シンデレラ・ツーリング4   ー少年の心を持った大人たち。ー | クラブ・ミッドナイト:正伝!! =Sの称号= 第2章

クラブ・ミッドナイト:正伝!! =Sの称号= 第2章

TYPE Rの称号を与えられなかったもう一つの悲運の車


 目的地のクラッシックカー・フェステバルは岩見沢グリーンランド(巨大遊園地)の駐車場で行われていた。

入場料は1、500円。少し高いと思われるが、これは岩見沢グリーンランドの入場料なのだ。
 だから家族連れ出来た人は、クラッシックカーを見たあと、遊園地に入ることもできるのだ。

 早速、オヤジたちも入る。なんだか2年前に比べて、参加者が少なく感じた。
その理由はその後判るのだが・・・・

Iとオヤジは分かれてそれぞれ好きな車を見に行く。
Iはハコスカ、フェアルディZ,などの日本の旧車。
オヤジが主に外車。というか、ポルシェである。











 うーーん。この悪趣味なエアロ付き964がオヤジの心を揺さぶる。
ちなみに、オヤジはポルシェのデザインは964シリーズまでしか認めていない頑固者である。













この車を見てニヤリとした人は・・・・・

ご存知、ナイト2000。TVシリーズ。ナイトライダーを心ときめかせて見た人は、多分40代後半から50代の人だろう。実際、フロントの中も光っていた。









 これはバック・ツウ・ザ・フューチャーの、でんでんデロリアン。本物のボディはステンレスで作られているから錆びないそうだが、これは????

この会場で一番人目を引いたのは





 フォードのGT4O。
まんまレーサーである。





 ちなみに、コイツの履いていたタイヤ。まるでスタッドレスみたいである。
「おい。I。こいつスタッドレスを履かせているぞ。」と、Iに言ったら、
「このメーカーのタイヤはこれが普通なの。」とIに失笑をくらった。
ふーーん。このパターンにしたら早くタイヤが減るのではないのかな???

 日本車だって負けてはいない。

湾岸ミッドナイトの悪魔のZ事、S30Z。







ちなみにこいつはS30Zでは無くS31と言うことであった。

「なあ、I。S30tと31は何が違うんだ??」と聞くと、30がキャブで31がインジェクションということである。
 Iは車関係にはめっぽう強いので、メカ音痴のオヤジがわからないことを聞くとすぐに答えてくれる歩く辞書なのだ。
 
 ちなみに実写版の湾岸ミッドナイトもS31で撮影されていたらしいので、やはり旧車もキャブよりもインジェクションのほうが、手がかからないみたいである。


ダルマセリカに




T27レビン。





RSターボも出ていた。



  オヤジが20代の頃は、みんなこのような改造車にすることが夢だった。

 中には自分でカナノコで屋根をぶった切って、オープンカーにする奴もいた。
当然、車検は取れないので車検が来たら廃車。というオバカな行為である。




  トヨタS800。



  スバルR2。


 こんな可愛いスタイルなら女の子受けもするであろう。

 残念ながらバイクは研二君仕様のモンキーとRG125Γの2だいだけであった。





 オヤジには今の車よりも当時の車の方が輝いて見えるのは、やはり年のせいであろうか?
 いや、違う。


当時、20代であったオヤジの給料は8万円。

これらの車は200万円。中古のボロボロのS30Zやスカイラインでさえ50万円であった。

 当時、どうしても手がでなくて、安いボロな車を乗り回していた。

 きっと、この旧車のオーナー達も、手に入れたくてどうしても、当時乗れなかった車に今やっと乗れるようになったのではないだろうか??

 その証拠に、愛車自慢のコーナーで、自分の愛車を紹介をする人は、どの人も子供のような目で輝いていた。

 多分、この人たちは、大人になっても子供の頃の夢をズーーツと持ち続けていた人達だろう。

彼らは普段は違う車に乗り、本当に空いている時間に自分を取り戻す為に、愛車と付き合っているそうだ。
それは、僕らキリン(バイク乗り)達が、自分を取り戻すためにバイクに乗る。という行為と同じことであろう。

 ここで、Iがすごい車を見つけ出した。

 ハコスカのボディにRBのエンジンを積んだ車である。





車が好きな人は




「!」


と驚くが、ここにいる方はあまり興味のない人も多いので、何がすごいのか?というと、乱暴な言い方で言うと。




 この当時のカタナのバイクに現代の





 ハヤブサのエンジンを乗せたバイクのような車だということである。


旧車で今の速い車をブチ抜く。
いゃーーー漢(おとこ)のロマンが感じられますねぇーーー。


 オヤジとIは2時間ばかし、クラッシックカーフェステバルの中の旧車を充分に堪能した。

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