オヤジが休みの30日(土曜日)の遡る数日前。かみさんがオヤジの勤怠表を見て、オヤジに言った。
「今度の休みは土曜日なんだ。」
「ああ。そうだけど、何か用事があるのか??」
「●●(娘2号)も今は土日もクラブ活動やっているし、▲▲(娘1号)は来年は高校生を卒業でしょう。」
「そうだなぁーー。もうそんなになるんだな。」
「だから、もう今年しか家族で旅行に行くってこと、なかなか無くなると思うの。」
「そうだなぁーー。」 (さっきからオヤジは頷いてばかりしかできなかった。)
「だから、今度の休みはどこか旅行に行きたいなぁーー。」
(旅行と聞いたオヤジの目はラン♪と光った!!)
「旅行か??休みは1日しかないから、日帰り旅行と言ったら・・・・・・釧路・・・」
(オヤジは先日の釧路での、ゲーセンのイニDが忘れなかった。)
「却下!!」
「だったら、どこがいい??」
「帯広あたりは??」
「帯広ったら3時間30分ぐらいはかかるぞ。それなら旭川に行ける距離だ!!」
という言葉で、簡単に行き先は旭川に変更となった。しかも、会社が終わってから旭川に走り、1泊してから帰る。という強行軍に変わってしまったのだ。
という事で旅行当日。29日。オヤジは会社が閉店後、軽く食事を取り北見駅に向かう。そこでJRでくる家族と合流するのだ。
オヤジの家と会社は車で1時間程離れている。そのため、一旦家に帰ってから、再びこの北見にやってくるのは約2時間ばかし時間のロスがかかる。
これから旭川に向けて出発だ!!
北見からは旭川までは車で約2時間30分ばかしのドライブとなる。
いつもは旅行となると平気で徹夜で走れるオヤジであるが、やはり体力の衰えがきたのであろう。今日はいつもとは違い、1時間も走ると、仕事の疲れがでたせいか、生あくびが出始めた。(もう年かな??)
すこしばかり、しんどさが出てきているオヤジである。
それでも何とか11時30分に目的地の旭川に到着。
いつものように、夜中の2時までやっているメガ・ドンキホーテに早速入る。
今回の旅の足はやはりタント君です。こいつは軽に似合わずリッターカー並みの大きさなので長距離はイースよりも家族には人気です。
(ただし燃費は・・・・・悲しいですが。)
ここで約1時間ばかし買い物を行う。当然、時間は真夜中の1時過ぎなので、ビジネスホテルはやっていないので、
オヤジ家の今日の寝場所は・・・・・
もちろん、シティホテル。(またの名をラブ・ホとも言う。)
全道のラブ・ホ評論家。 (どこがた。)の異名を取る、オヤジがこの旭川で家族で泊まれるホテルを調べた時に見つけたホテルであるが、実はかみさんも同じホテルを候補にあげていたホテルである。
(旭川で人気のラブ・ホNO、2ということである。人気NO,1のホテルは二人以上泊まると割増料金がかかるので、かなり高くなるみたいなのである。)
さらにここは布団も無料で借してもらえるのである。
やはりラブ・ホらしさは否めないが、部屋がやたらと広い。
それがかえって、ラグジェアリー感を醸し出していた。
テレビの上には熱帯魚が・・・・うーーん。なんだか異空間みたいでカッコいいかも??
「なんだかお腹すいたね。何かとろうか??」というかみさんの発案に、みんなが賛成した。 (オイオイ。今は何時だと思っているの??)
結局、かみさんはスパゲッティ。娘1号はオムライス。娘2号はチーズケーキ。
そして、オヤジはというと・・・恐ろしいことにハンバーク定食を頼んだ。
待つこと30分ばかし。夜食はやってきたのだが、そのお味というと、どこかのファミレスに負けないほどの美味しさであった。
うーーん。流石に旭川で人気NO,2のお店。
布団はタダで貸してくれるし、料理を頼めば結構、ちゃんとした料理が来る。(通常はこのようなホテルは冷凍食品が多く、早いけど味は二の次というのが多い。)
お腹も満たされて、やっていた深夜映画も終わり、おやすみなさい♪
(時計を見たら、午前3時であった。)
翌朝、いきなり5時30分に目をさます。が、家族は熟睡しているので、しばらく無理矢理布団の中で目を閉じて時間を過ごすオヤジであった。
朝7時過ぎにようやく全員が起きだしてきたので、さっさと身支度を行い、チェックアウトを行おうとした。
「えーーと。宿泊代が1万円ぐらいで、全員で食事やドリンクも飲んでいるから・・・・」とオヤジは1万数千円を出そうとしたら、明細を見たらなんと6千数百円しかかかっていなかった。
「??????あれっ???飲み物代や食べ物代の請求も来ているのの、なんでこんなに安いんだ??」
と不思議に思っていたら、
なんと、リニューアルオープン記念で、宿泊代が半額となっていたのだ。
「ラッキー♪これは朝から幸先がいいねぇーー♪」
すっかり機嫌を良くしたオヤジであった。
「さょうなら♪また今度もきっとここを利用するからね♪」
ちなみにこのホテルは「白i恋人」というホテルである。
多分、「い」にしたら、どこぞの大会社からクレームが来るから、いをiにしたのであろう。
なんにしても大人一人分で、家族が泊まってしかも夜食も食べれたのは嬉しい誤算であった。
チェックアアウトを行ったオヤジ家が次に向かったのは、もちろん朝食。
いつもの大衆食堂でなく、今回はホテルでのバイキングである。
おひとり様、1、080円で大変リーズナブルな朝食バイキングである。
いっただきまーーす♪モグモグモグ♪
食べる食べる。食べる・・・・・・
(・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・あのーーっ。ちょっとこれは食べ過ぎではないかしらン♪、朝からラーメンを食べる人に驚いている場合かよ。)
約1時間後、満腹になったオヤジ家が向かった場所は・・・・・
今年できたばかりの、旭川の駅前のイオンである。
もちろん目的は・・・・・・ゲーセンである。
とっ然ですが、オヤジは今日から4輪に転向します!!
(もっともゲーセンですが・・・・笑い♪)
前回、負けたイニDの高橋兄弟の啓介にリヘンジをかますためだ。
100円玉も切れないように20枚用意した。
そして今回もやはり女性ドライバー(だんだんオカマ化してくるオヤジである。)
愛車はGTRかFDと迷っているうちに何故か時間が切れて、シルビァのS14。
早速、いつきとの勝負。楽勝♪(今回は86よりもパワーのあるS14だから簡単に勝てた。)
そして、因縁の啓介との勝負が始まった。
やはり相手はFD。立ち上がりが速い。通常のコーナリングはオヤジのほうが勝るのであるが、ヘァピンが段違いにうまい。
ブレーキング・ドリフトをかますのだが、たち上がりでどうしても引き離されていく。
やはり最初の1回目は、啓介にタッチの差で負けてしまった。
(しかし、スピード負けはしていない。絶対に負けないぞ!!)オヤジの心に火が付いた。
更に100円を追加。
啓介のFDを追い回すオヤジはいつしかブレーキを入れないで、アクセルは常にフル状態のベタ踏み。ヘァピンはブレーキングドリフトから、慣性ドリフトに変わっていった。
数回にわたるデスマッチの末に、オヤジはついに啓介をヘァピンで大きく引き離し勝利した。
思わずガッツポーズを行ったオヤジであるが・・・・ふと気がつき周りを見て赤面した。
(そこには誰もいなくて、本当に良かった。だって、そうでしょう。いい年こいたおっさんが、夢中でゲーセンで車のレースでひとり熱くなっているんだから。)
最終話に出てくる、あの人も破り、オヤジの快進撃は続いた。
そして、気がつくといつしか全国のネットで対戦相手が表れた。
赤いFDを操る静岡県のタカシ君である。
が、啓介とのバトルで慣性ドリフトをマスターしたオヤジには彼は敵ではなかった。
2週ほどのバトルであっさりと勝ってしまった。 (ここでますます調子に乗るオヤジである。)
そして、次の相手は・・・・・・
オヤジと同じ女性ドライバーのみこっちゃんである。
勝利率は3勝0敗。かなりの強敵である。
激戦のバトルの末、3週目で大きく引き離されて、オヤジの戦いはここで幕を閉じた。
「イャーー。速かったなぁーー。みこっちゃん。まだまだ世の中は広いなぁーー。」久しぶりに汗だくになり1時間も熱くなってしまったオヤジであった。
ここで時間は11時すぎとなった。
このイオンを出たオヤジ達が次に向かうのは、新しくできた雑貨屋である。
やはり家族旅行は、女性軍が喜ぶところに行かないとね♪
ここでも1時間ばかし見て回り、昼の1時すぎとなったので、次の行く場所が無いので、ここでゆっくりと帰ることとする。が、今回は娘1号がまだまだ遊び足りない。と言い出した。
旭川で夕方まで遊んで帰ると、家の帰宅は夜中の9時すぎとなり、明日、会社のあるオヤジにはかなり厳しい。
どこか途中で寄って帰るにはいいとこはないかと、考えながら帰路の高速に乗るオヤジ。そして、ふと思いついた場所は・・・・・滝上である。
滝上町は旭川の高速道路の浮島を降りて40キロ程離れた場所にある。
そこは昔、北海道はカーナビなんかは要らない。という持論を持つオヤジが浮島で北見に帰る道を間違って走り、眠いのをこらえて1時間ばかし走ってたどり着いた町であった。
滝上町の人に北見の行く道の近道を聞くと、そんな道はなくて、今来た道を引き返すか、更に走って紋別まで走って北見に行くしかないと教えられ、眠たい目をこすりながら半分ベソをかき、来た道を引き返して3時間もかけて帰った記憶のある町である。
だからオヤジ的には、あまり行きたくない町、ナンバー1であったが、今日は久しぶりに寄ってみようと思ったのだ。
滝上町の特徴は芝桜公園がある町である。
前回行った東藻琴の芝桜公園のほうが規模が大きいのだが、こちらはこちらで、今時期はまた面白いイベントを行っている。しかもヘリコプターまで飛んでいるので、下手したら東藻琴よりもおもしろさでいったら、少し上かもしれない。
約1時間ばかし走り、2時過ぎに滝上町に到着。
入園料はひとり500円。娘2号だけが半額で250円で、家族全員で1、750円である。
ここでも、約1時間ばかし遊ぶオヤジ達であった。
そして、3時近くにトイレタイムと情報収集にオヤジは滝上町の道の駅に入った。
昔どうりなら、北見までの近道は無いので、紋別に抜けるか、浮島に戻るかで、確実に家に帰るのはまっすぐ帰っても7時過ぎになってしまう。
明日の仕事にかなりの疲れを残してしまうことであろう。
しかし、オヤジは一つの確信を持っていた。昨年、あの鴻之舞金山を探しに行った旅の途中、遠軽に帰る途中で滝上の看板を見たのだ。
(必ず抜け道はある!!)
道案内の場所を見る。そこには遠軽に行く道あります。と小さく書かれていた!!
(ここだっ!!この道だ!!)
「すいません。確か昔、遠軽への抜け道を訪ねたら無い。と言われたのですが、今回、抜け道がある。と書かれてますが。どこでしょうか??」と、オヤジは道の駅の係りの人に尋ねた。
「ああっこれ?昔、通行止めだったんだけども、今は開通しているから、あそこの道を左に曲がって・・・・・」と係りの人は親切に教えてくれた。
やはり向け道が出来てから観光客が結構、訪ねるみたいである。
そして、約2時間後、オヤジ達は無事に北見に到着。夕食を食べてから7時ぐらいに無事に帰宅するのであった。
ただ今♪ココ。良い子にしていたかい?
ふーんだっ!!。ココちゃんは全然寂しくなかったモーンだっ!!
というココの目にうっすらと涙が浮かんでいたのをオヤジは見逃さなかった。