漢(おとこ)旅しよう!! OYAZIとIの漢(おとこ)旅!! 煌(きらめき)Ⅲ!! 2 | クラブ・ミッドナイト:正伝!! =Sの称号= 第2章

クラブ・ミッドナイト:正伝!! =Sの称号= 第2章

TYPE Rの称号を与えられなかったもう一つの悲運の車

 
キリンに憧れて 第二部
  14日日曜日、午前5時30分。大きなベットで独り大の字になり、うっらうっらしたオヤジは猛烈な尿意を覚え、目が覚めた。

 しかし、友人Iは相変わらず深い眠りに落ちているので、キャンカーのドァーを開けトイレに行くのは我慢することにした。


 そして、放置プレィを行うこと約1時間ばかし、いよいよ本格的に我慢が出来なくなって来た。

(おら!Iさっさと起きんかい!!いつまで俺に放置プレィをさせるんだ!!)と、心の叫びが聞こえたのか

ようやくが目を覚ました。

「おはよう。助手席で寝てちゃんと寝れたか?」

「まあな。」

「上でも寝れたのに、何も助手席で寝るなんて・・・」

「結構、寝れたぞ。」


  と言いながら、実ははオヤジがしっかり寝れるように、気を使ってくれたのを知っている。


(うん。もう。何も言わないのにやさしいんだから・・・・)と、怪しい雰囲気をかもしだすオヤジ。


 無事、トイレもすませ7時頃にオヤジとは朝食に向かう。

目指すはオヤジの定番の食堂屋だ。



キリンに憧れて 第二部

 「よく、朝からそんなに食べれるな。」

 ここは、 安い!量が多い とオヤジはお気に入りなのだが、朝から大盛りのゴハンを頼んだオヤジには横で目を丸くする。


 さて、次なる行動は本日のメインイベント、富良野のクラッシックカーフェステバルの会場へ向かうことにする。


 8時30分頃に富良野に着き、会場を探すため、富良野の町をキャンカーでうろうろする二人。

「ところでOYAZI、会場の住所は調べてきたか?」

「いや。漢(おとこ)はそんな細かいことはいちいち気にしない。うろうろすれば会場はそのうちわかるさ。」

「そういうおまえは会場の住所を調べてきたのか?」

「あははは。俺も漢(おとこ)だ!!」


 まったく、十勝サーキットの件から、学習能力のない二人である。


 富良野の町を1時間ばかり走り回り、会場がどこにも無くやばくなってきた。と感じ始めた頃、1台のピカピカの札幌ナンバーの箱スカがオヤジ達の前に現われた!

「やつだ!やつはきっとフェステバルに行く!!後を終え!OYAZI!!」と、の叫ぶ声を引き金に、OYAZIは懸命にピカピカの箱スカの後を追った。

 しかし、その箱スカはすぐ近くにあるマクドナルドに入って止まってしまった。

「箱スカに乗ってマクドなんて行くんじゃねえ!!軟弱者!!」と、OYAZIは罵った。


 また、あてもなく会場を探すOYAZI達2人。そして、いよいよ会場が見つから無い状態が続き、二人の言葉がしだいに険を帯びてくる。

友人Iはその空気を察し

「携帯のネットで、会場の場所を調べてみる!」と言い早速調べ始めた。

「だめだ!イベントが小さすぎる。ネットで案内が出てない。」と、呆然とする。そして

「だいたい、いつも俺達は出たとこ勝負なんだよ!たまにはOYAZI!おまえも場所を調べてこいや。」と怒りの矛先をOYAZIに向け始める。

 その時、オヤジはニカッ!!として、

「こんな事事もあろうかと思い、俺は秘密兵器を持ってきた!!」

「秘密兵器?それは何だ?」

「今日、参加しているKさんの電話番号だ!!これで会場の場所を聞いてみよう。」

「おおっ!!すばらしい!やはりOYAZIは天才だ!!」


トルルルル・・・・

トルルルルル・・・・


(おかけになった番号は現在、電波の届かない場所にあるか、電源が切られています。)と、やさしくも非情な女性の声が聞こえてきた。


「ケッ!!使えね!この番号!!」と、毒づくOYAZI。

 しかし、いよいよ本格的にやばくなってきた。

このままいけば、単にブログのタイトルが「オヤジ達が二人で富良野に行ってきた。」に変更になってしまう。


 

  途方にくれる二人。



 と、その時、



フォン!!フォン!!


キリンに憧れて 第二部


 独特のオーラーをまき散らした、ランボルギーニー、フェラーリー、ランチャの3台がOYAZI達の前に現われ、そして立ち去ろうとした。


「いけっ!!最後のチャンスだ!!」二人は同時に叫び、彼らの後を追った。


 そして、10分後、OYAZI達は無事、クラッシックカー・フェステバルの会場に到着したのであった。


 会場は予想は雨にも関わらず、しだいに晴れ間を見せ始めた。

「しまった。こんなことならZGで来れば良かった。ZGで来ればわざわざ貞操の危機を感じる事は無かった。」と、Iはつぶやいた。

「何か言った?I?」

「いや。独り言。独り言。」と、Iはあわててさっき言った言葉を打ち消した。



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