ジリジリと引き離されてしまう。


 コーナリングもはるかに速い速度で駆け抜ける、相手の車に、オヤジのR35は次第に引き離されていった。


 やはりダメかな??と諦めたときであった。


 相手の車は90度のタイトなコーナーでハーフ・スピン起こした。


 その途端、オヤジのR35は、5速全開でのフル・ドリフト。


 相手の車を追い抜き、ストレートで6速全開!!時速300km/hでの一般車すり抜けを開始する。

ここで、一般車との衝突は即、負けを意味する。


 相手の車のトップ・スピードはオヤジのR35よりもわずかに勝っているので、次第にオヤジのR35を追い抜き僅差でゴールを駆け抜けた。


(もしかしたら、行けるかも!!)ある作戦がオヤジの心を勝利へと確信させた。


 再び対戦を行う。


相手は冴えないジジィに僅差で勝利したことで、少し青ざめていた。


「ボーヤ。馬力で勝っている車では、ここ(湾岸)はそんなに甘くない事を教えてやるぜ!!」


 オヤジは今までにない真剣な眼差しとなった!多分、オヤジも湾岸デビューしたのは、若者と変わらないが、一応、全国レベル99位。5DXフル・コンプリートを行った経験がある。


 序盤まではやはり若者の車が1位となっていた。

そこで、再び若者の車がハーフスピンに突入し、速度が落ちた瞬間!!

オヤジは5速フル・ドリフトで若者を抜き去り、ストレート6速突入!!

時速は300km/hでストップ!!

ジリジリと若者が追い付いてくる。!!


 そしてオヤジのR35を追い抜こうとした時!


「ボーヤ!!地獄を見てきな!!」オヤジは北野晶夫(注:汚れた英雄より)のように、ニヒルにセリフを吐き、若者の車の鼻先にR35を向けた。


 その途端、若者の車は、一般車に正面衝突!!オヤジはその車の側面にヒットして時速240km/hまで落ちる。

 すかさず5速にダウン。ジリジリとスピードが上がっていく。

300km/hに達した途端、6速、フルスピード!!


 若者の車は慌てて、速度を上げるものの、フル・スピードのオヤジのR35の敵ではなかった。


 オヤジの心の中で、ファンファーレが鳴り響く!!

そのまま僅差でオヤジは若者の車を引き離し勝利した。



すると、再び若者がリベンジ!!


 今度はハンドリングを捨てて、フルパワーを使う。


 しかもコースは一番スピードの出る、正方形に近い長方形のオーバルコースの最高速アタック仕様の名古屋!!


ハンドリングは一緒であるが、オヤジのR35は600馬力。時速300km/h

若者の車は800馬力。時速320km/h

「ふーーん。一応、トップレベルには達しているんだ。」


 どう考えても勝ち目はない。まあ多分負けるけど楽しませてもらうよ。


 ストレートと90度ターンが4つしかないコースで20km/hの速度差があるのだ。

 負けて当然、僅差で負けたら相手の車は大きなハジである。


最初の90度ターンがやってくる。やはり相手はハーフスピン。

「ボーヤ。だから車は性能差だけでは勝てないのだよ。」

オヤジはいつものように5速フルドリフト。

ここで若者の車を追い抜くも、やはりストレートで抜かされてしまう。


 何周か同じことの繰り返しを行い、勝負は最後の周となって行ったときに、オヤジは負けを覚悟である事を決めていた。


「やるか。あれ!!スーパー・ドリフト」


未だに完成していない、究極のドリフト!!


 90度ターンを6速全開で駆け抜けるのだ!!


最終コーナーでまたもや若者はハーフスピンを起こす。


オヤジは減速なしでコーナーに突入!!


 アクセルはべた踏み、6速全開!!時速は300km/h!!


 その瞬間、左足ブレーキ!!を行い、R35はフル・ドリフトを開始する。鼻先は内側の壁をかすめ、火花が飛び散る!!


(頼むぜ!!R35!!お前を信じたぞ!!曲がりきれ!!外壁にヒットするな!!)オヤジは祈りながら、コーナーリングを行った!!


 ヒット=即、負ける事を意味する!!


ジリジリと狙ったコースを外れながらも、R35は確実に出口を目指して走っていく。


 スピードは300km/k、270km/h、240km/hと落ち始めた。

すでに若者の車ははるか彼方だ。

 

最後の最後で、R35は外壁に火花をまき散らしながらも、すり抜けた。

 その途端、オヤジは5速シフト・ダウン!!

速度は瞬間に300km/hに跳ね上がる!!

6速トップ!時速300km/hでの一般車すり抜け開始。!!


 オヤジは心の中で密かにガッツポーズを取った!!


 若者の車は320km/hで慌てて追い掛けてくるものの、オヤジははるか先で勝利した。


 やったぜ!!R35。お前は本当に凄い車だよ!!


 そのあと、若者はオヤジの本当の実力を知り、再び挑もうとはしないで立ち去った。



 今の若い方は車を単なる移動手段のツールと考えている。


 また性能が高いほど、相手に勝てると思っている。


 だけど、オヤジは違う!!やはり物には魂があると思っている。


 オヤジはまた、このたかがゲーセンのGTR R35の車にも、オヤジの愛機レディ達と同じように、心を通わせたのを知った瞬間であった。







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