真夜中、視界数百メートルの吹雪に帰宅した日もあった。
霧で前が見えなくなっても走る朝の日もあった。
また、完全にアイスバーンでいつもは高速道路並みにスピードで走れる道路も、ノロノロ運転でしか走れな日もあった。
この日は完全にこのスピート以上出すと、FR車は簡単に後輪が流れ出し、FF車はカーブが曲がれなくて路肩に落ちてしまうくらいの凍結路面であった。
すべては、「それでも走り続ける2」を書き続けたい為に、オヤジは必死で通勤を繰り返した。
いや、オヤジ自身が物語の決末を知りたいための行為であった。
そして、2日前ついにそれは完結した。
「終わった・・・・全て書き終えた・・・・・。」
オヤジは燃え尽きていた。
「こ・れ・で、やっと眠れる・・・・・」
と、当日はオヤジはやや遅い就寝に満足げで布団に入った。
そして、1時間後オヤジは猛烈なお腹の痛みを覚えトイレに駆け込んだ。
立て続けにおきる下痢と嘔吐。
(もしかして、ノロウィルスか?)一瞬、悪い予感がよぎる。
時計を見ると午前2時30分。
あれから。1時間30分しか寝ていなかった。
それから、朝4時まで布団とトイレの往復を繰り返した。
最後は布団に潜ることが面倒になり、トイレに近い茶の間のソファーに横になっていた。
気が着くと朝。
「起きようか。」
オヤジは夢遊病者のように起き上がり出社の用意をした。
次の日は休みである。 (今日、何とか持たせれば明日は休むことが出来る。)
まさしく、体はヘロヘロヘロリン♪の状態であった。
朝食も取らずに、フラフラになりながら車に乗る。
(なんだが、フラフラするなぁーー。熱のせいかなぁ??)と思いながら車を運転していたら、本当に車がフラフラと走っていた。
つまり、雪がザクザクと半分とけている状態で、車の前輪の接地感が無く、ハイドロ・ブレーニング現象を起こしながら走り続けている感じであった。
(まずいぞ!!オヤジ!!目を覚ませ!!)
オヤジの中で眠っていた危険回避能力がたちまち目覚める。
実は冬道はアイスバーンは路肩に落ちるだけであるが、雪が半分とけかかりザクザク状態の時が、最も危険である。
生半可、路面に雪が無いため、スピードが乗りやすく、軽自動車は轍の幅が普通自動車と違って小さいので、スピードが乗っている時にはじかれたら、途端にどこかに飛んでいく。
数年前に4WDのワゴンRで、時速50km/hでこの状態ではじかれたことが2回ほどあった。その時は制御不能でRはオヤジの意思とは関係なく車体がスピン状態に陥った。
が、偶然2車線で車が1台もいない状態であったので、無事に2車線を一杯に使い、スピードが落ちた時にアクセルをベタ踏みを行い、もとの状態に立て直せた。((((;゚Д゚)))))))ガクブル
よく考えればトラクションを与え続けていれば、車の制御を立て直せるのだが、あの時は正直、体が硬直して足がもとに戻らなかったので、結果オーライ。という、情けないお話であった。
当時の苦い経験が蘇る。すぐに右足の親指に神経を集中させる。
前を見ると・・・・・
初心者マークの車が路肩に突き刺さり、ドライバーは呆然としていた。
正しく、ヘロヘロヘロリン♪状態がオヤジを続けざまに襲った。
当日、何とか仕事を終え、疲れきったオヤジは食事もそこそこに布団に潜り込んだ。
で、今日は完全復活!!
あの激しい嘔吐と下痢は一体何だったんだ??????
まあ、もとに戻ったから良しとしょう。