温泉に行こう♪ | クラブ・ミッドナイト:正伝!! =Sの称号= 第2章

クラブ・ミッドナイト:正伝!! =Sの称号= 第2章

TYPE Rの称号を与えられなかったもう一つの悲運の車

 11月も押し迫った時期であった。いつものようにオヤジは休日に二人の子供と食事を取っている時であった。

「来年のお正月明けにでも温泉にも行こうか?」と、ぼそっと言った。

「温泉??本当に行くの??」

「やった!!温泉♪温泉♪」

 二人の子供達は無邪気にはしゃいでいた。

特に娘2号は「久しぶりに温泉に行ける!!」とすごくはしゃいでいた。

「久しぶりって、お前夏に一回、娘1号の学校の説明会で定山渓の温泉に行っているだろ?」と不思議に思って聞いてみたら、あの時は試験前だったので、本当は家で勉強をしたかったそうだ。

 現に勉強道具を持って、旅館でも勉強をしていたのだ。


「ねえ、なるべくなら早めにホテルに入ってゆっくりしたいなぁーー。」と、娘2号はオヤジに聞こえるように独り言を言った。

「そうか。それなら今回は3連休を取って、ゆっくり旅でもしょうか?」


 そうさ、かみさんが亡くなってから、娘1号は炊事や洗濯、娘2号も2号なりに、一生懸命に家の事を行なっていて、オヤジも精神的に一杯、一杯になっているから、ここらで少しゆっくりしてもバチは当たらないだろう。


で、宿泊は2日間とも娘2号の強い希望で、阿寒温泉の鶴雅と決まった。


 このホテルは昨年、かみさんと家族全員で最後に行ったホテルなので、娘2号は2号なりに何か思入れがある場所なのだろう。


で、7日から9日の今日までの、温泉旅行となったのだ。



 7日の初日、娘の自動車学校の入校説明と、ココをペットホテルに入れたりなんだとしているうちにあっという間にお昼。


 お昼から阿寒温泉に向かって走る。

昼飯は途中の北見相生の道の駅で取る事とする。



「おなかすいたね♪」などと言いながら、道の駅に入る・・・・・



と・・・・なんと、お休みでした。


_| ̄|○ ガックシ!! 


仕方がないので、阿寒温泉まで一気に走って、そこの食堂に入る。

中にはおじいさんとおばあさんが二人で営業していた。


 オヤジはそこでスタミナ・ラーメン。娘たちは鹿肉入りのミソ味ラーメンを注文。


 量の多さに余した娘2号のシカ肉入りラーメンを食べてみる。

鹿肉はクセもない味なのだが、食べ慣れていないオヤジなので、味は・・・・

微妙~~~。(ワーッ!!オヤジ!!なんてこと書くの!!普通は旅のブログだから、必ず美味しいと書かなければ、この北海道に来てくれる人が減ってしまふ!!)

 鹿肉入りミソラーメンは1,000円。スタミナ・ラーメンは900円で今日の昼飯は2,900円也!!



 ここで時間は1時30分。チェック・インまでは1時間30分もある。そこでオヤジは時間つぶしに次の町の阿寒町まで走るのだが・・・・・

次の町まで片道40km。行けども行けども町が見えてこない。

 しかも先ほどのラーメンが少ししよっぱかったせいか、次第にのどが渇いてきた。

「自動販売機!!自動販売機!!」と、自動販売機を探しながら走っているうちに、おなかが一杯になり次第に眠気も・・・・

 のどの渇きと睡魔が襲い2重苦になりながらも、次の町に向かうオヤジ。

「次の町に行けば、飲み物があたる・・・・」半分、気を失いながら走っていると、残り15kmという看板を超えたあたりで、なんとアイスクリームを売っているお店が・・・・

「天の助け!!天の助け!!」と、そのお店で休息をする事とする。







何故だかお店の横にはトラクターが飾られていた。


そしてお約束のアイスクリーム。

1個270円で3個で810円也。




お店で休息を取っていたら、時間は2時30分になったので、ここでU-ターンして、ホテルに向かうとする。


(あれっ??オヤジ、ところでのどが渇いていたんでない??)


という事で、3時過ぎに阿寒温泉、鶴雅に到着!!

疲れと睡魔でヘロヘロになっていたから、ホテルの画像を撮るのを忘れたオヤジである。



 今回、案内された本館の部屋。

さほど大きくはないが、充分にくつろげる部屋である。





 今回、案内された部屋は少し遊び心がある部屋で、何故だか1畳あまりの狭い空間がクローゼットの下にできていた。更に枕もあった。

(まさか、この中で寝るという人もいないとは思うが・・・・娘達もオヤジも面白がって中に入ってみたが、すぐに息苦しくなって出てきてしまった。笑♪)


 多分、部屋の豪華さ、海が見える景色のよさでいけば、ウトロの知床第一ホテルに部があるが、ここは窓から見えるのが阿寒温泉の街並みで多少眺めは良くはないが、(宿泊費が倍もする新館なら多分、阿寒湖を一望できると思います。)このホテルの用意されているサービースが大好きである。




 チェツクインされたお客に無量でサービスされている温泉卵。自分で作って下さい。という面白さ。しかも何個でもOK!という、ここでもバイキング方式です。


 この鍋に入れて15分後に横の冷たい水に入れて、塩を付けて食べてください。という事で、ほぼ来館された人は必ず行っています。




  更に3種類のスープの飲み放題。夕食はバイキングと知りつつも、つい飲みすぎになるんだよなぁーー。(のどの渇いていたオヤジは後先も考えずに、ここで一気に何杯もおかわりする。)


 あと、ジャガイモの食べ放題もやっているのだか、今回はお正月という事で、その場所は神様が祭られていた。


温泉卵を作っている間の15分はこの場所に。


 そこは阿寒湖が望める静かなラウンジで、お酒を出すマスターがいます。



 窓際の1台数百万円クラスの高級オーディオから静かにBGMが流れ








真ん中には大きな暖炉が置かれ、そばには鉄の串とマシュマロが・・・・



 暖炉の火で焼きマシュマロを作り、そこはまるで外国映画のワンシーンみたいな世界です。



横にはオシャレな洋書も置かれています。


 ガウンを着てソファーで足を組み、右手で高級ワインなどをたしなみ・・・

と、しばし瞑想に浸るオヤジであります。


で、温泉卵が出来る15分が経ったので、早速、温泉卵を作っている場所に行き、後はひたすら塩をかけてむさぼり食べます。

うめーーーーっ!!


(ああっ!!ガウンを着て、高級ワインをたしなむオヤジの姿が・・・・・・ガラガラと崩れてしまふ・・・・)

 やはりオヤジはカッペのほうが似合うなぁーー。


やがて、夜も更け、いよいよ今日の最大のイベント!!


バイキングの始まりです。




昔はバイキングというと、これでもか。これでもか。と、料理を持ってきたのですが、やはり年を取ると、少しずつ少しずつ。と、沢山の種類を少しの量で持ってきます。

 黙々と食べること、約1時間30分。最後の味噌汁を飲んだ途端に、急にお腹がキリキリと痛くなり・・・・・

 いゃーーー。あの時は、本当に死ぬかと思いました。

何事も腹八分がよろしいかと。


 食事の後はお決まりの温泉。


オヤジは普段はお風呂はカラスの行水である。入ってもわずか1分か2分ですぐに出てきます。が、今日は高い宿泊代の元を少しでも取るかのように、全てのお風呂に1時間ぐらいかけて入ります。


 いゃーーー。極楽♪極楽♪


 温泉はいつの間にか荒んでいたオヤジの心を、静かに優しくほぐしてくれます。


 すっかり疲れたオヤジは二人の子供たちの嬉しそうな寝顔を満足そうに見て、いつもより早めの就寝につきます。


お休みなさーーい♪


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