朝、5時に出発したオヤジ達は快調に進み、7時40分には旭川のはいり口の比布に到着した。
普段のオヤジならここまで無料なので、ここで降りるのだか、今回はここから有料の高速に再び乗り続ける。
実はオヤジは生まれてこのかた、ここからの有料高速道路には2回しか乗ったことがない。
理由は一般道路でも80km/hで走れるのに、わざわざ高いお金を払って乗る意味がないからだ。
しかし、今回はとにかく距離を稼がなければいけないので、有料の高速道路を使う事となった。
いままで利用していた高速道路は片側1車線。法定速度は70km/h。しかし、ここからは2車線に変わり、オヤジ達は100km/hでコンスタントに走っていても、後続車からバンバン抜かされ続けながらの走りとなった。
走り続けてから3時間40分ぐらい経つと、アクセルを踏み続けている右足がだんだん痛くなってきた。
常時、コンスタントに中途半端な角度の為である。
疲れてきたなぁーーと思ったその頃に、ようやく砂川PAが見えてきた。
ここで、朝食とする。仲良くとん汁定食、一人前630円なり。
ここで友人Iはオヤジの車を異常に気にし始めた。
「どうした?I.」
「オヤジ。おまえ、車の止める向き反対だよ。」
「反対?」
「ああ。他の車を見てみろ。全部、お前の停め方と反対向きだろう。」
「ああ。それがどうした?」
「そのまま、発進すれば進行方向に行くんだけど、オヤジの向きなら間違って逆走する可能性があるんだ。」
友人Iはプロのドライバーである。その為、彼の意見は説得力がある。
オヤジが運転中でも、事故にならないように真剣に考えてくれていたのだ。
(ありがとうな。I.)と思っていたら・・・・・・・・・・・・・
「カッコ悪いから早く出ようぜ!!」
えーーーっ???カッコ悪いというだけなの???
_| ̄|○ ガックシ!!

朝食も終え、再び本線に合流。
この時、オヤジは後方から車が来ていたので、躊躇しその車が過ぎ去った後に本線に入った。
「オヤジ。さっきのはかなりやばかったぞ!!」
「本線に入る時は加速しないと後続車にぶつけられるぞ。」
「??」
高速に乗り慣れているかたなら判ると思うが、本線に合流するときは、加速して後続車よりも速いスピードで入らないと、本線を走っている車はいきなり前に遅い車が現れて衝突する可能性があるのだ。
こうして、オヤジは高速道路での実践テクニックをIから受けて、再び岩見沢に向かうのであった。
オヤジの通常利用している高速道路は、料金無料。片側1車線。法定速度70km/h。
そして、この本当の有料高速道路は片側2車線。法定速度100km/hはオヤジが通常走る感覚とは全然別物であった。
100km/hでコンスタントに走っていると前に遅い軽自動車が現れた。
ゆっくりと追い越し車線を使い抜かすと、ドライバーは20代ぐらいの若い女の子であった。
抜かし終え、再び本線に戻ると、今度はさっき抜かした車が猛然と加速して、オヤジを追い越ししていった。
そしてあっという間に消えてしまった。多分、速度差からいくと、120km/hぐらいで巡航していたと思う。
「若い娘が100km/hの車を軽く抜かしていく。怖ぇーーところだなぁ。ここ(高速道路)は・・・・・」
オヤジはボソリと呟いた。
今度は合流車線でもたつき、後ろからエルグランドに追突されそうな、ご老人マークの付いた軽自動車が現れた。
なかなか合流しないので、オヤジは追い越し車線を走り、その車を追い抜かした。
すると、本線に合流したその老人の運転する軽自動車も、猛然とオヤジの車を追い越しして消え去った。
多分、この車も120km/hで巡航していったと思う。
「ろ・老人が・・・・・120km/hで・・・・・
((((;゚Д゚)))))))ガクブル・・・・」
どれだけの車に抜かされたことであろう??
出発から4時間30分。
午前9時30分にようやく目的地の岩見沢に当着した。
高速料金は2、500円であった。
