キリンに憧れてⅡ オヤジ!十勝サーキットへ!! | クラブ・ミッドナイト:正伝!! =Sの称号= 第2章

クラブ・ミッドナイト:正伝!! =Sの称号= 第2章

TYPE Rの称号を与えられなかったもう一つの悲運の車

  軽自動車にぶち抜かれたオヤジはこれで

名実ともに、史上最遅の14R使いとなった訳だが、


オヤジの次の目標は


十勝サーキットの参戦!!


ではなく観戦!!である。

  

  オヤジはもともとレース関係は好きで、十勝サーキットの存在は知ってはいたが、オヤジのようなチャラチャラした人間が、サーキットに行くのは、レースに関わっている人に対して失礼である。という事と、サーキット場の入場料は高い!!という間違った認識の為に、今まで十勝サーキットには足を運んではいなかった。

 しかし、Nenetanさんのレースにかける熱い思いのブログに心を動かされ、人生50年にして初めて5月20日に十勝サーキット場に足を運んだ。




 相棒はもちろんレディ・・・・ではなく、キャンカーでもなく、今、流行りのリッター30kmのミライースである。


 朝早く、オヤジは旧友」と「スピードに愛された男」で一躍有名になった友人Iを連れだって、十勝サーキットのある更別村に向かった。

 

 友人Iは人間アナライザー(分析機)・歩く辞書と、オヤジが勝手に名付けいるのだが、こんな時には「パパ何でも知っている。」方式にメカに弱いオヤジにレース関係や、メカ関係をやさしく解説してくれるので、非常に重宝する友人である。


 彼とは一度、赤平のクラッシックカーフェスティバルをキャンカーで見に行くために前の晩に走り、車中泊を行った仲であるが、その日、オヤジは緊張のせいか一睡もせずに過ごし、次の日の夜の9時頃までオヤジが一人でずーっと運転して彼をビビらせた。(オヤジの車の保険は一応、オヤジとかみさん以外は運転して、事故を起こした場合はでない。)


 それ以来、彼は身の危険と貞操の危機を感じオヤジとともに、キャンカーでの車中泊はお断りという事で、朝早くでの出撃である。


 十勝サーキット場の道中は途中、パトカーのネズミ取りに遭遇したが、対向車のパッシングに救われたオヤジであった。

 その後、問題もなく無事に、約3時間ほど走りサーキット場のオープン時の午前9時頃に目的地のメインゲートに着いた。



 ところが、メインゲートは肝心の門があいていないどころか、人っ子一人いない。


「オヤジ!!開催日を間違えたんでないか?」

「いや、ネットで調べたから間違いない!!」と次第に弱々しく答えるオヤジ!

「とりあえず、裏ににも入口があるから調べてみようぜ!!」

「ああっ。わかった。」


 第一、第二、第三・・・・・・第五パーキングと、オヤジはイースを走らせるが、やはり、サーキット場のゲートは閉まっている!!

それから、約30分近く開いているゲートを探したがどこも見当たらない。


 「ごめん!I。どうやらオヤジが日にちを間違えたのかも知れない?」と、オヤジは悲しくうなだれた。

その時!

「しっ!!黙って!!」と言うや否や、友人Iは、外に飛び出した!!

「??」

 オヤジも友人Iの後を追い外に出た途端、


あたりからは「コーーーーーーン!!」というエンジンの甲高い音が聞こえた!!


「どこだ!!どこでやっている!!」



 オヤジ達は、その音に導かれるように車を走らせた。


そして、十勝サーキット場のオープン・ゲートがオヤジ達の前に現われたのだ!!





 初めて目にする十勝サーキット!!空に轟く爆音とエンジンの甲高い音にオヤジの興奮は絶頂に達した!!




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