3 北海道ミステリー・ツァー 第2弾
AM:8:30
最初に決めた行先は富良野の隣町の芦別町。
ここのカナデァン・ワールド公園である。
この公園は、小説:赤毛のアンの世界を再現させたテーマーパークがここにあったのだが、潰れて芦別町で公園として管理している場所である。
20年ほど前に、かみさんと2度程来て、楽しんだ思い出がある場所である。
当時は人が満ち溢れ、主人公のアンに扮装したカナダ人がいたりして、まるで、外国に来たような気分が味わえたのだが、今はオヤジ達一家しか来る客も無く、後から来た初老の夫婦が、やはり昔栄えた情景を懐かしんでいた。
ついでだから、アンの家。グリンゲーブルの家を見に行く。
徒歩で5分ばかし。
「ハァ。ハァ。ゼィ。ゼィ」
昔は苦も無く歩けた場所は、今は息切れを起こしながら歩く。
この乙女チックな世界に、
「赤毛のアン。って、どんな話?」と、オヤジに尋ねる娘1号、2号。
「そうさのうーーー。」 (アンの育ての親。マシューの真似で。)
と、簡単に赤毛のアンの話を教え、しばらく、遠き思い出にふけるオヤジであった。
「さて、帰ろうか。」と、子供達に言って、キャンカーに乗り込むオヤジ。
その時!!
「リーン。リーン。」と、オヤジの携帯が鳴り響く。
「会社から?」と相手先を確認すると非公開番号である。
「もしもし?」いぶかしげに携帯に出るオヤジ。
「・・・・・・・・・・・・・・」
相手は何も答えないで、携帯は切れた。
ここを、私たちを忘れないでくれてありがとう。
と、オヤジには聞こえたような気がした。
芦別にはもう一つ有名なところがある。いや、あった。
それは巨大な観音様の像と、5重の塔であるが、ここも昔は観音様と5重の塔がモノレールでつながっていて、子宝観音で有名であったが、今は倒産して、個人に買い取られたので今は立ち入り禁止となっていた。
昔、娘1号を授かるために、中に入ってお祈りした観音様。
この施設も、売店あり、幽霊屋敷あり。と面白い施設であったが、今は誰もいない。
あれっ?この企画?もしかして、ミステリー・ツァーの第2弾になっていないか???
芦別の道の駅にて、
今日はもう遅いから、その4は明日に続く。