3月の初旬!!結果的には9人もの犠牲者を出した、猛吹雪であったが、今回、無事に生還できた理由。また自分なりに思う事を書いてみようと思う。これは、多分、ブログではなく、一人の誤った男の判断で家族を危険な目に合わせた、自分自身に反省を促し、次回に同じ間違いを繰り返さないために書く文章だと思う。
まず、最近の天気予報は当たる。一昔前は晴れと予想されたら、カサを持っていこう。という冗談が出るほどいい加減なものであったが、最近は間違いなく当たる。
雨と予想されれば、必ず朝方晴れても雨は降る。
今回の天気予報も、2日から3日にかけて猛吹雪が来るでしょう。と予報していたにかかわらず、オヤジ達は遊びに出かけてしまった。
また、オヤジの父親からの遺産の気圧計を見なかったことが、判断を誤らせた要因の一つであった。
オヤジの家の気圧計を見て、父親は明日は猛吹雪になるから遊びに行くな。と、よくオヤジに行ったものであった。
次にハザードを付けながら走る。という時点で町から出ていかないほうが正解である。
あの日、オヤジは隣町から買い物を終えて、オヤジの住んでいるまちに返ろうとした時には、すでにハザードを付けながらの走行となっていた。一瞬、過去の立ち往生の事故の状況をよぎったが、まだ外は明るい4時ぐらいであったのと、普段は15分で帰れる道だったので、まだ、間に合うと思い急いで帰ったのがまずかった。
乗っていた車はミラ・イース。しかもガソリンは半分ぐらいであった。
今回、オヤジ達以外の車も何台もガス欠を起こしていた。
ガソリンさえあれば、たとえ何時間でも閉じ込められても、まだ助かる希望がある。
できれば大型車のほうが助かる確率が多くなる。
軽のガソリンタンクは満タンで30L、大型車は60L~70Lなので、一層長時間の立ち往生にも耐えられることが出来る。
あの時、もしミラ・イースでなく、キャンカーで遊びに行っていたら、事態はもう少し変わっていたかもしれない。
そして、他人をあてにしない事である。
最初、警察にガス欠で助けを要請したときに、事故の片づけが進まないから、それが終らないと除雪が出来ない。と話された。
除雪が入ると、当然車は邪魔になるので移動の為、その場にいないといけないので、みんな町から数百メートルのところで、車の中で待っていたわけである。
朝方、事故現場を見てみると、事故処理が遅れている。ではなく、事故現場は手につけれない状態で、その道の除雪を諦めて、除雪も裏道から国道に入った状態であった。
吹雪がやまない限り除雪は出来ない。と言われたほうが早い段階で車を捨てて近くの民家に避難できたかもしれない。
ただ、今回、警察に連絡して「ガス欠で凍死の恐れが出てきました。」と話すと、「付近の車の中に入って助けてもらいなさい。」とアドバイスされたのが、結果的には生き延びれた最大の理由だったと思う。
これがもし、自分自身の判断で、近くの家に避難しょうと思い、車から出たら、多分行き倒れになっていたかもしれない。
オヤジが最終的に避難しょうと思っていた家は300メートにも満たなかったが、あの時は外に出たら最後、息もできない状態で周りも全然わからない状態であった。
実際、朝方避難した同級生のK君に家とはほんの目と鼻の距離で歩いて1分ほどの距離であったが、あの時はその家さえもわからなかった。
車の中には最低、一人1枚以上の毛布は欲しい。
ずぶぬれになった体で、火の気のない冷凍庫状態の車で、(実際、車の内側の窓はすでに凍っていた。)何とか風邪もひかなかったのは、毛布1枚とブランケット1枚があったからだ。
洋服はスキーウェァーが一番ベストであろう。今回、娘2号が偶然、スキーウェァーを着ていたので、服の中は濡れずに済んでいた。
反対に娘1号は普通のカッコをしていたため、ズボンはびしょ濡れになり、冷たくて脱いだが最後、スボンは凍り付き、再び履けなくなってしまった。
おかげで、それ以後、毛布1枚を体に巻きつけていただけであった。
暖気用のマフラーに雪が詰まるのを防ぐために、スコップも必要である。オヤジの乗っていたイースにはスコップは入れていたが、買い物袋が上にかぶさり、取り出せれなくなっていたので、イザというときはすぐに取り出せれるように、乗車席に入れて置いたほうがベストかもしれない。
もし、万が一車中泊をすると決まったら、できればコンビニの駐車場がベストである。
トイレを服を濡らさずにできるからである。
しかし、コンビニの食料はあてにしないほうが良い。
避難した段階で、ほとんど食料は買い占められているからだ。
その為、食料で最低1日分ぐらいは車に入れておいたほうがベストであろう。実際、オヤジ達も車に閉じ込められた時は16時間近くもいたし、除雪が入っても場所によっては出られない車があり、脱出できるのは更に数時間後だと考えられる。
後日、友人に聞くと、水分は普通に売っていたみたいである。
道の真ん中で立ち往生を行うと、体が冷えたらトイレが近くなる。
外で用を足すとたちまち洋服はずぶ濡れになる。 冬山登山で禁物は洋服を濡らすことである。洋服を濡らすと、途端に体温が下がり、悪寒が走りだす。
小の場合、男性の場合は立ったままOKであるが、女性の場合はしゃがむのでよけいに服を濡らしてしまう。
できれば着替えを数着用意しておけば、さらにベストである。
あの時も腕が勝手に震え、助けを要請するのに実に5分以上も震えながら携帯をかけていたが、最後は震えが収まらなくて携帯もかけられなかった。
ガソリンも底をつき、もうどうしょうも無くなったときは、近くの車に助けを求めることである。
小さい子供がいて、避難するばしょへの移動も不可能。と判断したオヤジ達は、最終手段として、警察のアドバイスを思い出し近隣の車への非難を決意したのだ。
おかげで、オヤジ達一家は無事に助かることが出来た。
車に閉じ込められても、とりあえず車のヒーターが生きていていれば、必ず吹雪が止み朝になれば、救助はやってくる。
ただし、1時間おきに車のマフラー周りとドァーの周りの除雪は必要である。オヤジ達車の周りは、たった2時間で雪がドァーの近くまで積もったし、最終的には車が雪の中にうずまってしまった。
こうなると、当然、今回の痛ましい犠牲者と同じ結末になってしまう。
最後に、自分は絶対に助かる。という強い意志を持つことである。
もし、助からなかったらどうしょう。と嘆いていたら助かる良い案も出てこなくなる。
実は真夜中に残り少ない燃料を少しずつ使い、暖を取ったのは、かみさんであった。オヤジはもうその時はそんな考えも浮かばずに、ひたすら子供達を抱きしめて温めていた。
あの段階ではまだかみさんのほうが冷静であったと思う。
今回の教訓は今まで、冬をなめていたオヤジに手痛い一撃を食らわした。
自分の判断を間違うと家族まで巻き込んで危険な目に合わせてしまうということだ。
次回からは冬は必ずキャンピングカーで、最悪の場合を想定して替えの服、毛布、そして水と食料を積んでおこうと思う。
そして、その時がきたら迷わずコンビニの駐車場に避難を行い、万が一道路で立ち往生になっても、車の中に簡易トイレがあるので長期戦の構えで行こうと思う。
もちろん、その時は燃料は常に満タンにして・・・・・・