キリンに憧れて 新章!! 走れキャンカー!!4 裏ミッション!! | クラブ・ミッドナイト:正伝!! =Sの称号= 第2章

クラブ・ミッドナイト:正伝!! =Sの称号= 第2章

TYPE Rの称号を与えられなかったもう一つの悲運の車

 まず、最初に、最後のビューイックって車の名前でした。ビューエルの間違いでした。
 いゃーーー!!あの時は、完全に意識朦朧、早く寝なければ!!と焦って書いていました。と、いう訳で、直すのがめんどくさい。というよりも、記事を直すと、画像が飛ばされるので、そのままにしておきます。
 ビューイックってなんだ?と、思った読者の方々、混乱させてすみませんでした。

4.幻のビューエル

「ごめんください。少し中を見させてください。」と、オヤジは1年ぶりにこの店に入った。
 確か1年前は黄色のビューエルがあったはずだ。あの時はZX-14Rに心を奪われて、たいした気にもとめなかったバイクであるが、今日は何故か気にかかる。
 あたりを見回すこと数分・・・・・・・

「あっ!!「KTMの125だ!!」
「あっ!!これが噂のドカディのモンスターだ!!」

 
 そして、店の真ん中には、トライアンフのスピード・トリプルが、いかにもお買い得!!398、000円という値段で出ていた。
 「スピード・トリプルか・・・確かMI-2dでトム・クルーズが乗っていて、かなりカッコいいスタントをしてたやつだったよな。」
「うーーん。なんか軽そう!!」と、思わず買いたくなるバイクであった。
「いかん!!いかん!!オヤジのミッションはビューエルを見るだけだ。バイクを買い換えることでは無い!!」
そして、ビューエルを探すこと10分。
「無い!!無い!!どこにも無い!!」
店員に聞けば、すぐに売れてそうだ。

 そうだよな。1年間も売れ残っていたら、かなりのマイナーなバイクだよな。

と、オヤジはションボリと肩を落として店を出た。
 外はもう真っ暗で、おまけに雨も降り出し、もう何もするにも嫌になってきた。

 これからどうしょうか?と、考えあぐねていたら、そういえば、旭川はハーレーのディーラーがあることを思い出した。
 そこで、記憶にある、ハーレーのお店を尋ねる事に。
「こんばんは。ビューエル。置いてありますか?」
「うちには無いよ。」そこの店はハーレーを改造したチョッパー専用のバイク屋であった。
「あっ!!ビューエルが無いならいいです。すみません。」と、オヤジが帰ろうとすると、「お客さん。なんでビューエルなんだ!!」と、いかつい顔をしたスキンヘッドの親父が出てきた。
「ハーレーのエンジンを積んで、軽いバイクですから。」と、オヤジは答えたら、その店の親父は嘲り笑うような感じで、ビューエルの悪いところを説明して
「まあ、待て!!今は女の子もハーレーを乗る時代だ!!」

オヤジ「漢(おとこ)なら、ハーレーに乗れ!!」と、迫ってきた!!

 「しかし、260キロ近い車重は、自分の手には負えません。」と、オヤジは正直に答えたら、
「確かに日本車なら、手に負えないが、このハーレーなら重心が低いから乗りやすいぞ!!」
「もともと、ビューエルは安いからハーレーのイメージを傷つけるバイクなんだ!!」と、オヤジを前にして、クソミソにビューエルをけなし始めた。
 
 オヤジアメリカンは嫌いではない。中学生の時はZ400FX(ネイキッド)よりも、Z400LTD(アメリカン)が好きであった。
 しかし、アメリカンはどこまでも続く長い道をひたすら走るバイクであって、オヤジのように家の周りをちょこっと乗り回す人間には無用のバイクである。

「まあ、あんなバイク。多分、北海道にはもう無いな。不人気車のために、今はディーラーも置かなくなったよ。」と言い放った。
「しかし、もし、どうしても欲しいなら、なんとか俺が取ってきてやるぞ!!ガハハハ!!」と、最後に豪快に笑った。

(だめだー。この店は。完全にお客を怒らす店だ。)
 
 そして、不意に先日のオヤジの気に入った店の店長の言葉を思い出した。
「外車はオーナーと店との二人で勉強していくんもんだよ。もし、君が本当にビューエルが欲しいのなら、僕も一緒に勉強するから、二人で維持していこう。」という心強い言葉をオヤジに投げかけてくれたのを思い出した。

 ハーレー信者はビューエルの事を、忌み嫌っている。という伝説がネットであったが、多分、本当のことなのだろう。
 オヤジは性格がひねくれているので、ダメなバイク!!と言われると、ますます気になってしまうのだ。

 やはり、オヤジにとってはビューエルは幻の変態バイクで終わってしまった。
今回の裏ミッションは完全に失敗に終わってしまった。

 そして、オヤジは失意を胸に、店を出て昼から何も食べていないことを思い出した。

キリンに憧れて 新章  ♪TAKE IT EASY ♪


PM 7:00

 夕食はオヤジの御用達の、全皿100円の回転スシ。しかし、食事は家族全員で食べるから美味しいのである。その日、オヤジは食欲をなくし13皿程で(食欲をなくして13皿かよ!!お前はいつも一体どれぐらい食べているんだ!!)夕食をやめる。夕食代 1、365円也。

 やることを失った、オヤジはあてもなく、冷たい雨の降る旭川の暗い夕闇をさまよった。


 寒い朝に日中の陽気な天気、夕方の冷たい雨。とオヤジの体は汗ばみ、冷やされて確実に体調を崩していた。おまけに頭痛もする。
 「さ・寒い!!今日は車中泊はきついな。どこかに泊まって、暖かい風呂でも入ろう。」と思ったが、オヤジの乗っている車はキャンピングカーだ。
 
 街の中のビジネスホテルに入るには、車がでかすぎて駐車場を止めることができない。そこで、延長金を取られても仕方がないので、野外駐車場のある郊外のシティホテル(俗にいうラブホですね。)に泊まることにした。


PM 9:00

 とある場所のシティホテル。料金は9時から止まっても6、500円でOKとのことであった。
 オヤジは暖かい大きなお風呂に入り、今日の旅の疲れを癒していた。
さて、今回の裏ミッションは失敗した。明日は何をしょうか?と考えながらオヤジは深い眠りについた。

 皆さん。お休みなさい。ZZZZZZZZZZZZZZZZZZ・・・・・・・・・・・







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