さて、昨日(4日)は休みであったので、全治1週間と言われ、なかなか治らない尻の痛みが心配になり、一応病院で再度検査をしてもらった。
あの時は、車に乗ることもできずに、真面目に救急車を呼ぼうとしたが、病院へ救急車で行くより、自分で行った方が早いと思い、痛む足をこらえて行ったのだが・・・(最近コンビニ救急車と呼ばれ、常識のないことで救急車を呼ぶ人がいるらしいが、本当に呼ばなくて良かった。オヤジも肉離れで救急車を呼んだ大バカ者!!と、言われそうだった。)
医者の診断は徐々に直ってくるので問題なし。ということであった。
医者の言葉は偉大だ!!
その言葉を聞いた途端、オヤジは1週間も左尻が痛くて車に乗る時は左足をインパネに乗せて運転していたのが、病院からの帰りにはまともに座って運転することができた。
徐々に直って行く足(尻)を見ると、今まで気がつかなかった打撲の跡が次から次に見えてきた。
左足はももの付け根から足首まであざだらけ、何ともないと思っていた右足も足首辺りが打撲で、たんこぶが出来ていた。
ブーツと革のパンツを履いていて、本当に良かったと思う。これが普通のズボンと運動靴なら間違いなく両足を痛めていたと思う。
軽装でバイクに乗られてる方、くれぐれも気を付けてください。
さて、昼からはかみさんに「14Rを売るとしたらいくらで売れるか見積もりをとってもう?」と言って、イースを借りることにした。
「えっ?バイクを売るの?お金が入るの?やった!!今日はお肉かおすしね!!」と、何も知らずに喜ぶかみさんであった。
さて、北見のバイク屋に行こうと思っていたら、何故か不思議と現れる友人I。
(さては、やっぱり俺に惚れているなI。)
聞くところによると、240ZGが調子が悪く、北見で修理してもらっているのだが、まだ治っていなくて、たまたまオヤジのところへ顔を出した訳だった。
その為一緒にバイク屋まで同行してもらう。
友人Iは何故、オヤジがバイク屋に行くかを尋ねたので、カクカクジカジカ。と、14Rを降りることを手短に話したオヤジであった。
道中での会話。
「いゃあ。免許取得を合わせたら200万ぐらいの金がかかったが、自分の夢がかなって良かったよ。」と、オヤジ。
「いや。それは大変無駄使いしたでしょう。」と、友人I。
(く・くそっ!!スポーツカー3台に軽トラを持っているおまえに、その言葉を言われたくないよ!!)
こんな時にオヤジのキズに塩をなすりつけるような、友人Iの言葉が逆に心地よい。
バイク屋に到着。しばらく、展示しているバイクを見まわすオヤジ達。
おおっ!!CB750Kが110万円!!
げっ!!旧車の250ccが70万円!!
どれもこれも、異常に高い値段である。ネイキッドのバイクはそこそこの金額なのだが、しかし、SSタイプのバイクは異常に安い。250ccクラスから400ccクラスまでは15万円ぐらいである。
バイク業界もSSクラスのバイクは人気が無いのか?
「あっ!!オヤジ!!オヤジに丁度イイバイクを見つけたぞ!!」
それは、前輪が2輪の逆3輪車のスクーターであった。
「これなら、絶対コケない。オヤジにはうってつけだ!!」
クソッ!!さらにオヤジのキズに塩をなすりつけやがって!!
「I!!お前って絶対Sだろ!!しかもド・S!!」
「オヤジ!!俺と何十年つきあっている。お前はMだから丁度いいのさ!!」
と、二人怪しげな雰囲気に・・・・・・
\(・_\)ソノハナシハ (/_・)/コッチニオイトイテ!!
14Rがどれぐらいの値段で売れるか意を決してオヤジは事務所に顔を出す。
「あっ。こんにちは。バイク乗られていますか?」
前に購入したときの担当者はオヤジを見つけ、即刻こう言ってきた。
「いゃあ、忙しくてなかなか、乗れないです。」
・・・・・・・・しばし沈黙の中・・・・
「実は腰を痛めて、大型バイクに乗れなくなったので、14Rを売って、別なバイクを買いたいのですが・・・・」と、あくまでも立ちコケで足を痛めて14Rを止めると言えないオヤジである。
さてさて、本邦初公開!!170万円の新車に近いバイクを売って、別なバイクを買うならいったいいくらで引き取るか?
「ええっと・・・・14Rは今、大変人気ありまして、距離は・・・」
「約200キロです。」
「そして欲しいバイクが・・・・新車が45万円で、中古は今は40万円ぐらいですね。」
な・何っ!!中古がたったの5万円落ちかよ!!
「あっ!!出ました!!新車に近いから100万円で引き取りますよ!!
さて、どうでしょう!!スリスリ!!」と担当者はオヤジに揉み手をして、近寄ってきた。
「あっ。そうですか。では少し考えさせて下さい。」と、バイク屋を出るオヤジ達。
ネットで調べた結果では、2年落ちのZZ-R1400が、100万円の買い取りで、オヤジの希望したバイクの中古市場価格は35万円であった。
皆さん!!まあ、これはバイク屋としては妥当な金額なので、自分のバイク選びをするときは慎重に選びましょうね!!
帰り道、友人Iが「なあ、オヤジ!!オヤジの欲しかったバイクって何なんだ?」と、聞いてきた。
「ああ。KTM社のDUKE125だよ。」
「125って、また中途半端な排気量だね。何で250とか400にしないんだ?」
「あれっ?保険代が安いのを知らないの?」
「めったに事故なんかないからバイクの任意保険なんか入ってないぞ!!」
「うん。そうだな。125ccの保険は原付2種になるから、保険代が異常に安いんだ。」
「いま、14Rには7万円もの保険が入っているんだが、250ccでも同じ保険代なんだ。」
「だから、125ccになると、車の保険と一緒に出来るから、年間1万円ぐらいで入れるんだよ。」
「ふーーーん。125ccねぇ。」
「ああ。14Rは3年間で降りるつもりだったから、保険のことも気にしなかったけど、やはり毎年7万円はきつい!!」
そう、OYAZIの身の丈に合ったバイクとは、軽いバイクの他に、身の丈にあった保険が払えるバイクの事でもある。
しばらく黙りこくるI。
「なあ。オヤジ。やっぱり14Rは売るのを止めないか?」
「どうしてだ?」
「確かに100万円は妥当な金額かもしれないが、お前はどうなる?」
「お前はあのバイクに乗りたくて昨年、一生懸命大型バイクの免許を取ったんだろ?」
「ああ。」
「そんなに簡単に売れるのか?」
「もちろん売れる訳ないじゃないか。しかし、次のバイクを買う金がない。」
「あの14Rはお前の青春だったんだろ?お前の力の象徴。そして、お前そのものだったんだろう?」
「・・・・・もう何も言うな!!I!!」
「いや、あえて、言わせてもらう!!今、お前はお前自身の魂を売ろうとしているんだぞ!!」
「売ったら2度とお前の元には戻らないんだぞ!!」
しばらく沈黙をする二人。
「なあ。14Rを売ることを考えるのはもう少し後にしないか?」
友人Iはゆっくりと話した。
「125ccのバイクが欲しいんだよな。」
「ああ。」
「俺が持っているやつをやるよ。持って行け。」
「お前の?」
「ああ。レストァして乗ろうと思っていたんだが、お前になら安く譲ってやるよ。」
「いくらだ?」
「うーーん。10万円と言いたいところだが、お前だから特別価格で3万円でいいよ。」
「えっ?本当に良いのか?」
「ああ。」
「I。・・お・おまえ、お前ってやつは・・・・」
と、ひしっ!!と抱き合う二人であった。
しかし、やっぱり友人Iはド・Sであった!! (フフフフ!!これでいらないバイクがただで処分ができた!!しかも3万円も、もうかった!!もうかった!!)
帰宅したオヤジの元に、家族全員が正座をして待っていた。
「あなた!!お肉は!!おすしはどうした・・・いや間違った!!バイクはいくらで売れたの?」
「いや。バイクを売るのは止めた。」
「な・なにっ!!買ったバイク代分!!さっさと働いて稼いでこいやーー!!」
ヽ(`Д´)ノ
と、怒りのかみさんがそこにいた!!