キリンに憧れて  番外編:若者は車離れをおこしているのか? | クラブ・ミッドナイト:正伝!! =Sの称号= 第2章

クラブ・ミッドナイト:正伝!! =Sの称号= 第2章

TYPE Rの称号を与えられなかったもう一つの悲運の車

 5日の新聞にトヨタから86の新型、ホンダからはNSXの後継車、日産からはニスモを冠したジュークというスポーツカーが売り出される。という記事が載っていた。車離れを起こしている若い子に車の走る楽しさや魅力をアピールするという事らしい。

 また、最近の若い子には軽やエコカーが人気で、今はスポーツカーは売れない時代だともいう。

 

 会社の後輩に休みは何をやっているか聞いてみたら、プレステ3で1日中、格闘ソフトでネット対戦ゲームを行っているそうだ。その子はその格闘ゲーム中でランクが1,000番以内だ!とも自慢していた。

 僕の時代の若い頃は何が無くても給料の大半をつぎ込んで車やバイクを真っ先に買っていた。しかもスポーツカーだ。

 買った車ならアルミを履かせて、マフラーを変える。バイクなら真っ先に集合管、バックステップ、コンチハンやセパハンという3点SETのお決まりコースだった。

 維持費など全然知らなくて車やバイクを買ったはいいが、消耗品の維持が出来なくて休みの日は洗車命で1日を過ごしていたものだった。

 

 その後輩に他にすることは無いのか?と聞いたらPS3のゲームが一番お金がかからないとも言われた。

 ゲームで遊ぶ事は悪い事ではないと僕も思っている。現に僕もPCゲームのプリンセスメーカーやPS2のファイナルファンタジーXでは夜も寝ないで会社で昼寝して没頭していた事がある。

 しかしそれは痛みを伴わないバーチヤルの世界、間違ったらすぐにリセットしてやり直せる世界なのだ。

 

 僕の若い頃にグンや研二に憧れてバイクでかっとんで事故った奴がいた。またアキオや拓海になったつもりで峠でドリフトさせて新車を全損させた奴もいた。

 しかし、それは全部自分の身に降り掛かり、自分でバカをやったらバイクを直したり次の車を買えるまで他には何も出来ないという痛みを自分達で覚えていったのだ。

  

 僕自身はそんな痛みを覚え、このオヤジになった年でも車やバイクを運転する事は楽しい。

 昨年は会社が終わって1時間かけて帰宅後すぐにキャンピングカーで家族で旅に出て、満タンにした車が高速道路をガソリンがなくなるまで走り続け、そこで車中泊を行いガソリンスタンドが開くのを待ったり、朝の6時まで寝ないで運転する事をしたことがあった。

 また最盛期には13時間も車に乗り続けていたこともあった。


 だから今回の3社のスポーツカーの参戦は個人的には応援したいと思っている。

「若者よ!!もっと車やバイクで楽しもうよ!!