阿寒温泉のサービスの素晴らしさに、怪しいオヤジは「もうアカン!!」と叫んだ。 プロローク編 | クラブ・ミッドナイト:正伝!! =Sの称号= 第2章

クラブ・ミッドナイト:正伝!! =Sの称号= 第2章

TYPE Rの称号を与えられなかったもう一つの悲運の車

 旅行好きなオヤジ一家の娘2号は、実は今までに家族旅行で温泉ホテルに行ったといえば、知床第一ホテルしか知らない。

 

だから今までホテルといえばほとんど、シティホテル=普通のホテルとい認識をしていた。

 それは、スーパード・ケチなオヤジが家族で温泉ホテルに行くと、最低1泊4万円以上するので、旅先は必ずシティ・ホテルに入るためだ。(ここならひと家族、一泊1万円弱でとまれますからね。)

 シティホテルといえば聞こえはいいが、通称。ラ●ホテルである。

思春期を迎えた女の子には、はたまた迷惑な話ではあるが・・・・・


 という事で、今回の9日、10日に連休ができたので、娘2号の正しい温泉ホテルの認識とかみさんに対する「母の日」という事で、家族旅行よりも、近間でのんびり温泉でも入ろうと計画を立てた。


 娘2号は当然、温泉ホテルなので、「知床第一ホテル」と思っていたのだが、今回は娘2号に正しい温泉ホテルを教えるために、近間の温泉ホテルという事で、温根湯の温泉と阿寒(あかん)の温泉の2箇所が候補に挙がった。

 理由はどちらもオヤジ家から1時間30分ぐらいで着くからだ。


 実はオヤジは温泉ホテルといえば知床第一ホテル以外行かなかったのは、理由がある。

 それは知床第一ホテルの部屋があまりにも素晴らしかったからだ。

宿泊するホテルの素晴らしさと80種類を超える、品数の多いバイキング方式の食事。それが頭に焼きついて離れなかった。


 それに対して、温根湯や阿寒のホテルは、昔、会社での慰安旅行や学生の頃の修学旅行の時でしか行ったことがなく、また、場所的にも何もないところなので、一人勝手に大したことがないと思い込んでいたのである。


 で、今回、この温根湯と阿寒の2箇所が再び候補に上がり、最終的には阿寒温泉悠久の里「鶴雅」温泉と決定したのであった。


 旅行当日、9日(土)早朝。


 オヤジは朝食も取らずに、一心不乱にカーナビの取り付けを行っていた。

 実は前回、タントカスタムに取り付けた三菱純正のカーナビが、兵庫県を表示したまま、動かなかったからだ。

 やはり純正品のカーナビは他のメーカーの車に取り付けは無理なのか??

とあきらめつつも、メーカーに理由を聞いてみたら、なんと単純に車速パルスが働いていないからだということであった。



カーナビの時間が6時前だとは・・・・やはり今回も5時頃に起きてしまい、ジジィ化してしまったオヤジである。)

早速、車速パルスをカーナビの取り付けるために、タントのインパネを外す。




 タントの車速パルス信号が出ている端子から、新しく線を付け足して・・・


「キターーーーー!!」


車速パルスをつないだ途端に、カーナビはオヤジ家の住所を表示した。

 自分の家の住所を表示したカーナビに満足したオヤジはカーナビを取り付け直した。



 午前9時頃。オヤジ家はいよいよ温泉旅行に向けて出発!!

「あんた。阿寒はここから1時間30分ぐらいで着くはずよ??今から走ってどうするの??」

あまりにも早すぎる出発に、かみさんは心配しながらオヤジに尋ねた。

「まあ、いいからいいから、オヤジに全てまっかせなさい♪」

 自信満々にオヤジはタントのハンドルを握った。



「いってらっしゃい。オヤジさん。」ドァーの隙間から、お留守番のココは少し寂しげな表情である。



「目的地を登録しました。」


 と、言ったきり早くも取り付けの終わったカーナビは動き出した途端に、オヤジ家の家を出た表示を示しただけで、そのまま動きがとまってしまった。

「げっ!!まずい!!カーナビ!!動いてないじゃん!!」

「まあ、良いか。特別、今回はカーナビは必要ないしな。」と、オヤジはポータブル・ナビを取りに引き返すのもめんどうなので、このまま走り続けた。


 この後、この行為が大変な事になる事を、今のオヤジには知る由もなかった。



いつものように、オヤジが目指す目的地の途中の風景。


そして、出発から2時間30分後の11時30分頃に、オヤジは目指す場所に着いた。



 その場所とは・・・・4月の3日にきたばかりの釧路市である。


実は阿寒温泉は釧路市から1時間ばかし。という事で以外に近い。


 その為、オヤジは釧路経由で阿寒温泉に入ろうと計画したのであった。


 前回、嵐で行くことを断念したドンキーホーテ。ここ、釧路市に最近できたという事で、一度みたかったのである。



 この店を見たあと、簡単に食事をしたら時間は12時30分すぎ。

釧路での滞在は残り1時間30分あまり。2時には釧路から出なくてはならない。

 どこに行きたい?と聞くと、迷わず「イオン!!」と全員が答えた。

という事で、イオンの向けてタントを走らせることに。


 そこで、重大なことにオヤジは気がついた。

カーナビが動いていないので、肝心なイオンの場所がわからないのだ。


「えーーっと(汗っ!汗っ!)イオンは確かこの方向だったよなーー。」と当てずっぽうにタントを走らせた。

時間は刻々と過ぎていく。


 約、30分後に当てずっぽうに走ったオヤジは何とか目的地のイオンに着いたのであった。

「ほっ。良かった。」と一安心のオヤジである。



 ここで家族がやりたかったこととは・・・・

ゲーセンに行きたかったのだ。


 ド・田舎に住んでいるオヤジ家は、都会のゲーセンはなかなかお目にかかることがないからだ。

 「さあ、残り1時間だけども、充分に遊びたままえ♪」と、オヤジが号令をかけた途端に、それぞれがやりたいケーム機に走り出す。


 オヤジはと言うと・・・・もちろん、車のゲーム。

前回「湾岸ミッドナイト」でボロ負けしたオヤジは、リベンジに今度は「イニシャルはDに挑戦する。


 あまり峠攻めは苦手だけども、前回来た時に、小学生のコゾーがうまく運転しているのを見て、久しぶりに血が騒いだのだ。


 オヤジの設定は女性ドライバー。愛機は藤原拓海と同じAE86である。

(女性ドライバーにしたのは、別にオヤジがカマという訳ではなく、わからないで操作したらたまたま、女性とAE86になっただけだよ。この変態オヤジ!!と呼ばないでねえ。)


対戦相手は拓海の親友のイッキ。

多分、イッキの85なら何とかタメで走れると思ったからだ。


やはり最初の1週目は全然相手にならなかったのだが、2週目からは何とかリズムを覚え、アクセルをベタ踏みでブラインド・コーナーにアタックを開始する。


 で、結果・・・・オヤジはボロ負けでは無く、不思議とブレーキングドリフトが炸裂して勝ってしまった。

 実走なら完全に全損コースの世界だけども、ゲームの世界だからいくら壁にぶつけても全然痛くも痒くもない。

 こうなると興奮するオヤジ。

目は血走り、口元には怪しげな笑を浮かべ、次の対戦相手に。

次は180(ワンエィティ)を操る、秋名スピードスターズのトップ3のケンジ君。


これも不思議とぶっちぎりの勝利!!


 いつのまにかいつもやってくるコゾー達が集まり、後ろで「このジイさまスゲーや。」という声がヒソヒソと・・・・


 だってそうでしょう、いかにも運転のトロそうなジイさん(オヤジの事だけども)が、ドリフトでガンガン峠を下って行く運転をしているのですから。


で、最終的に拓海を負かし、FD操る高橋 啓介を呼び出してしまったのだ。

残念ながらオヤジの怪(?)進撃もここで終わり。

 タッチの差で負けてようやくゲームを終えることが出来たのであった。(実は100円玉が無くなったからできなくなったのである。)


 ゲーム中、オヤジは興奮して、ガンガンハンドルを振り回すというあまりの怪しい運転で、娘2号は恥ずかしくなり、オヤジの元を離れたのは秘密です。)


 ああっ!!久しぶりに興奮した大人気ないオヤジであった。



この段階ですでに時間は2時を大幅に過ぎていた。


「急げーーーーっ!!」という事で、今度こそ、本当に阿寒温泉に向かうオヤジ一家。


またもやここで、カーナビが使えないので、釧路から最短で出るルートが分からないオヤジ。


 オヤジはまたまた、当てずっぽうにカンを頼りに、阿寒温泉方向にタントカスタムを走らせる。

  改めてカーナビの重要性を認識したオヤジであった。


 そして予約の時間に遅れること45分で無事にオヤジ家は目指す阿寒温泉悠久の里「鶴雅」に辿りついたのである。



しかし、やたら長いプロローグだなぁーー。



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