最近、オヤジの前で良くない噂が・・・・
「OYAZIって本当に14Rに乗っているのか?」
「14Rの写真も家にあるところしか撮っていないし、そもそも14Rは本当にOYAZIのバイクか?撮影時には友人のバイクを借りているのではないか?」
「そうだよな。走ったことは書いてあるが14Rがその時には全然撮られてないし・・・・」という、噂が聞こえ始めた。
さて、今日は休日だけど、朝から頭がガンガンと痛み今ひとつ調子がでない。
窓から外を見ると曇り空の寒い、さえない天気である。
しかし茶の間に入ると常夏のような暑さが????
「な・なんだこの暑さは!!」と驚くオヤジに
「あんまり寒いから暖房をいれちゃった。てへぺろ!!」といたずらな顔をしたかみさんがそこにいた。
「あんまり寒いって、今は6月だぞ!!いくらなんでも・・・」とぶつぶつ文句をいうオヤジである。
外は寒いし、体調の悪い時は無理せずに半年以上ほったらかしにしている倉庫片付けを行うことに決めた。
さすがに半年以上もほったらかしにすると、倉庫はごちゃごちゃして単なる物置小屋と化する。
「お掃除!お掃除!!楽しいお掃除!!」と午前中、一生懸命やっていると、
悩みの頭痛も遠のき、いつしか天気はピーカンに。
しかも普段、かみさんからバイクに乗るな。と言われ続けているのだが、今日に限って、
「外はいい天気になったわね。今日はもちろん昼からバイクに乗るんでしょ?」
という妙な挑発も・・・・
「よし!!昼からは早速、ブログのネタ作りだ!!」
「人生は短い!!レディとのデートも短い!!ゆえにオヤジは今を楽しむ!!」
と名言を残したオヤジは片付け途中の倉庫をほったらかしにして、レディに会いに行く。
今日のOYAZIの格好は前回の反省を踏まえて、いつものバトルスーツでなく、昔リサイクルショップで購入した普通の革ジャンと革のパンツだ。
バトルを着こむといつもこの段階でハァハァ!ゼイゼイ!なのだか、普通の革ジャンは異常に軽い。
オヤジがレディを置いてあるカーポートは少し上り坂になっていて、途中ジャリがまかれてあるのだが・・・・・
レディを道端にバックで出そうとした時、
ズリッ!!と足がすべり、ズシッ!!
とレディがオヤジのほうに寄りかかってきた。
火事場の馬鹿力は偉大である。
このまま、何としてでも転倒は避けたい!!という思いは、オヤジの力を増幅させ、無事にレディを立て直した。
「おいおい。いきなりかよ。今日も熱い抱擁だな。レディ!!」
「・・・・・・・」OYAZIとの抱擁が恥ずかしいのか、またもやツンデレのレディである。
道端に止めた今日のレディは心なしか小さく感じた。
走り屋はいつもより乗れて入る時、自分の車を小さく感じる。という。
今日のOYAZIがまさしくそれかもしれない。
いつもはシンプソンのヘルメットをかぶっている時は、タオルを頭に乗せているのだが、今日は無しで走ってみる事にする。
レディに跨ると、初めての革のパンツは気のせいか又下が短く、サイド・スタンドを上げづらい気がする。
キュルキュル!シュゴッ!!ドドドドド!!
「いくぞ!!レディ!!」
カチャッ!ブオーーン!!プスン!
ああっ。なんてこったい。走って10メートルもしないでエンストだよ。だんだん運転が下手になっていくのは気のせいか?
さて、今日の行先は勤め先の近くの湾岸ロードだ。(地元は単なる海岸線ともいう。)
この湾岸は雨の日、誰々の先輩がソアラで180kmで走りコーナーを曲がりきれなくて海岸にダイブした。という都市伝説がある悪魔のロードだ。
よしっ!!今日のブログのタイトルが決まった!!
OYAZI!!湾岸で逝く!だっ!!
あれっ?間違った!!
OYAZI!!湾岸に行く!だっ!!
昔から国語は1の脳みそのOYAZIの頭はの中はこんなものだ。漢(おとこ)は細かいことは気にしない。気にしない。
あははは。読者の方々。ついにOYAZIもやったか!!と期待させてすみません。
「まだまだOYAZIは死にましぇーーーん!!」(いったいこの古いギャグも何人の人が気がつくことやら。)
普通の革ジャンは心なしかバトルスーツよりも心細い。また、6月なのに異常な寒さが身を切る。OYAZIはバトルスーツの恩恵を身をもって知ることとなった。
無事に目的地の網走の道の駅についたOYAZIはここで初めてレディの写真を撮る。(あっ!きちんと駐車場のラインに入れてない。というつっこみはなしね。)少し坂道なのでうまく止められないヘタッピーのOYAZIである。
少し休憩をする為に道の駅の入ったOYAZIは、ここでロシア人の異常な熱いまなざしを目にするのであった。
「ふっふっふ。カッコ良いだろう!!この恰好がバトルスーツなら、さらに見つめられる事となるのだが残念!!」
と、ひとり勝手に思い込むナルシストのOYAZIがそこにいた。
外の気温計をみると、11℃だ。どうりで寒いわけだ。しかし、潮風がいまのOYAZIには気持良い。
さて、休憩をとったOYAZIがいよいよ、湾岸デビューを果たす時がきた。
かって、多くの走り屋達を魅了し破れ去り、今なお、ここに君臨する湾岸ロード!!
OYAZIは20年ぶりに帰ってきた。(と、いっても車ではいっも普通に走っているんだけどもね。)
信号待ちの時に、横は2トントラックがいた。運転手はOYAZIを意識して、チラチラOYAZIの方を向きトラックのアクセルをあおり始める。
信号は青に変わる。
「レディ!!お前の実力を見せてくれ!!」
OYAZIは軽く右手をひねる。
トラックを遥かかなたに捨て去るレディ。
「いくぞ!!」ギァーは5速ホールドのまま、OYAZIはタイトなコーナーに突っ込む。
まったく不安は無い。まるで自分の腕が上がったか、と錯覚するような感覚だ。
FX400の時は3速、4速で走る湾岸であったが、1400ccという絶対的排気量を持っレディには、5速で十分に湾岸線をクリァしていく。
パンダ関係は先ほど軽く下見をして、いないのを確認済みのため、OYAZIは気持ち良く右に左にレディを傾け湾岸線を流す。
「これが本当のお前の実力か!!やはりおまえはすごいバイクだよ!!」
(と、いっても実質は80キロぐらいの安全運転ですよ。)
次の信号待ちをした時に、新たなる挑戦者が!!
ワゴンに乗っているオヤジである。
こいつもOYAZIをあからさまに見て青信号を待つ。
シグナル・ブルー!(青信号)
ワゴンのオヤジは急発信をする。
しかし、レディは公道300キロをマークするハヤブサをも抜かすバイクだ。今のOYAZIの敵ではない。
こいつも軽く後ろに追いやり、しばらく独走状態が続いた。
レディには軽に抜かされるという屈辱を与えてしまったOYAZIである。これで、レディの名誉も挽回するであろう。
帰り道はいつものようにゆっくりとレディとのデートを楽しむOYAZIである。
そして、あの軽に抜かされた屈辱の2車線。
軽くダイブする橋を超え、周りに車がいないのを確認し、OYAZIの右腕はアクセルをしぼる。
レディは歓喜の声を上げどんどん加速していく。(といっても速度は高速道路の最高速度ぐらいですよ。)
(すまなかったな。レディ。オヤジの腕がもっとあったら、あの時は負けなかったよ。)
レディはそんなこともお構いなしに嬉しそうに走る。
そして、天気がいいのでまたまた寄り道をする。(単なる生理的タイムであったが。)
ここもOYAZIの近くの道の駅である。
そして、この道の駅から出ようとしたら、青色のZX-6Rが・・・・
今年初めてのバイク乗りとの出会いが・・・・残念!!
ZX-14R(レディ)は単なるカワサキの大型ツアラーでは無い。タイトなコーナーの続く湾岸線の走りにも十分通用するマルチなフラック・シップだ!!
OYAZIは改めてレディという過激なSSバイクを購入して良かったと確信した。