キリンに憧れて 新章!!  除雪機修理!! | クラブ・ミッドナイト:正伝!! =Sの称号= 第2章

クラブ・ミッドナイト:正伝!! =Sの称号= 第2章

TYPE Rの称号を与えられなかったもう一つの悲運の車

 本日(27日)は休日。いまだ外は寒いここ北海道ではあるが、ようやく日差しも暖かくなり、春の訪れがやってきている感じである。


 さて、前回の休日にバラした除雪機。今日は何とか頑張って直してみる事にする。

 さすがに朝は寒いので、午前中はかみさんから依頼された用事足しを終え、昼から修理を行うことにする。


と、昼から携帯に1本の電話が入った。

「もしもし。オヤジです。」

「あっ?オヤジ?●●だけど、、今日、オヤジは会社休みなんだ。」


 それは、2月の旭川のバイクフェスタで偶然出会った高校時代の同級生のE君からの電話であった。彼は今まで20代からずっとバイクを乗り続け、今はヤマハのXJR1200に乗っているライダーであるが、オヤジがおととし免許を取得、昨年14Rを購入したことを聞いて、14Rを見に来たい。という内容の電話であった。

「ああ。良いよ。待ってるね。」


 バイク仲間は良い。高校時代は何も面識のないE君であったが、火の気のないガレージでの2時間ばかしバイク談義に花が咲く二人であった。


 彼と別れたのが午後3時。さっきまで暖かかった日もかげり、寒さが厳しくなってきたが、ようやくオヤジ除雪機修理に重い腰を上げるのであった


 前回の休日で購入したネジ数本と、ラッセル系と駆動系を動かすVベルトを新しく取り換えるオヤジ。そこで、オヤジは一つ大きな発見をしたのであった。

 

 前回は駆動系のクラッチを動かしてもプーリーは全然動かなかったのだが、今回は軽々と動いている。

「おおっ!!これはひよっとして、故障が直っているのか??」と、喜び勇んで組み上げていると・・・・・・・よーーく見ると、何かおかしい??


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 ここについているはずのネジが無い。



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 考えると、前回除雪機をばらした時に、機械の中に1本のネジが落ちていた

その時は何も考えないで気にもしないで拾い上げたのだが・・・・・

多分、このところについているネジが外れていたのだろう。

そして、それが原因で除雪機の駆動系のクラッチがうまく動かなくなったのであろう。


 早速、前回の拾ったネジを探す。
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 オヤジはネジはあちこち置き、最終的には無くすクセがあるので、数年前からネジ関係はすべてこのパーツBOXに入れることにしている。

 今回もこの箱から探すと・・・・

「おおっ!!あった!!あった!!やはり捨てないで良かった!!」


 オヤジの住んでいるところは田舎の為、ネジ1本欲しくてホームセンターに走ると、往復最低でも40分はかかる。

 たったこれだけのことで、時間とお金が節約できる。

 田舎は何かと不自由が多いので大変だ。(そのかわり土地は広いから車を置くのは不自由はないが・・・・)


もちろん、ネジロックを付けてネジが再び外れないようにすることを忘れない。


次に、外れた左下の車輪。

外れたときにネジに無理な力がかかって車輪を止めるネジがはまらない。

こういう時は、スペシャルツール!!
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ネジ穴を切り直すタップ・バイス。

工具フェチのオヤジは早速この為に、1セットを買い求めた。

 実はこの工具は持っていたのであるが、実家を処分するときにいつの間にか業者に持ってかれたのだ。くそっ!!父親の形見の工具だったのに!!


 そこで、オヤジは大失態を一つ犯した!!

ネジのピッチが合わないのが判らず、新品のネジをはめたのだが、残り1センチを残してネジが動かなくなってしまった。

 また、ネジを緩めてもうんともすんとも言わなくなってしまったのだ。

しばし自分のミスにヘコムオヤジであったが、、多少ぐらついても基本、車輪がついているだけの場所だから動作的には何も問題ない。


 漢(おとこ)は細かい事には気にしない!!主義のオヤジであるので、気を持ち直してキャタピラをはめることにする。


 「しかし、このキャタピラ!!どうやってはめようか??」としばし悩むオヤジであったが、よくよく下側をみると、何やらダブルナットをかましているボルトがあった。

「ははーーん。このネジを緩めれば車輪が動いてキャタピラをはめることが出来るんだ。」

 辺りは完全に日が落ちて寒さが急速に厳しくなってきたが、オヤジは寒さを忘れ一心不乱に除雪機を組み上げていった。


 作業を初めて約2時間後の午後5時近く。ようやく除雪機は元の姿を取り戻した。
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 オヤジは期待を込めて燃料タンクへ、燃料を入れてエンジンをかける。

もちろん、以前の故障状況を想定して、除雪機が勝手に動くことを想定して、すぐに止める準備を怠らない。


バッバラバラバラバラバラ!!


 除雪機は不機嫌そうな音を立てて、エンジンが動きだした。

「おっ!!かかった!!かかった!!しかも動いていない。」

 期待を込めて走行系のクラッチを握りしめる。


 カタカタカタ。と除雪機は以前と変わらない感じで動き出す。

「おっ!!もしかして直ったのか!!」


そっとラッセル部分のクラッチを握りしめる。

ウオン!!ウオン!ウオン!!

気のせいか以前よりも力強い感じでラッセル部分のローターが動き始めた!! (考えたら新しいVベルトになったから、回転も強くなるのは当然な事である。)


 「やった!!ついに諦めていた除雪機が直ったぞ!!」


 オヤジは誰もいないカーポートで一人、ガッッ!!ポーズを決めていた!!


ふと、横を見ると・・・・・・・


 購入した真新しい走行系のVベルトが・・・・・・・・



 ああっ!!間違って走行系のVベルトは古いベルトを使ってしまったのね!!


 _| ̄|○ ガックシ!!


まあ、動いているから気にしない。気にしない。


 今回、この除雪機修理で学んだことが数点。


 機械物は苦手。と思ってもまずは簡単なとこはバラスことだ


 今回、ネジ1本が外れただけで、故障になったのだが、多分、バイク屋に出せば1万円以上は取られたであろう。

 基本的にバラシて組み上げる。という修理内容であるから。

また、数万円とられたとしても、オヤジは何も疑問も感じないでありがたがって支払っていたであろう。

 除雪機を買えば10万円以上、もしくは20万円ぐらい中古でもかかる商品であるから。


 バイク屋のオヤジさんからは、本当にまずは自分でいじれ。という良いこと学ばせて頂いたと思う。


 次に工具は高級な工具を持つよりも、普通の工具で良いから色々と持つべきであるということだ。

 確かにスナップ・オンは良い。オヤジの持っているセットは10万円ぐらいした商品であったが、雪に中に埋まっているガレージから発掘した、10ミリ、12ミリのTレンチ、ラジェット、メガネとスパナレンチが今回の修理には大活躍した。

 スナップ・オンではハラすことは簡単に出来ても、組み立てはTレンチやラチェットレンチのほうが簡単に早く組み上げることが出来た。


 最後にやはり火の気のあるガレージと、工具はすぐに使えるように手元に置いておくべきである。ということだ。


 考えたら実に当たり前の話であるが、今回、オヤジの作りあげたガレージは完全に機能しなかった。


 春になり玄関風徐室を作るときに、早くも作業場としてのガレージ計画を練るオヤジであった。


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