デス・ロード。(死の道路。) | クラブ・ミッドナイト:正伝!! =Sの称号= 第2章

クラブ・ミッドナイト:正伝!! =Sの称号= 第2章

TYPE Rの称号を与えられなかったもう一つの悲運の車

 

 オヤジ達の仲間内の隠語で「デス・ロード」(死の道路)と呼ばれる道がある。


 この道はやたらスピードが出る道で、一旦、事故を起こしたらただでは済まない道なのだか、かってここでは、オヤジも新車を1台お釈迦にした忌み嫌う道である。

 また一度、吹雪けば簡単に道路閉鎖になり、ここで立ち往生すれば、正しく死と向かい合わせになってしまう道なのだ。

 

 だけど、距離的には国道とほとんど同じ距離なのだが、時間にして10分も帰宅時間が早いと書けば、いかにそこの道で、車のスピードの乗り方が違うか想像できるかと思う。


 で、今日もまた会社が終わったオヤジはこのデスロード経由で帰宅を始めたのであった。奇しくも今まで晴れていた天気が急に霧雨が降り出し、前が見えずらくなっていた。

 

 ここの道は長いストレートが続いた後に急にヘァピンが現れるという、初めてこの道を走る人は必ずビビリまくるコースなのだが、オヤジはいつものように、いつもの場所で愛機、ミラ・イースでハーフブレーキをかけながらヘァピンを抜けた後のことであった。


 その時、前方で何やら道路下であかりが灯っていた。そして、その明かりの影から人影が・・・・・







車が落ちている!!


 咄嗟にフル・ブレーキングを開始したオヤジであったが、霧雨と高速道路並みにスピードの乗っていたイースはその場所から遥か彼方の前方で止まったのであった。


対向車をやり過ごしたオヤジは、Uターンを開始して、その現場に戻った。


 ここ北海道は車で飛ばしても近くの町まで30分ぐらいかかるのはざらである。その為、一度、路肩に落ちていた車を発見したら、乗っていた人が怪我をしていないか?またはその人を隣町まで車で乗せて行ってやるのが、当たり前の行為である。

 そこで、オヤジもそれに習ったのである。


 事故を起こしたドライバーは怪我もなく無事なようであった。


「大丈夫ですか??怪我がなければ、良かったら隣の町まで乗っていきますか??」と、そのドライバーに聞くと、

「大丈夫です。今、助けを呼びましたので、問題ないです。ありがとうございます。」との返事であった。


真っ暗闇なので、車の状態は全然わからないのあるが、おそらく、あの落ち方からしたら全損コースの可能性が大であろう。


 改めて、自分たちの走っているスピードの領域が、恐ろしい領域だと感じたオヤジであった。で、その後、安全運転に・・・・・・

は全然ならないで、いつものように、変わらない時間帯で家にたどり着いたオヤジであった。チャン♪チャン♪


(じ・実は明日は休みですが、今日は霧雨という事はもしかして明日は雨っ??)


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 ガックシ!!



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