今日は全国的に台風警報が出されている中、台風の真っ只中にいる方は、大丈夫でしょうか?
と、心配しつつつ本題に入ります。
今日の休日は、前々からオヤジは雨男ではないかと思っていたが、今回は雨男どころか、台風男!!と実感してしまった休日であった。
網走も台風が接近してきて、海は大荒れになってきています。
本日、16日。全国的に台風の警戒警報が出される中、オヤジは一つの実験を開始した。
それは・・・・
愛人一号と呼ばれるオヤジの愛機、キャンカーには12年前もの古臭いDVDカーナビがついていたのだが、今回、オヤジの次の愛機をミラ・イースにすべく、新しいカーナビの装着を考えていた。
ターゲットは、今流行りのメモリー・ナビ。地図のSDカードの容量が2GB、4GBなどがあり、検索は10メートル範囲までの検索が可能だという。
前回の帯広でのプチ旅行で、ますますカーナビの必要性を考えていたオヤジであった。
オヤジはもともと、北海道ではカーナビは不要派であった。札幌みたいな大都市に行くには必要ではあるが、大体は地図さえあればたどり着けると信じているほうであった。
それが、何故カーナビ派になったのか?
昔、旭川に旅行に行った時である。当時は高速道路は無く、オヤジの家からは旭川に行くには石北峠を通るのが普通のコースであった。
そして、その帰り道、同じ道を走りたくないオヤジは、別なルートの北見峠(今の高速道路が開通している方面)で帰った時であった。
北見峠に入る入口で渋滞していたので、オヤジは違う道をその峠に行く道だと勘違いして、別な道に車を走らせたのであった。
通常、10分も走れば峠に入るのであるが、行けども、行けども峠にたどり着かなかった。しかも次第に疲れて、睡魔がオヤジに襲ってきた。
40分ほど走って不安になったその時に、遥か彼方に大きな建物が見えてきた。
ようやくその建物にたどり着き、現在の場所を聞くと、オヤジのついたところは、帰り道の北見とは正反対の滝上という町であった。
滝上は紋別の隣町であって、その街からオヤジの帰る家までは紋別経由で3時間程街であった。
そこの人に北見峠に戻るのと、紋別から帰るにはどちらが近いか聞いてみたら、
「当然、紋別からのはうが速いでしょう。」との答えであった。
が、オヤジは元の来た道を引き返した。
走り慣れない道を走るのは、たとえ距離が短くても非常に疲れる。
オヤジにとっては眠い目をこすりながら、3時間近く走り続ける事を考えたら、知っている道を4時間かけて帰ったほうがまだましだと。思ったのだ。
で、その日は4時間かけて、疲労困憊の末に自宅にたどり着きたのであった。
その経験から、次の休みの日にオヤジはカーナビを即効で買いに行ったのであった。
ご存知、今はなきSANYOのゴリラという愛称のDVDカーナビである。
それ以来、オヤジの旅行には必ずお供してくれている大切なDVDカーナビであったが、それは重たく、今ではDVDも車では見ることは全くないので、今回のカーナビは金額が安く、小さくて軽いメモリーナビを候補に挙げていたのであった。
メモリーの容量が4GBで、検索は10メートルまで検索できるみたいである。
かなり期待できそう♪
そこで、この台風の吹き荒れる中、カーナビの目的地は同じ北海道の道東のブローガーでお世話になっている、HALさんが紹介したB町の豆灯という、洒落た喫茶店を目標とした。
このメモリーナビ。午前中に網走でテストすると、走行中は頼りないほと簡単な表示ではあるが、最大表示にすると、お店が大きくでるのでかなり期待が持てた。
そして嵐の中、オヤジは愛機、ミライスとともにB町に走り出した。
目的地の豆灯の住所はB町、N町●丁目●0-●である。
(なんも住所になっていないじゃん!!)
そして目的地周辺に近づいてきた。
オヤジはおもむろに、メモリーナビを取り出し車に付けた。
まずは検索。
「????あれっ?B町自体が出てこない??」
「そうか、網走郡B町か!!」
「・・・・・・・・だめだ、こりゃ!!。N町●丁目までしか検索できない!!」
しかも、画面表示を行うと・・・・完全に、ドライバーをなめくさった表示であった?
これで、どうやって目的地にいけばいいんだ!!
そこで、長年連れ添った、古臭いカーナビーを出して、オヤジはまた検索を始めた。
このDVD地図データーのB町の地図の尺度はあまり正確でないので、ここまでしか表示はできないが、やはり検索は更に住所を深くできるのがいい点である。
完全な番地までは検索できないが、かなり近いところまでの検索が出来る。
しかも、このカーナビは北見以上の大きな街であれば、最大検索で1件1件の家まで表示してくれるので、今までオヤジが道内旅行を行った時は、12年以上前の古臭いナビであるが、全然不自由しなかったのである。(多分、今では当たり前の表示であると思うが・・・・・)
それは、何故か??
実はこのナビの地図のデーターは北海道専用の地図の会社で作られたものであるからだ。
通常はカーナビの地図はゼンリンという会社が作るのであるが、この地図は旭川の会社が作っていて、北海道専用に特化した地図であった。
完全に今回はこの古臭いカーナビの勝ちであった。
おおっ!!目的地までもうすぐだ!!
期待にオヤジの胸は膨らんだ!!
と、その時!!
オヤジの携帯が鳴った!!
「?」
それは娘1号からの携帯で、台風が来たので高校が中止となり、迎えに来て欲しい。という連絡であった。
「チッ!!時間切れか!!」
「よし、わかった!!今、B町にいるからすぐに迎えに行く!!」
と、言いつつオヤジはミラ・イースを元きた道を引き返した。
「ふっ!また今度来る機会はあるさ。今度はそこで美味しいコーヒーでも飲んで帰るか。」と、つぶやくながら、オヤジはミラ・イースを娘1号の元に走らせた。
台風の中、ミラ・イースは軽快に走り始めた。
B町を抜けるとオヤジはヘッドライトを付けた。もちろんヘッドライトの意味は、暗いから周りを明るく照らすわけではない。自分の車をぶつけられないように存在を周りに示すのである。
高速は乗らない。この高速は追い越しができないので、前走車がいれば途端に下道よりも遅くなるからだ。まして、今は台風。ほとんどの車が安全にゆっくりと走っている可能性が大である。
時折、水溜りにタイヤが乗り、ハイドロ・ブレーニング現象で、小柄なイースの車体は小刻みに揺れ動く。
ミラ・イースは燃費の良い車で比較的おとなしい走りの車だと思われている。が、結構、足回りもしっかりして、高速走行をする時も比較的運転がしやすい。
これは、オヤジが最近見つけた近道で、会社から帰ってくる途中の山道である。
イニDの拓海は毎日、車を運転している時に、ガードレールに何センチまで寄れるか。を楽しみにしていて、腕を磨いたという。
オヤジの場合は、長距離で違うルートで何キロ短くなるか?と楽しみにして走る事がある。
そんな中、ここは道幅が車が1台ほどしか通れない山道で、タイトなコーナーが続くダウンヒルの山道である。
真夜中、こんな道を走るのはイカれた走り屋ぐらいしかいないであろう。
そんな走りづらい下り道も、ミラ・イースはなんも不満も無く駆け下りてくれる。
「吠えろ!!ミラ・イース!! 唸れ!水冷直列3気筒DOHC12バルブ!!」
そう叫びながら、オヤジは娘1号の元に急ぐのであった。