除雪機修理。 | クラブ・ミッドナイト:正伝!! =Sの称号= 第2章

クラブ・ミッドナイト:正伝!! =Sの称号= 第2章

TYPE Rの称号を与えられなかったもう一つの悲運の車

 年末に身内に不幸があり、お正月は喪に服していたオヤジです。(別にネタ切れではなかったのですねぇーー。)

そのため、年頭のご挨拶は控えさせて頂きます。



 さて、今年もみなさん。よろしくお願い致します。



前回、除雪機を使おうとして、スターターのロ-プを切ってしまったオヤジ。



 もうこれから、休日は50km先の斜里まで走らなくて良くなったオヤジは、今日の休日は除雪機修理を行おうと決め、切れたエンジンスタート用のロープを昨日、仕事帰りの途中に北見の某大手ホームセンターから買おうとした。

「すいません。この除雪機用のロープをください。」

「除雪機の部品は注文となります。」

「あれっ?網走店ではありましたが????」

「おかしいですねぇ??うちでは除雪機の部品は、全部注文となります。」

「そうですか。では、もう一店舗のお店にあるかどうか問い合わせしてください。」

数分後・・・・・

「残念です。そのお店も置いていないそうです。」

と、店員は申し訳なさそうに答えた。

「そうですか。すみませんでした。」

と、オヤジは残念そうにそのホームセンターを後にした。

次に目指すは、帰る途中にある30km先の美幌の支店。


そのお店も同じことの繰り返しであった。


「????あれっ???なんで、網走店には置いているのですか??」

「おかしいですねぇ?除雪機はメーカーからの連絡で、部品は全部注文になっています。その置いてあったロープは普通に売っているロープではなかったのですか?」と店員がオヤジに聞き返した。

「いや、網走店には除雪機用のロープとして、4種類ぐらい置いてありました。」

「いま、メーカーから純正品でないロープは、切れやすいから使わせないようにしています。前まではバッテリーは他社の商品で交換出来たのですが、今はバッテリーさえも純正品でないといけません。」

「そうですか。すみませんでした。」

と、オヤジは失意のままホームセンターを後にした。


 除雪機用のエンジン・スタート用のロープは単なるロープである。どう考えても純正品のロープは特別なものではないと思える。

 全く純正品以外使ってはいけないとは、住みにくい世の中になったものである。


 昔、電器店で働いていた頃、一般の人でもテレビやビデオデッキの部品を簡単に注文出来た。だから、素人でも自分で趣味でビデオを直す人は、電器屋から部品を注文していた。それが、いつの頃からか、素人が電化商品を修理すると危険だ。という事で、電器屋の修理担当者以外は、メーカーからの部品は注文できなくなってしまった。

 もちろん、テレビの修理は素人が手を出すと、高電圧が流れているので、場合によっては人が死ぬこともあるので、勝手にいじることは言語道断である。

 

 だけど、あくまでも自己責任においての修理で、他社のロープは切れやすいので、使わないでください。というのも、困ったものである。


 まして、オヤジの使っている除雪機は、30年以上も前に作られた、超レトロなやつである。

 部品注文のために型式を言った途端、「フン。」鼻で笑われ、「新しい商品を買ってください。」と、言われてしまう代物である。

 だから純正品のパーツは絶対に無いのである。


 そして、今日。朝一番で網走のホームセンターに行く。




これこれ。これがオヤジの欲しかったロープ。

178円でスタート・ロープで普通に売っていた。


ロープスタート方式の除雪機や耕運機のロープは必ず切れるものである。

少しは他店もこの網走店を見習ってほしいものである。


とんぼ返りに帰ってきて、早速除雪機をバラシにかかる。



 前回、除雪機修理用に作った、ツール・キャビネット。

早速、出番が来てしまった。


ここで問題が一つ発生した。


取り付けた錠前のカギを置いてあるところを忘れてしまったのだ。


「うわっ!!カギカギ!カギをどこにしまった。」と、オヤジは慌てて思い当たるところを探す。

どこにも無いため、もしかして、ガレージにしまったのかもしれないと思い、ガレージのガキを取りだす。


「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」キャビネットのカギはしっかり、そこに付いていた。



 _| ̄|○ 今年、最初のガックシ!!


 全く物忘れが激しくなり、年は取りたくないものよう。


 外は氷点下。しつかりと防寒をしているオヤジだか、たちまち寒さがオヤジを襲う。

 しかも、作業用の軍手は、ネジを外すのに邪魔になり、結局、素手で作業を行う。



上の黄色いところに、取っ手が付き、下の黄色いところにロープがまかさる。

この部分を外せばいいのだが、うえのネジは黒いパネルに隠されて外れない。

上の黒いパネルを外すには、燃料タンクまではずさないといけない仕組みになっている。


オヤジは苦心の末に、上の黒いパネルをずらして、素手で冷たいスナップオンのメガネレンチを操り、ようやくネジを外すことに成功した。



 十分後、無事に目的のものを外すことに成功。


で、ハタと気がついた。


どうやって、ロープを巻きつけるのかわからない。


困ったときの、神頼み。ならぬ、インターネット。


オヤジは早速、除雪機修理でスターターロープの付け方を検索。


早速、ロープを取り付け、組み上げること、十数分。

で、よくよく見ると、断線箇所を発見。

ここも、端子を付け直す。

こうして、1時間もかからず、除雪機は元の姿を取り戻した。


早速、エンジンをかけてみる。


カスッ!カスッ!カスッ!


エンジンはかかる素振りもない。


 しばらくスターターを行うオヤジであったが、全くエンジンはかからず、諦めてバイク屋に修理を出そうとしたその時、


「バリバリバリ!」と甲高い音を立てて除雪機は生きを吹き返した。


「やった!」とオヤジはガッツ!!ポーズをした途端。


「プスン!」という音を立て、いきなり除雪機は止まってしまった。


それから30分間、いくらスターターを行っても、今度こそ本当に除雪機は沈黙したままであった。


「だめだ。今度こそ、バイク屋行きだ。」とオヤジはガックリと肩を落とし、除雪機の燃料タンクからガソリンを抜こうとして、タンクを覗き込んだその瞬間!!


「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

 

 タンクの中のガソリンは、1滴も残っていなかった。

「・・・・・・・・・・ガス欠だったのね。」


_| ̄|○ 今年、2回目のガックシ!!



 再び、気を取り直して、ガソリンを入れ、スターターのロープを思いっきり引っ張るオヤジ。

 もう、何十回もロープを引っ張っているため、この寒い中、オヤジは汗だくになっていた。


(ゼイ!ゼイ!ゼイ!こ、これは、除雪よりも先に、エンジンをスタートさせるのに一運動してしまうぜ。)



バリバリバリ!!


 こうして、除雪機は昼前に無事に、使えるようになった。




めでたし!めでたし!


いゃーーー。昔から手のかかるバイクは、愛情がこもる。と言いますが、手のかかる除雪機も愛情がこもりますねぇーーー。





人気ブログランキングへ