思い出のラーメン。 | クラブ・ミッドナイト:正伝!! =Sの称号= 第2章

クラブ・ミッドナイト:正伝!! =Sの称号= 第2章

TYPE Rの称号を与えられなかったもう一つの悲運の車


  いつか会いに行こう。いつか見に行こう。と、思っていたのだが、その時に行動を起こさないと、2度と出会えない場所や物があることを、最近、気づくようになっていた。


 というつながりで、今日はオヤジがもう2度と食べられないラーメンのお話などを・・・・

 いきなりの思いつきなので、今日は画像も、ココのお話もないので、期待した人は勝手にスルーしてね。(爆!!)


 事の発端はブログでお世話になっている、主(あるじ)さんとのコメントのやり取りから始まった。

 オヤジが20代の頃であるから、今からもう30年も経っのであろう。

その中で、もう2度と味わえないラーメンの話をした事であった。

 それで、また、コメントに書くのなんだし。という事で、今日はここでお話をしたい。


 まず、最初のラーメンは札幌の白石にある、(正確には琴似であった。) 「ふくべ」というラーメン屋さんのモヤシラーメンである。


 オヤジが20代の頃はひたすら安く!!ひたすら量が多い食べ物を追求していだ時代であるから、この「ふくべ」のモヤシ・ラーメンは格好の食べ物であった。

 何がすごいというのは、入っているモヤシの量が半端なく多いのである。


 当時の記憶によると、モヤシの量がうず高く積まれて20cmはあったかと思う。

 (大体は人間の記憶は年とともに大げさに記憶していくものである。まあ、取り逃した魚は大きかった。理論ですな。)


 当時はドンブリ飯3杯は軽くOKの世界だったオヤジでさえ、このラーメンは食べきれなく、ほぼ、モヤシを食べ終えて、麺にたどり着く頃には、ギブアップという事が続いた。何回か記憶にあるし、一緒にチャレンジした同僚も同じことを言っていたから、記憶は間違いないと思う。

 その為、あれだけの量で、あれだけ安いのは食べ残した麺を使い回しをしているなどという、笑えない冗談も仲間内で出ていたぐらいである。

 それほどまでにモヤシがたくさん入っていたラーメンであった。


 あれから何回か札幌には行っているが、オヤジの記憶もうろ覚えであったので、もう2度とあのラーメンにはありつけなかった。

 

 主(あるじ)さんからのコメント返して、残念ながらその「フクベ」のラーメン屋さんは廃業されたらしいが、先ほど調べると、創業57年で札幌で愛されていた老舗のラーメン屋さんだったことがわかった。

 

 当時、いつもお腹をすかしていた若者の飢えを満たしてくれた、ラーメン屋さん。今、この場を借りてお礼を申し上げます。


m(__)m ペコリ♪



 そして、もう1件は透明なスープのとんこつ味のラーメンである。

これも20代の頃のラーメンであるから、やはり30年も経つ話である。


 場所は旭川の隣町の当麻町の国道沿いの1番館か3番館。今でも建物は残っているのであるが、残念ながら遥か昔に廃業されている。


旭川への出張の帰りの夜中8時頃に社員5人で立ち寄ったお店である。

まず一番最初に目に付いたのは、1万円ラーメン。


「1万円のラーメンを5人で食べたら、一人2千円で済むから、注文しょうか??」という、リーダー格の人が1万円ラーメンの注文を提案したが、たかが一口で2千円の馬鹿げた量は、当然全員に反対されてあえなく却下となった。

 

 ちなみにラーメンの中身は、タラバカニ、ホタンエビ、ホタテ、ウニが入っている、海鮮ラーメンだったと記憶している。(主(あるじ)さん。これが1万円ラーメンの正体でした。)


 さて、その1万円ラーメンをやめて、オヤジが注文したラーメンはドンコツラーメンであった。

そして出てきたのは、透明なスープのラーメンであった。

トンコツといえば誰もが知っているように、白い濃厚なスープである。


「あのーーう。すみません。頼んだのはトンコツラーメンで、塩ラーメンではないんですが・・・・」と、出されたラーメンを見てすかさず文句を言ったオヤジに、

「これが当店の透明なスープのトンコツ・ラーメンです。」と、言われた。


そこで一口スープを口に入れると・・・・・確かにトンコツラーメンであった。


「●▲■◆♥※!!!」

「な・何なんだ!!この味は!!」


 おやじはあまりくどい味のラーメンは好きでない。だけど、そのトンコツラーメンはオヤジには初めての味で、少しもくどくもなく忘れられない味となって、オヤジの心に深くインプットされたのだ。


それから、オヤジはラーメンを食べるたびに、心の底に、

「トンコツ!!トンコツ!!透明なスープのトンコツ!!」という、心の声が聞こえた。

 あれから何回かトンコツラーメンを食べたが、今だ一度も透明なスープのトンコツラーメンにはありついていない。


それから10年。期は熟した。


 30代になったオヤジは、再びたった1杯のラーメンのために、休日に200km先のラーメン屋を目指した。


時間は午後1時。

期待を込めて中に入るオヤジ。

早速、メニュー表を見る。


 醤油ラーメン。塩ラーメン。味噌ラーメン。と探していく。


「あれっ?無い!!無い!!目的のトンコツラーメンが無い!!」

「あのーーう。すみません。確か昔、トンコツ味もあったと思うのですが???」


そばの店員さんに聞いてみる。


「ああ。トンコツラーメンですね。昔、やっていたんですが、3年前に止めたんです。」


 な・なんてことだ、たった1杯のラーメンを食べに200kmも走ってきて、そのラーメンが無いなんて・・・・・


 失意で食べたラーメンの味が、涙でちょっぴりしょっぱかったのは言うまでもない。


えっ?今のオヤジ??


 残念ながら今のオヤジはラーメンは家で食べるインスタントラーメン。

たまーに外で食べるラーメンは、大手チェーン店のどこにでもある味のラーメンである。


 美味しいラーメンは確かに美味しいのであるが、何回も食べるとなったら、やはり普通の味のラーメンの方が飽きないという、平凡な味覚を持つオヤジである。


 あれっ?今考えたら、ラーメン1杯のために200kmを走るって、トイレをする為に400km走った500マイルオヤジと同じことをやっているじゃない。


 今も昔もやっていることは変わらないんだなぁーーー。


_| ̄|○  ガックシ!!



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