昨日は(27日)僕の住んでいる地方は(北海道)寒気が進み、朝は道路がツルツルの路面であった。俗に言う「アイスバーン」で、スケートリンクで車で走らせている、感覚覚的にいえばまるで船を操縦しているような感じで、皆が車を走らせている状態なのだが、これから片道50キロ近い道を車で会社に行かなければならなくて毎年この時期は憂鬱な通勤となる。
いつもは時速80キロぐらいで走れる道も今日は皆、40キロのノロノロ運転だ。
通勤距離を半分も走ったところで、前方の対向車が狭く片側1車線の国道を右折しようと道路に止まっていた。そしてその後方に大型トラックが・・・・・・
僕は直感的に大型トラックが右折する車を追い越してこちらの車線にくる予感がして、スピードを落とし足をブレーキに添えた。
トラックはブレーキを踏んだのだが、アイスバーンのために、後ろの貨物室が横滑りを起こし、こちらの車線に出てきたのであった。
「!!」とっさに僕は後ろの後続車がいないことを確認した後、フルブレーキに入った。
僕の車は予想したとおりに横滑りを起こし対向車に向かっていったので、最悪の想定をして、ハンドルを左に切って自爆の用意(つまり、対向車を避けて路肩に落ちる準備)を行った。のだが・・・・・・
やはり命根性が汚いせいか頭で考えるよりも体の方が早く動き、右足は機械のABSよりも素早く動きマシンガン・ポンピングブレーキを開始していたのだった。
僕の車は横滑りを起こしながらも、そのおかげで数秒後にはグリップを取り戻し、無事に対向車の横を通過したのだった。
案の定、それから少し走ったところで、走り屋風の車が対向車線の路肩に落ちてつきささっていたのだ。
僕は脇に冷たい汗をかきながら事故もなく無事だったことに安堵したのだが、何故、無事に切り抜けられたのかを考えたら、
① 大型トラックが右折する車を追い越してこちらの車線にくる予感がして、スピードを落としていた。
② 考えるよりも先に体が動きポンピングブレーキをしていた。(今でもアイスバーンのときは通勤前に広い場所で思いっきり急ブレーキをかけて、車を滑らせて道の状態を確認しているから体が自然と反応する。)
③ とにかくスピードがでていなかった。そのときは時速40キロ以下に落ちていたので、比較的に色々と考える事ができて、パニックブレーキを起こさなかったのが幸いした。
という事だろうか?それともただ単に運が良かっただけなのかもしれない。
しかし、バイクや車に乗るということは、常に最悪の想定をしながら、自分の逃げ道を考えながら走る。という事であり、また、スピードさえでていなかったら事故も免れる可能性が大となるのだ。と感じた時間であった。