そしてキリンへ  番外編:オヤジ。バイク論を語る。 | クラブ・ミッドナイト:正伝!! =Sの称号= 第2章

クラブ・ミッドナイト:正伝!! =Sの称号= 第2章

TYPE Rの称号を与えられなかったもう一つの悲運の車

 最近読んだブログでハヤブサがスズキのバイクとは知らないどころか、スズキは軽の自動車のみを作っているメーカーだと思い、バイクを作っているのさえ知らない人がいたそうだ。

 まあ、バイクに興味の無い人は大半がそんなものだろうが、僕が大型自動2輪の免許を取っている時に、中型の自動2輪を取りに来ている20代の男の子で僕達が乗っているナナハンを見て、「あのバイクは何ccあるんですか?」と教官に尋ねた子がいた。

 彼はきっとバイクの免許=400ccが最大の排気量で、僕達オヤジ達が乗っているバイクは、彼らの乗るバイクよりも排気量の小さいバイクと思っていたらしい。

 バイクの免許を取りにくる人でさえこんな認識なのだ。

 

 僕らの若い頃はバイク=ナナハン、ライダー=ナナハン乗りでヨンヒャクは入門用、もしくはバイクの好きな子供が乗るもので、限定解除を受かり大型自動2輪の免許を持つ事が本当のバイク乗りの認識が強かった。


 今回、大型自動2輪の免許を持てた事で自分なりに考えた事があった。

僕は免許取得まで補修を入れて期間は、約2ヶ月で20時間ぐらいかかったのだが、単純計算を行うと毎日2時間練習を行い10日間で免許を持てた事になる。

 また、そんな初心者がいきなり世界最速のバイクを買うことも出来る時代である。

 よくよく考えたら恐ろしい事である。本当に自分を制御できない人でないと、バイクに乗った途端に事故が起きてしまうのも当然だと思う。


 妻は最初は僕がバイクの免許を取る事もバイクを買うことも別段、反対はしなかった。というか、バイクは危ないものだとは思わなかったらしい。

 そして僕が憧れているZZ-R1400を見た途端、その大きさと凶暴性にバイクを買うことを反対し始めた。まあ、一般的な普通の反応でしょう。

 僕の決意が変わらないことが分ると諦めたが、子供達にいたっては買ってもいいけど乗らないで欲しい。との事であった。つまり飾っておいて欲しい。という事なのだ。

 バイクとは普通の人でさえヤバイもの。危険なものと感じられるものなのだ。

そう、地上に舞い降りた戦闘機なのだ。たとえそれが、50ccであろうが1400ccだろうが、自分達が少しでも油断をすると、途端にキバを向けて襲い掛かる猛獣のようなものなのだ。

 

 一般公道では時として理解に苦しむ走りをしている人がいる。

前方に障害物が無くてもいきなり後ろを確認しないで車線変更を行う人や、優先道路の車を確認しないで出てくる車。いきなり飛び出す人。


 車に乗っているときは、タイヤを鳴らしての急ブレーキや最悪の場合は車とぶつかっても、法定速度なら事故で済むのだが、バイクの場合は即転倒、時として死に至る場合があるかも知れない。

 そう考えると、法定速度は例え手足が無くなっても本当に死なない最高速度なのかもしれないのだ。


 来年は自分もリターンライダーの一人となる予定である。やはり楽しくバイクに乗るためには、最低限のルールを守り、事故を起こさない走りを身につけようと思っている今日、このごろである。

 

今日はかなりオヤジくさい話だったな。というか、オレってもうオヤジどころが、ジジイと呼ばれる年だったっけ。