キリンに憧れて スピードに愛された男 後日談 | クラブ・ミッドナイト:正伝!! =Sの称号= 第2章

クラブ・ミッドナイト:正伝!! =Sの称号= 第2章

TYPE Rの称号を与えられなかったもう一つの悲運の車

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 ブログ・スピードに愛された男で勝手に友人Iを殺してしまったオヤジは、罪悪感とにオヤジの買ったバイクを見せたい思いで、今日は休みなのでを誘いバイク屋に行こうと決意した。

 の休みは不定期と夜勤もあり、なかなか通常でも連絡はつかないのである。しかも、からはあれからは全然連絡は無い。 (やべーな!Iの奴、かなり怒ってるのかな?)


とるるるる。(頼む!I出るな!出ても今日は仕事だと言ってくれ!)

しばらく携帯の発信音が鳴り響く。(良かった。今日は仕事か。)

 とオヤジは携帯を切ろうとしたところ、「もしもし。」との不機嫌そうな声が聞こえた。 (ヤベー。やっぱり怒っているよ。)

「もしもし。か。悪りー。今日、仕事だったんだ。また、今度にするわ。」

「ああ。オヤジか。今、帰ったばかりだけどどうした?」

「そうか。じゃー寝てないよな。これからバイク屋に行こうと思って誘ったんだけど、寝てないならまた今度誘うわ。」

「いや、少し寝て昼からなら一緒に行いけるぜ。」

「そうか、わかった。じゃー1時に向かいに行くよ。」

と、オヤジはIとバイク屋に行くことを約束して携帯を切った。


 約束の時間になりの家に向かう。


「そーえば、もうすぐ4月だな。ところでS30Zはいくらで売れた?」と尋ねるオヤジには「実はまだ売っていないんだよ。」と答える。

「売っていない。って、もうすぐ4月だぞ。S30Zをどこに置くんだよ。」

「うーーん。売れなかったら、この辺にカレージを作って・・・・」

「おいおい。3台も置くのかよ?」と、あきれるオヤジであった。


 (この話は 旧友 を読んでください。)


 そして、も帰ってからまだ飯を食っていないのでバイク屋に向かう前に食事をしに行く。

 食事が終わり・・・・「。お前を誘ったから、この飯代はオレが払うよ。」と罪滅ぼしの為にに昼飯をおごる。


 その後、バイク屋に向かう二人。

また、写真を撮るとオバカに思われるので、今回は写真の撮りたいのをぐっと我慢をするオヤジであった。

オヤジのバイクを見ると「へええ。このタイプのバイクを買ったんだ。」と驚く(そうだぞ。何ってったって200馬力だ!!170万円もしたんだぞ!!)

「で、頼んだバイクはいつ来るんだ?」(だーかーらーーーー。このバイクだよ。)と聞くにオヤジは悲しそうに展示しているバイクを指差した。

 店員さんに聞くと、ABS付きのライムは4月まで入荷しないとのことであった。その為、オヤジの14Rはいい宣伝材料になっていることであった。

 前回は家族を連れて来てあまりゆっくり見れなかったので改めて14Rをシゲシゲと眺めるオヤジであった。

 14Rは最初、見たときよりもはるかに大きく威圧感を与えてオヤジの目に映った。

(うーーーん。やはり、自分のバイクはカッコ良いね。)


 しばらく14Rを見ていた「しかし、でかいな。オヤジ。本当にオヤジにこれが乗れるの?」と、疑問符を投げかける。 

「うん。買ってから言うのもなんだけど、実は俺もそう思っていた。」

と半分後悔気味の本音をに話した。と、その時30代ぐらいの女性が入ってきた。


 オヤジ達は邪魔をしてはいけないので、そっと売り場を離れた。


「あっ。このバイクね。

「はい。やっと入ってきました。」


聞き耳を立てていたオヤジは、どうやらその女性客はZZ-R1400とZX-14Rのどちらかを買うのを悩んでいるみたいであった。

(そうそう。悩みなさい。悩みなさい。そして悩んで14Rにしなさーーーーーーーーーーーい。)

「そのバイクのオーナーはこのオヤジでーーーす。」と叫びたいのをぐっとこらえてバイク屋を後にするオヤジであった。


 数10年ぶりにバイク屋に来て興奮したせいか、は14Rの事をオヤジに聞いてきた。そして、一通り14Rのスペックを聞いたは、「オヤジ死ぬなよ。」とボソッと言った。(おいおい。事故るなよ。でなくて死ぬなよ。かよ。ていうか、オヤジをもう勝手に殺してるよ。)


 

 バイク屋の帰り道、「ところで。この間、お前の車の写真を撮った時のブログと、あの後、お前を主人公にした話がかなりウケたみたいだけど、読んでどうだった?」と、恐る恐るに感想を聞いてみた。









「ゴメン!オヤジ!オヤジのブログのタイトルってなんだっけ?」


 




















えーーーーっ!!見ていなかったのーーーーー!!!


_| ̄|○ ガックシ!!