そしてキリンへ  バトルマシン 悪魔の14R フォーティン・アール 2 | クラブ・ミッドナイト:正伝!! =Sの称号= 第2章

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TYPE Rの称号を与えられなかったもう一つの悲運の車

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 ある人のブログでハヤブサが神だとしたらZZ-R1400は悪魔だ。と書いてあった。この表現は言い得て妙だと感じた。

 ハヤブサが一般大衆受けする、バイクの正規の進化した姿だとしたら、ZZ-R1400はアンダーな世界で特化したマシンなのだ。

 その進化したZX-14Rはまさしく悪魔の王様。魔王と呼ぶべきか?

 もともと、僕はスーパーマンみたいに完璧な聖人君主のような正義のヒーローよりも、バッドマンのような性格のひねくれたヒーローの方に共感した。今回のZX-14Rの出現には僕のような人間には心が響くマシンであった。

 また、ZZ-R1400よりもブサイクなデザインと思っていたのが、見慣れていくとそれが強烈な個性となって、命を預けるのに相応しいマシンと僕の目に映った(しかし、短期間にZZ-R1100から1400にそして14Rと心替えする僕はなんてミーハーなんでしょ。)


 僕が14Rを予約した事を友人やバイクの好きな会社の同僚に話すと、友人は14Rのスペックを聞いて世界一の計算能力を誇るコンピューターでメールとかWEBを見て回るとかぐらいにしか使ってい ないのと同じじゃあないか。と言われたり、会社の同僚にも、そんなバイク買ったって日本で300キロなんか出せるとこなんてないじゃないか。とも言われた。

 しかし、僕はZZ-R1400を、いや、ZX-14Rを乗りたくて大型自動2輪の免許を取ったのだ。


 ヤマハのYZF-R1はストリートでの最速を目指し182psとTCSを搭載させているという。だから、ストリートでの最速を目指すなら、YZF-R1の方が絶対に速いし、ハヤブサやZX-14Rの200psは無駄な馬力なのだ。しかし、SS(スーパースポーツ)のバイクに乗るライダー全員がモトGPのライダーのように速く走る人ではないはすだ。僕のように速く乗る。というより、世界最速のマシンを単に所持したい。という人もいるはずだ。


 昔、カタナが最速を目指しそのカタナをニンジャが抜き去り、V-MAXは加速命で登場した。

 ZX-10が1988年、ホンダから1996年にCBR1100XX:ブラックバードが出現し、それらどのバイクも強烈な個性を放っていた。

 あの時代はどのバイクメーカーも競って世界最速の世界を目指していた。そしてZZ-R1100の出現、ハヤブサの登場で世界最速戦争に幕を下ろした。

 もともとバイクは悪で不良的な存在であったのだ。最近のバイクを見ると、どこか優等生的な感じがしてしまうのだ。(全国のバイク愛好家の皆さん。ごめんなさい。けして、ホンダやヤマハが悪いとは言いません。単に僕の主観的な感想ですので、ご立腹などなさらないように。)

 それが僕が14Rに魅せられた訳なのだ。

 

 ネットでよくハヤブサやZZ-R1400は大型自動2輪の初心者には無理なバイクだと。と書かれていた。また、バイクの教官にもハヤブサは免許初心者には反則のバイクだとも言われた。

 本当にそうであろうか?確かにバイクはたとえ50ccであろうが、なめた走りをしたら自分に降り掛かってくる危険な乗り物かもしれない?

 しかし、答えは2つしかないのではないだろうか?バイクに乗るか?乗らないか?

キリンふうで言えば、あちら側にとどまるか?こちら側に戻ってくるか?


 そして僕の出した答えは14R フォーティンアールという最高のパートナーを連れてこちら側に戻ってくる事であった。