オヤジは普段、衝動買はしない ほうだが、今日、久しぶりに衝動買いをしてしまった。
その商品はこれである。
銃ていを短くぶった切った、水平2連ショットガン。
風除室の資本金を作るための、現金輸送車の強奪用ではない。
もちろん、バイクで走っているときに、嫌がらせの幅寄せをする、悪質なドライバーに正義の正義の鉄杭を食らわす。為でもない・・・・
このガスガンを見て、ニャリ!!とした方は、相当なMMファンかもしれない。
このガスガンこそ、オヤジのキリンに続く、第2のバイブル。マッドマックスで主人公、マックスが使用していたハンドガンなのである。
さらに、装甲騎兵ボトムズの主人公。キリコが使用していたハンドガンでもある。
自称、マッド・マックスフリークとしては、やはりマックスの所持していた、改造ショツト・ガンを所持してみたい。という強い願望が、このガスガンを見て、沸き起こったのであった。
今日はオヤジが人より弱冠ハンドガンが好きになった理由と、幼いころの父親の想い出などを語ってみたいと思う。
オヤジはハンドガンが好きな割(もちろん、モデル・ガンですよ。本物なんか持っていたら、すぐにお縄になりますので。)に、実際の所持していたのは、これで2台目である。
いや、自分のお金で買ったのは、初めてかもしれない。
中学生の時に、オヤジの世代は空前の西部劇ブームが起きていた。男の子ならだれでも憧れる「モデルガン」 。
今のガスガンみたいな気の利いたやつはなかったので、本当の拳銃と同様な重さと作りのモデルガンが仲間うちで流行っていた。
当時の価格は約1万円。
また、映画「ダーティ・ハリー」も上映されたので、S&W社の44マグナム。という言葉も流行っていた。
父親が仕事の関係で、札幌に出張する。ということで、オヤジにおみやげは何が良いか?と聞かれたので、「44マグナムのモデルガンが欲しい。」と話すと、買ってきたのが、全然違うモデルガンであった。
そして、買ってきてもらったのは、上の銃のコルト社のピースメーカー。そのまんまコピーのルガー社の357マグナムであった。
多分、何も知らない父親がおもちゃ屋にマグナムのモデルガン。と注文したら、人気の無い上のモデルガンを、これ幸い。と渡したのであろう。
当時の1万円はオヤジ家の中では、相当な価値を持っていたお金であるが、そんなことも知らない中学生のオヤジは父親に、「このモデルガンでない。」と言って、せっかく買ってきた父親を悲しませたものであった。
しかし、子供というのはげんきんな者である。自分が買ってもらったモデルガンの素性はどんな奴か調べだした。
当時はインターネットなどもちろんない。だから調べるとなったら、当然、高いお金を出して専門書を買うしかなかった。
そして、ルガー社なる会社は、のちにドーベルマン刑事の主人公・加納が所持するスーパー・ブラックホークの出している会社で、(画像下の銃)更に、それの大型化した、ホワイト・ホースなるカスタムガンを出している会社。という事もわかった。
こうして、オヤジは欲しかったモデルガンとは違うものを買ってくれたおかげで、ハンドガンに興味を持つようになっていった。 (あっ。サバイバルゲームやガスガンは全然興味無いので、お間違いのなく。)
ある、学校祭の時であった。オヤジは仮装パレードで、カウボーィ役をすることになり、ライフルのモデルガンが必要となった。
もちろん、そのためにライフルのモデルガン買って。とは言えないので、オヤジは鉄パイプと木の板でライフルもどきを作ろうとした。
「何を作っている?」と父親に聞かれたオヤジは仮装パレードでライフルが必要だから、それを作っている。と答え、学校に行ったのであった。
学校から帰ってきたオヤジが目にしたのは・・・
父親がオヤジの為に、ありあわせの物で作ってくれた、ライフルのモデルガンであった。
見かけは汚く、チンケな作りだが、オヤジにとっては、父親からくれた宝物である。今でも捨てられない。
オヤジの家は豊かではなかったが、心は豊であった。
遠き日の父親の想い出 Ⅱ に続く。