ニュウ・マシーン!!HONDA!! | クラブ・ミッドナイト:正伝!! =Sの称号= 第2章

クラブ・ミッドナイト:正伝!! =Sの称号= 第2章

TYPE Rの称号を与えられなかったもう一つの悲運の車

 前回、バイクに乗ったのは8日で、もう8月が過ぎようとしている。

 ここ、北海道はお盆が過ぎると急に寒くなり、だんだん秋の気配が感じてくるようになってきます。

 そして、休日の度に用事や雨で、しばらくオヤジはバイクに乗る機会を失ったままであった。
 そして、今日の休日も朝から雨であった。
オヤジは休日のやることを見失い、呆然としていた。


「仕方が無い。今日は車でバイク屋へ行くか。」

 出来ればレディと共に、バイク屋に行き、ニュウ・マシーンのHONDAを注文しに行きたかったのだ。

 やや遅い朝食を済ませていると、だらだらと降っていた雨はやみ始めていた。
 しかし、外はまだ雨雲がへばりついていて、今日1日雨模様の感じであった。
「しめた!!雨がやんでいる!!これでバイクで走れるぞ!!」

 今日の目的地は近隣のバイク屋であった。

 早速、いつものようにバトルスーツを着込む。今日は久しぶりにレッグプロテクターを付けてみる。が、どうもしっくりこない。
このバトルスーツを着込んで今年で3年目。
 今のオヤジにはこけおどしのアーム・プロテクターやレッグ・プロテクターは不要の存在と化していた。

 
 大型バイクに乗るにはバトルスーツ!!
免許取り立てのオヤジは、何を疑うこともなくそう信じ、バトルスーツを手に入れたが、自分が実際着てみて、信じたままの姿が一番バイクに乗るには丁度良いと感じるようになっていた。




レディを道路に出すと、薄汚れ、しかも蜘蛛の巣まではっていた。
早速、軽く水をかけて汚れを落としてからエンジンをかける。


 キュルルルル!!

ドガ!ドガ!ドガ!

最近、あまり付き合いをしていないレディであったが、今日もセル一発で眠りから目覚める。(まあ、購入時、バッテリーを新品にしているから、当たり前なんだけどね。)

 バスッ!バスッ!バスッ!

走り始めて、やはり町のなかは、時折、片側のエンジンがミス・ファイヤーを起こし、シャクリながら走り始める。
たぶん、今時のバイクに乗っている人は、このレディに乗ったら、絶対にエンンジンが不調だと信じて疑わないだろうなぁーー。

 しばらく乗っていないせいか、オヤジも何だかレディとシンクロ出来ない。
(早く最高速のステージへ・・・・・・)

オヤジは国道を避け、人気のいない裏道にレディを向けた。

裏道に入ると、すぐにオヤジはアクセルをふかし始めた。

ウォオーーーーン!!

レディの歓喜の鼓動が聞こえる。やはりこいつは、回してなんぼのエンジンだ。


 目的地は車で飛ばして15分。ゆっくり走っても20分もあれば着く場所であるが、オヤジはそのまま、素通リしてしばらくレディとの走りを楽しむ事とした。

 教習場でバイクの免許を取るときに、一本橋や波状路の試験がある。
免許を取る時には、そんなことをして何になるんだ??と疑問を思ったが、実際、公道を走る時にその必要性を感じる時がある。

 一本橋は信号が赤信号で交差点で待っているときである。たぶん、ほかの方もされていると思うが、青信号までもう直ぐという時に、交差点までゆっくりゆっくりと徐行して、最後はブレーキを入れながら、足をつかないで車の後ろで待っているときだ。
 (あっ。これは、一本橋の応用だ!)

続いて波状路。
 道路工事中。路面が砂利道に変わった時である。そのまま走っても良いが、やはり少し腰を浮かせて、気持ちタンクに腰を押し付けて走る。
(おおっ!!もしかして、これは波状路の応用ではないか!!)

 こうして今日もまた、レディと共にのんびりと人気のいない道路を走るオヤジであった。
 40km程回り道を行い、トイレタイムで美幌駅に到着。





 ここで、一休みをしてからすぐにオヤジは今年、レディの車検を取ったバイク屋に向かう。



「ご無沙汰しています。」
「あれっ?今日はどうしたの?」
「実はニュウ・マシンのHONDAを注文しに来ました。」
「かくかく・じかじか」


という事で、オヤジはバイク屋のおやじさんから新しいマシンの特徴を色々と聞き、注文を行った。

 新しいマシンは今時は非常に品薄で、入車は1月ということであった。
「まあ、仕方がないですよね。」


 昨年から気がかりであった、ニュウ・マシンの注文を終え、これで一つ役目を終えたオヤジは心も晴れ晴れとしたので、帰りは高速を使って一気に帰る事にした。


高速道路合流。

実はこのレディの苦手は高速道路である。というか、基本的に、交通の多い場所は苦手である。
 理由はあまりにも振動が激しいために、バックミラーが役目を果たさないので、後続の確認がきびしいのである。
 それでもまた一般公道は、振動の少ない左ミラーで確認ができるが、高速道路の合流は正に命懸けである。


 その時、奇跡的に後続車はいなかった。
 オヤジはアクセルをちぎれるほど思いっきり更かした。

 その瞬間、レディは斜め右にワープした。

 オヤジの乗るビューエルXB9S。通称レディ9。ハーレーダビットソン譲りのエンジンと、メンテナンスフリーのベルト・ドライブ。
 実はベルト・ドライブはメンテナンスフリーを売りにしている駆動方式ではない。乗り手の意思をダイレクトに後輪に伝える役目を果たしているのだ。

 チェーン駆動のバイクに乗っている方は、アクセルをいきなりふかしても、ダイレクトには後輪にはパワーが伝わらない。
 上手い方なら、ジワリとアクセルをふかしながら、後輪にパワーを伝えるのであるが、このレディは常にアクセル・オンで乗り手の意思を後輪に伝えてくれる。

 次第にヘルメットが激しく揺れ、シールドが細かくビビりだす。
巨大なパワーは200kgに満たない軽い車体をあっという間に、スピードメーターのメモリを3桁の位置にふれさせる。

 みるみるうちに前方車が近づき始める。

オヤジは伏せの状態から体を起き上がり、体全体で空気キブレーキを使う。が、まだ車速は落ちない。
 前走車が右側90度ターンのために急ブレーキをかける。

5速(イッツー!!)
4速(ヨーッツー!!)
3速(ミッツーウ!!)


心で叫び、ギャーを落としながら、フロントブレーキを強く握り締める。
 右側にオーバーなアクションで体を傾ける。

やはりバイクは良い。

車のコーナリングはどんなにスピードを上げても、人車一体とはなれない。
バイクの醍醐味は、コーナリングに限ると思った。

 ぐずぐずしている天気であったが、予想に反して天気は晴れ出してきた。
が、オヤジの体力はそれまでだった。予想よりも体の疲労が激しいために、昼からはレディに乗るのは止めて、愛機、イースをいじることとした。


 オヤジのブログの説明で、主にバイクと車中泊の事と書いてあるが、キャンピングカーを手放して以来、宿泊はラ●ホ。
 一度も車中泊を行ってはいなかった。(と、読者からの指摘は・・・・・誰も来なかった。_| ̄|○ ガックシ!!)


 というわけで、どうせイースはオヤジ一人しか乗らないので、ここで思い切って車中泊仕様に改造する事とした。
(うわっ!!かみさんが知ったら何を言われることやら・・・・・)





これが通常のミライースのフラット状態。


このミラ・イース。このままでも充分にマットを敷いたら、人一人分ぐらい寝られるのであるが・・・・

 車中泊の一番のポイントはシートをいかにフラットにできるか?が鍵である。



早速、後部座席を外す。



ここの取り付け金具を力技で引き上げる。





ものの数秒で、
後部シートが壊れた。おっと、間違い。外れた。




実はなかなか座席が外れなかったのであるが、



この金具だけで、後ろの部分が付いていた。(結構、がっちやい。)

 背もたれを倒して、続いて板を乗せてみる。




やばい!!何だかフラットになりそう。ワクワク♪ドキドキ♪




 このまま板を敷いてもいいのだが、やはりある程度はフイットさせたい。




横の部分は紙を原本にして、板をジグソーで切る。









板の水平は水準器を使う。




干渉する運転席のシートの部分も切り取り・・・・・



 昔、キャンピングカーで使っていたマットを利用して、完全なフラットシートの出来上がり♪

 やばい!!本当にこれでどこか行きたくなってきた。久しぶりに車中泊♪したいなぁーー♪




 夕焼け空には見事な飛行機雲。最近、本州のあちこちで災害が発生しているけど、何か起きなければ良いけど・・・・
 あっ。あれは地震雲のことか・・・

と、いうことで、今日はこれまで。

えっ??ニュウ・マシーンHONDAって、どのバイクですって??


 嫌だなぁーー。オヤジがレディを手放す訳ないですかーー♪
新しいHONDAは北海道の必需品!!
もちろん、除雪機のことですよ。






 チャン♪チャン♪



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