キリンに憧れて  オヤジ 14Rーフォーテンアールに会いに行く。 | クラブ・ミッドナイト:正伝!! =Sの称号= 第2章

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TYPE Rの称号を与えられなかったもう一つの悲運の車

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 今日は休みだったので、以前から2月頃に注文した14Rが入荷すると聞いていたので、バイク屋に入荷状況を聞きに行ってきた。うまく入荷していれば、もちろん写真にとってUPする予定であったが・・・・・


 車はもちろん燃費の良いミラ・イース。(というか、普段のオヤジの足にしているワゴンRは狭い!!ウルサイ!!とういことで家族全員に却下された。)

 アイスバーンの冬道をミライースは快調に走り、オヤジは時たま急ブレーキを踏み、ミラ・イースの滑り具合を確認する。「相変わらず、FFのくせに滑らない車だな。」とのたまい、前回よりも早いピッチでバイク屋に到着したオヤジであった。


 いつも思う事なのだが、バイク屋は初心者のオヤジには敷居が高い。(バイク初心者のみなさん。そう思わない?)

 意を決意してバイク屋に入り、ZX-14Rがあるか確認する。

バイク屋の中には今まで置いてあった青色の1400のほかにピカピカのきれいな新しい緑色の1400があるだけであった。

 残念ながら14Rはまだ来ていないみたいなので、入荷状況を確認するために店員さんに聞きにいった。

「すみません。14Rはいつ頃入荷予定ですか?」と、聞くオヤジに店員はすまなそうに

「ごめんなさい。ZX-14Rは予約した商品だけの入荷で、今からでは今年は・・・・・」と答えた店員に、オヤジは初対面だった事を思い出し、

「あっ!すみません。お初にお目にかかります。担当者がSさんで、12月にS車輌から予約依頼したオヤジと申します。」と自己紹介すると、店内の店員はいっせいに集まりだしてきた。

 みなさん、どの人も本当にバイクが好きという人ばかりで、このバイク屋の敷居が一気に低くなったオヤジであった。

「いやーーあ。4月に納車と言ったのですが、どんなバイクか気になって来てしまいました。」と照れるオヤジに

「そうですよね。早く自分のバイクを見たいですよね。」と笑われてしまい苦笑するオヤジであった。

 オヤジのバイクの担当者のSさんに聞くと、14Rは早くて2月末か3月に入荷予定で、店内に新しく置いてあったきれいな緑色のZZ-R1400は14Rに乗り換えるために下取りに出した人のバイクであった。そしてその人はABS付きのライム(緑色)を注文したそうだ。

 オヤジの注文した14RはABS無しのブラックであるが、14Rなんてオヤジぐらいしか注文しないであろうと思っていたが、その話を聞き少しうれしくなった。時代に逆行しているといわれる14Rを、この田舎の町でオヤジ以外にも求めた人がいたからだ。また、その人がまだ新しい1400を下取りに出して14Rを購入した心意気もオヤジにはわかるような気がした。

 少し担当者と話をして帰り際に、「本当は1400を買うつもりでいたのですがカワサキがあんなバイクを出してきて、ほとんど反則ですよね。貯金を全部使い果たして思わず買ってしまいました。」と答えるオヤジに、担当者は笑って寒い外で最後までオヤジを見送ってくれた。


 14Rよ早く来い。オヤジは待っているからな。春から一緒に楽しく走ろうな。