飛べないツバサ!! そして、ニューマシン!!XB9S!! | クラブ・ミッドナイト:正伝!! =Sの称号= 第2章

クラブ・ミッドナイト:正伝!! =Sの称号= 第2章

TYPE Rの称号を与えられなかったもう一つの悲運の車

 昨日まで陽気な春日和でしたが、今日は一転して吹雪の北海道でした。


真・キリンに憧れて!!                   最狂伝説!!


真・キリンに憧れて!!                   最狂伝説!!

 ここの春は2歩進んで3歩さがる感じです。


 前回のブログで次のオヤジの愛機の予想を大当たりした主(あるじ)さん。刺繍屋さん。には、オヤジから豪華な賞品をあげる予定は・・・・・・・・もちろん。ありません。 m(_ _ )m すみません。と、ケチくさいオヤジでした。冗談はさておき、話しはさかのぼる事、昨年の12月。


 14Rに乗るのを封印したオヤジは、一つの悩みを抱えていた。

はたして、このまま来年の春。また14Rに乗ることがチャレンジできるのであろうか??


 急速に失われていく、自分のライディングの自信。そもそも、オヤジは本当に大型自動2輪の免許をとれたのであろうか??

2年前に、あんなに軽いと思っていた教習車の750が、今はやけに重く感じる。


 そして、軽いと思っていたビューエル。しかし、その頼みのバイクも釧路のレッドバロンで跨った時は、完全に両足ともにつま先が届かない状態であった。


 実はビューエルは何種類かあるのだが、シート高が原付並みに低いのがあるのだ。XB12scg・・・シート高は76cmで、この高さはヘタな原付よりも低い高さである。


 そして、オヤジの跨った、足の届かないビューエルは2003年製のファイヤーボルド・XB12Rであり、色々とネットで調べていくうちに、2004年製からシート高が日本人向けに低く作られていることがわかってきた。


 そして、12月に再びレッドバロンに行き、一番低いシート高のXB12scg(排気量1200cc)の値段を調べることにした。(もうこの段階で、オヤジが完全に14Rを持て余している事が店員にはバレていたが・・・)

 値段はどれも100万円クラス。諸経費を入れたらほとんど110万円ぐらいになってしまう。

「 だめだ!!高すぎる!!手が出ない!!」オヤジはため息をついた。

そして、昨年の10月ごろに見た、35万円台のビューエルを買い逃したことを悔やみだした。

「どれも、これも高すぎます。、最高でも予算は50万円台でないと、手が出ません。」と、オヤジは諦めようとした時、

「ちょっと待ってください!!」とレッドバロンの店員は、シブシブと数台のバイクを紹介した。

 それが、XB9R。XB9Sシリーズであった。 (排気量1,000cc)

 そして、オヤジは一番安い、ある一つのバイクに目が止まった。


 そのマシンは転倒により、マフラーのエキパイが醜く凹んでいたものであった。

「このシリーズは何というシリーズですか??」

「これはXB9Sですが、距離はかなり走っているのと、このようにかなりひどい傷があります。だからあまりおすすめは出来ないかと・・・・・」

「このバイクの値段を調べてください。」

と、調べてもらうと、大体50万円以下で収まる計算となった。

 また、気になっていたシート高は76cmと、かなり低めであった。

「わかりました。もしかしたら、このバイク。春先に注文するかもしれません。」

と言いつつオヤジはレッドバロンを後にした。


 そして、2月のバイクフェスタでのドカディのモンスターに跨った時に、オヤジの気持ちは確信した。

「俺はバイクに乗れないのではない。乾燥重量200kg以下。そしてシート高は77cm以下でないと、操作が出来ないんだ。」


 このXB9Sを更にネットで調べていくうちに、不思議な事がわかった。

2003年から2004年までに作られたこの9Sシリーズは、に日本人向けに作られ、ショート・サス仕様、シート高が欲しかったXB12scgの車体のボァ・ダウンバージョンのバイクであった。


 まさしく、オヤジ向けに作られたマシン!!そのせいか、大柄なアメリカ人の体系には合わずに、たった2年で生産を止めたバイクであった。

(あっ!!ヘビー・なビューエルマニアの方が読んでいて、解釈が間違っていたらすみませんです。)



 そして、春先、レッドバロンから電話が入った。

「オヤジさん。あのビューエル。そろそろ注文しましょうか??これから、バイクシーズンになるので、売れてしまう可能性が出てきます。」

「いや、止めておいてください。まだ決めかねています。本当に自分と縁があるバイクなら、必ず売れることはなく僕の手元に来ます。」



 そして、今回のE君への14Rの売却。


 レディ(ZX-14R)はオヤジに取っては、自分の漢(おとこ)としての誇りの象徴であった。しかし、それは同時に飛べないツバサでもあった。


 そろそろキリン(バイク乗り)になりたい。キリンのかっこをした漢(おとこ)ではなく、本物のキリンに。

 春が近づくたびに、オヤジの想いは日増しに強くなっていった。


昨日、レッドバロンがXJR1200を買い取りに来た。

E君が大切に乗ってくれたおかげで、買い取りは上限の10万円で買い取ってもらう事ができた。



真・キリンに憧れて!!                   最狂伝説!!


 XJR1200は車重は重いが、足つき性もよく本当に良いバイクである。もし、ZX-14Rよりも先に乗っていたら、多分、自分の足にしたいバイクであった。

 しかし、昨年、あれほど14Rでの取り回しに苦労して、その為、重いバイクに乗る。ということが気楽にできなくなっていた。

「このXJR1200は本当に良いバイクですね。」オヤジはバロンの店員に尋ねると、

「そうなんです。当時、ホンダのCB1300がクソ重たくて、こいつの1200シリーズ・1300シリーズが爆発的に売れたんですよ。」と、バロンの店員は当時を思い出しながら語ってくれた。


E君の100万円と、1200の代金10万円。これで、XB9Sの買う資金が出来た!!


 そしてオヤジはあの目を付けていたビューエル、XB9Sを注文する為に、携帯を手にした。



真・キリンに憧れて!!                   最狂伝説!!

 もし、あのXB9Sがオヤジに縁があり、オヤジのもとに来るならば、近い将来、DTと一緒にこんなふうな光景が、ガレージの中で・・・・・

と、想像してしまうオヤジであった!!


  オヤジは信じている。


 レディもオヤジと不思議と縁があり自分の手元に来た。そして、今度のニュー・マシン。XB9Sも必ず自分の手元にやってくる事を・・・・






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