キリンに憧れて!! | クラブ・ミッドナイト:正伝!! =Sの称号= 第2章

クラブ・ミッドナイト:正伝!! =Sの称号= 第2章

TYPE Rの称号を与えられなかったもう一つの悲運の車

今から36年前、ある1台のバイクが鮮烈なデビューを行った。


GSX1100S 通称:カタナと呼ばれたバイクであった。


 当時、10代であったオヤジの目にもそのバイクは特殊なバイクに映った。

 オヤジがバイクの中型免許を取った時、当時は大型免許の取得は限定解除しか無く、そのカタナに乗れる事とは、バイク乗りの憧れであり、大型免許取得者の特権でもあった。

 その為、当時からカタナはほぼ伝説化していたと思う。

そして、つい1ヶ月前まで、オヤジの目にはカタナは伝説化されていて、とてもオヤジには買えない値段だと思っていた。


その後、コミック「キリン」の連載。

少年が主人公が多いコミックの中、主人公が中年。しかも、ポルシェにカタナでバトルを挑む姿に、オヤジは強烈な憧れを覚えた。

 

 多分、オヤジのバイクの想いの根底に流れているのは、この「キリン」という作品が大きく関わっていたと思う。



 そして、36年後の今日、縁あってある1台のバイクがオヤジの手元にやってきた。





 こんな日に、もう1台バイクが・・・・・

オヤジがここら辺で誰か購入した人がいるのですか?

と、店員さんに聞くと、カタナの横のバイクは単なる重石役という事。(爆笑♪)



 雪道をバイクを押していくというのは、完全に無茶だと思っていたら、「手伝って頂ければ楽勝ですよ。」という店員さんの言葉で、オヤジが後ろを押すと、二人で難なくガレージまでカタナは移動できました。

 前日まで猛吹雪の為、大丈夫か??と心配していたのですが、一安心!


早速やることは・・・・

バッテリーのマイナス端子を外す事。


じんじんさんのアドバイスで、何とか外すことが出来ました。










店員さんの説明では、


カタナはフロントブレーキが利かない。


手放しをすると、左側に寄って行く。という事でした。


タイヤもチューブタイヤという事であった。


Uターンは全くできないとの事。


ついでにクラッチを握ると・・・

お・重い!!


全てじんじんさんのアドバイス通りだ。



ええぃ。もうくどくど言いません!!


オヤジが惚れた女(あっ、間違った!!)

惚れたバイク!!


たとえ遅いと言われようが、欠点があろうが、もうこいつを持てるだけで、何も言いません。







36年間、キリンに憧れた男の最終地点。

それはカタナを手に入れることであった。






 茶の間から見えるカタナ。

これから、毎朝、オヤジはカタナを見て出社し、帰宅時にカタナを見てから家に入ります。

自分の好きなバイクに囲まれて、こうしてオヤジの至福の1日が終わります。






真っ暗闇の中、フラッシュをたいて映したガレージ。

どうやらピンボケでした。


 それでもカタナを見ていると、何でも許せます!!


 このカタナの命名は、レディ・シリーズから当然、レディ・イレブンと名付けます。


 ちなみに、昔、ZX-14Rの時に、anikiさんのコメントから、レディの命名は、スペース・コブラの相棒のアーマロイド・レディからでは無いんです。と、コメントを返していたのですが、実は20代の頃、オヤジは「DOLL」という、人造人間の少女が活躍する小説を書いていました。

 その少女が乗っていたのが、白銀色に塗られたこのカタナで、彼女の名前がレディ・イレブンという名前でした。


オヤジって、基本、20代の頃からやっている事って変わっていないなぁーー。


_| ̄|○ ガックシ!!


PS。オヤジがこのカタナを契約後、すぐに別な人が、このカタナを欲しいと来たらしいのですが、その人も、最後に乗るバイクはカタナという事でした。

 いゃーー。カタナブームは、また来るのかな??





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