ココがうちに来てから10ヶ月あまり、その間、春先から数回脱走事件があった。
そして、それを捕まえてくるのがいつも娘1号であった。
ココは野生の遺伝子があるのだろうか?
最近は常に外に出たがり、ある日、脱走したままとなった。
しかし、運のいいことか、その後、家のドァーを開けておくと、自然と帰ってきたので、最近のオヤジは休みの日は、掃除をするために玄関のドァーを開けっ放しにするので、その時にココを外に出すようにしていた。
外出するのは常に1時間あまり。ある日、急に雨が降りだし、慌ててココは家に逃げ帰った事があった。
そして昨日の休日。オヤジはいつものように、家の掃除をするために、玄関の戸を開けっ放しにして、ココを外に出した。
外は気持ちの良い秋晴れであった。
ココはオヤジの顔を一瞬見てから、「グルグル。」と一鳴きして嬉しそうに外に飛び出していった。
1時間ぐらいかけて家の掃除を終わらせて、後はココが帰ってくるのを見計らって、友人Kと今日も湾岸ミッドナイトをするために北見に走ろうとしていた。
「おっかしいなぁーー??・ココ。そろそろ帰ってくるはずなんだけどなぁーーーー??」
しかし、待てど暮らせどココの姿は見当たらなかった。
仕方がないのでオヤジは玄関のガギを占め、玄関フードに、ココの水とエサを置いて、友人Kと共に北見に向かった。
3時近くに帰宅したのだが、ココの姿どころか、ココがエサの食べている痕跡さえなかった。
(まずいなぁーー。ココが帰ってきていないと、娘2号が悲しむだろうなーー。)
PM6:00
オヤジは焦り出してきた。いくらなんでも遅すぎる!!
空を見ると真っ黒な雲があたり一面覆い出して、今でに雨が降りそうだった。
学校から帰ってきた娘2号は逃がしたオヤジを責めはしないが、非常に悲しんだ表情をみせた。
と、その時、ポツリポツリと雨が降り始めたので、オヤジは玄関フードを大きく開けで、玄関のドァーも全開にして、ココがいつでも帰ってきやすい様にしたが、ココは朝方以来、その日は一度も家には帰ってこなかった。
(もし、このまま、帰ってこなければどうしょう??オヤジは取り返しのつかないことをしてしまったのではないだろうか??)
(そういえば、いつもはココは自分の場所で寝るのだが、昨日に限ってオヤジの横でベッタリくっついて寝ていたなぁーー。もしかして、最後の別れをするために、ココはオヤジと一緒に寝てくれたんだろうか??)と、良くない方、良くない方に考えが浮かんでいった。
その夜、オヤジ家はココがいないままの1日を終え、悲しみの夜を向かえたのだった。

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